徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    調剤学

科目番号25827担当教員名市川 勤単位1単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期 対象年次4年
授業概要
(授業目的・方針 等)本科目は、医薬品の調製をイメージした狭義の調剤ではなく、薬剤師が薬の専門家となるべく必要な臨床における知識、態度、技能を教育する「薬学」科目の一つである。本学における薬学教育科目、例えば、薬理学、薬剤学、臨床薬剤学、臨床薬理学、医薬品情報学等の医療系科目に関連しながら、医薬品の適正使用に必要な考え方を学ぶ。
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】医療総合問題に取り組む(その1)患者の症例に基づいた医薬品の適性使用に関する問題を考え、適切な判断をできるようにすることが目標である。  
【2】医療総合問題に取り組む(その2)薬物動態の観点からの医薬品の選択や投与計画ができ、患者の症状に医薬品の禁忌が該当しないか、などを判断できるようにすることが目標である。  
【3】医薬品の適正使用と薬剤師の役割(その1)化学構造が類似する同効薬の比較評価を利用することで、薬物治療に薬剤師が貢献できる実際例を学ぶ。  
【4】医薬品の適正使用と薬剤師の役割(その2)例えば、高血圧治療薬の選択において、何を考慮すべきか、その考え方の基になる医薬品の薬理や体内動態の情報をどのように活かすかを学ぶ。  
【5】処方せんの点検と鑑査(その1:処方意図の理解)薬物治療の指針となるべき処方せんの内容をいくらかの疾患において考えて、処方意図を理解できるようにする。  
【6】処方せんの点検と鑑査(その2:疑義照会,薬剤過誤および対策)薬剤師による安全管理の基本と調剤時の過誤の発生事例を知り、その対応を学び、教訓を得て、安全に行う意識を醸成する。  
【7】薬剤服用歴の活用:重複投与の実例、その影響を学ぶとともに、禁忌症の実際例を知ることで、薬剤管理指導業務に必要な内容を理解できるようにする。  
【8】医薬品の副作用・警告(その1):医療用医薬品添付文書に記載される「警告」について、代表的な事例を学びながら、副作用が重篤で非可逆的な転帰となることを知る。  
【9】医薬品の副作用・警告(その2):副作用モニタリングおよび副作用の初発症状の説明は重篤化を防止できる有力な方法である。悪性症候群、横紋筋融解症、悪性症候群などについて学ぶ。  
【10】服薬説明:高齢者、小児、妊婦、授乳婦の場合に注意を払うべきこと、糖尿病、悪性腫瘍、精神神経疾患の患者への服薬説明時の注意点と考慮すべき内容を学ぶ。  
【11】服薬説明において、医薬品の特性に基づいて注意すべきことを学ぶ。例えば、非ステロイド性抗炎症薬、ジゴキシン製剤、ニトログリセリン製剤など薬理学、薬物動態学を基調にして考える。  
【12】注射剤概説:点滴静注や中心静脈栄養輸液など日常診療で広く行われている注射剤療法を概説し、輸液の考え方や電解質の補給計算、配合変化について学ぶ。  
【13】総合問題演習(1):薬剤師国家試験問題を中心に、散剤、液剤、シロップ剤、錠剤、カプセル剤などの内用調剤の問題を考え、その考え方、正解に至る導き方を理解する。  
【14】総合問題演習(2):薬剤師国家試験問題を中心に、軟膏剤、坐剤、点眼剤など外用調剤の基本的内容を問題を通して考え、正解に至る導き方を理解する。  
【15】総合問題演習(3):薬剤師国家試験問題を中心に、救急治療に必要な薬剤、中毒解毒薬、臨床検査薬、消毒薬などの知識を問題を通して得て、医療への適用の考え方を理解する。サリン中毒など。  
評価方法
試験
教科書
教科書「調剤学総論」
参考図書
薬剤師国家試験問題をプリントして配布します。
備考