徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    ゲノムと創薬

科目番号00099担当教員名葛原  隆単位1単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期集中対象年次5年6年
授業概要
講義概要:薬剤師などの薬学専門家として社会で活躍できるために、癌をはじめとする生活習慣病発症の生物学的メカニズムを理解する。
到達目標:癌免疫の概要、免疫学的な癌治療のアプローチ及び抗癌剤「等」の使用に対して深い理解を習得する。
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】癌遺伝子Rasを主たる題材に、Gタンパク質を介した発がん機構の概要を理解する。  
【2】癌遺伝子Srcを主たる題材に、リン酸化酵素を介した発がん機構の概要を理解する。  
【3】癌遺伝子Mycを主たる題材に、転写因子を介した発がん機構の概要を理解する。  
【4】癌抑制遺伝子p53を主たる題材に、転写因子を介した発がん抑制機構の概要を理解する。  
【5】癌抑制遺伝子RBを主たる題材にして、転写抑制因子を介した発がん抑制機構の概要を理解する。  
【6】がん細胞に対する自然免疫系と獲得免疫系の関与について概説し、説明できるようにする。  
【7】がん細胞の増殖・生存・浸潤へのサイトカイン、ケモカインの関与について解説し、説明できるようにする。  
【8】がん細胞の免疫抵抗性の分子機構について概説し、説明できるようにする。  
【9】がんの予後不良に関与する免疫系について解説し、説明できるようにする。  
【10】がん細胞を標的とした抗体医薬を用いた包括的免疫療法について概説し、説明できるようにする。  
【11】肥満の細胞生物学 肥満病体の概要を脂肪細胞の性状から説明できるようにする。  
【12】肥満と糖尿病 アディポサイトカインと糖尿病病態の関連について理解する。  
【13】肥満の分子生物学 幹細胞から脂肪細胞への分化制御、脂肪細胞の肥大化(成熟化)の分子機構を概説できるようにする。   
【14】各種ストレス要因が脂肪細胞の分化成熟に与える影響について概説できるようにする。  
【15】肥満あるいは糖尿病(病態)制御への、分子標的薬のアプローチについて例示し、その機構の概要を説明できるようにする。またその問題点について考察する。   
評価方法
レポート、出席状況。1/3以上欠席した学生には単位を認めない。
教科書
プリント
参考図書
免疫生物学―免疫系の正常と病理― 監訳 笹月健彦 南江堂
分子細胞免疫学 監訳 松島綱治、山田幸宏 エルゼビアジャパン
実験医学 27巻14号「がん免疫応答の分子機構」羊土社 2009年
備考
担当:葛原 隆、赤木 正明、鈴木 真也 の3人で分担して講義する。