徳島文理大学

Webシラバスシステム

TOP 戻る
徳島文理大学短期大学部

【科目名】    物理学実習2 Practice in Physical Chemistry 2

科目番号14016担当教員名田中 好幸単位1単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次2年
授業概要
局方で繁用されており,基本的な絶対定量法である容量分析法と,実用的な比較定量法である機器分析法を対比させながら実験を通して修得する.
到達目標
実験値を用いた計算および統計処理ができる(技能)。日本薬局方収載の代表的な医薬品の容量分析を実施できる(技能)。薄層クロマトグラフィー、液体クロマトグラフィーなどのクロマトグラフィーを用いて代表的な化学物質を分離分析できる(知識・技能)。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】容量分析法(1)中和滴定法,塩酸の調整と標定:滴定操作の基本を学ぶため,中和法を行う。とくにビュレットの使い方,標準溶液の調整,決められた量のものを測りとる操作,天秤の扱いに慣れてもらう。(C2-(1)-1,2,3,C2-(3)-2-1,2,3,4)講義(予習・復習)実習書(1時間)
【2】容量分析法(2)中和滴定法,水酸化ナトリウムと炭酸ナトリウムの分別定量(その1):指示薬の選択,中和実験,滴定によって濃度を求める操作,特にその計算など基本的な事項を実習する。(C2-(3)-2-1)実習と講義(予習・復習)実習書、レポート提出(1時間)
【3】容量分析法(2)中和滴定法,水酸化ナトリウムと炭酸ナトリウムの分別定量(その2):何度も実験して慣れることにより数値のばらつきを少なくして正確な値を求める。また未知試料について実験し濃度を求める。(C2-(3)-2-1)実習と講義(予習・復習)実習書、レポート提出(1時間)
【4】容量分析法(5)ヨウ素滴定法,チオ硫酸ナトリウム液およびヨウ素液の調整と標定(その1):各種滴定法の1つとしてヨウ素法についても行う,標準溶液を調整する。(C2-(3)-2-4,5)実習と講義(予習・復習)実習書、レポート提出(1時間)
【5】容量分析法(5)ヨウ素滴定法,チオ硫酸ナトリウム液およびヨウ素液の調整と標定(その2):ヨウ素滴定に用いる標準溶液を調整する。(C2-(3)-2-4,5)実習と講義(予習・復習)実習書、レポート提出(1時間)
【6】容量分析法(6)ヨウ素滴定法,アンチピリンの定量:(C2-(3)-2-4,5)実習と講義(予習・復習)実習書、レポート提出(1時間)
【7】機器分析法(1):紫外可視吸光の原理を学ぶ。原子や分子の基底状態,励起状態を習得し,それらと波長の関係を理解する。また濃度が吸光度と比例することを理解し,定量の原理を知る。(C2-(4)-1-1,4)実習と講義(予習・復習)実習書、レポート提出(1時間)
【8】機器分析法(1):分子の紫外可視吸光の特徴を学ぶ。分子の基底状態,励起状態を習得し,それらと波長の関係を理解する。また濃度が吸光度と比例することを理解し,定量の原理を知る。(C2-(4)-1-1,6)実習と講義(予習・復習)実習書、レポート提出(1時間)
【9】機器分析法(1):分子の紫外可視吸収スペクトルを利用した化合物の同定の原理を学ぶ。(C2-(4)-1-1,6)実習と講義(予習・復習)実習書、レポート提出(1時間)
【10】機器分析法(1):分子の紫外可視吸収スペクトルを利用した化合物の定量の原理を学ぶ。(C2-(4)-1-1,6)講義(予習・復習)実習書(1時間)
【11】機器分析法(2)ガスクロマトグラフィー,内部標準法によるアンチピンおよびカフェインの分別定量:内部標準法を用いる定量の標準的操作法を学ぶ。検量線を作り定量する作業を行う。(C2-(5)-1-4,5)実習と講義(予習・復習)実習書、レポート提出(1時間)
【12】機器分析法(3)GC-MSによる定性(EIとCIの比較)(C2-(4)-3-1)実習と講義(予習・復習)実習書、レポート提出(1時間)
【13】機器分析法(4)原子吸光光度法,金属塩混合物溶液中のマグネシウムの微量定量:検量線を作成し定量する作業を行う。(C2-(4)-1-4)実習と講義(予習・復習)実習書、レポート提出(1時間)
【14】機器分析法(5)TLCによるミグレニン中薬物の同定:TLCが簡便な迅速分析として優れていることを学習する。(C2-(5)-1-2)実習と講義(予習・復習)実習書、レポート提出(1時間)
【15】機器分析法(6)分析データの解析と、化合物の定性定量:これまでに行った実習のデータをまとめ,検量線を作成し,あるいは各種の作業を行うことで未知資料の濃度を求める。全体としてレポートをまとめ理解を深める。(C2-(1)-1-2,3,C2-(5)-1-5)実習と講義(予習・復習)実習書、レポート提出(1時間)
評価方法
実習試験(50%),レポート(50%)
教科書
物理学実習1・2実習書(薬品物理化学教室/薬品分析学教室編)
参考図書
「日本薬局方解説書」(廣川書店)
備考
薬学教育モデル・コアカリキュラムC2(1)分析の基礎中の1-1〜1-3「分析の基本」、(2)溶液中の化学平衡中の1-1〜1-3「酸・塩基平衡」と2-1,3「各種の化学平衡」、(3)化学物質の定性分析・定量分析中の2-1〜2-5「定量分析」、(4)機器を用いる分析法中の1-1,4,6「分光分析法」と3-1「質量分析法」、(5)分離分析法中の1-1〜1-5「クロマトグラフィー」に対応。本実習は、本実習前の薬品分析学1(1年前期)、同時進行の薬品分析学2(2年前期)、薬品分析学3(2年前期)、本実習後の機器分析学(2年後期)の内容と関連する。
オフィスアワー:月曜日 17:00〜18:00、金曜日 17:00〜18:00、場所: 21-0709
実務経験:平成10年4月〜同年12月 工業技術院 特別技術補助職員; 平成11年1月〜平成13年9月 科学技術振興事業団 科学技術特別研究員