徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    医療コミュニケーション学1  Medical Communication 1

科目番号14290担当教員名堀ノ内 裕也単位1.5単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次改新カリ2年
授業概要
患者中心の医療とは、患者が自分の治療について充分な説明を受け、理解し、納得し、自発的に選択した上に成り立っており、そのためには、医療者と患者の密なコミュニケーションが重要である。医療人として患者とより良いコミュニケーションをとるために、コミュニケーションの重要性やスキルを学習する。
1)医療人としての倫理的な行動規範を身に付ける。
2)患者の手記や映像を介して患者の心理の多様性を理解する。
3)コミュニケーションの基本的スキルを習得する。
4)コミュニケーションのロールプレイングを行う。
到達目標
1.医療人としての倫理を理解し、行動することができる。「関心・意欲・態度(DP1)」
2.患者・生活者、他職種から情報を適切に収集できる。「知識・理解(DP6)」「思考・判断(DP6)」
3.患者に有益な情報を提供するためのコミュニケーション能力を修得する。「技能・表現(DP4)」
4.患者・生活者、他職種との対話を通じて相手の心理、立場、環境を理解することができる。「技能・表現(DP4)」「思考・判断(DP6)」
5.患者との信頼関係を構築することができる。 「技能・表現(DP4)」「思考・判断(DP5)」「関心・意欲・態度(DP5)」
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】オリエンテーション、授業計画概要の説明、医療倫理から生命倫理の4原則を介して医療人としての行動規範を自覚する。A(2)①-1〜4、A(2)②-1~3、A(2)③-1〜4、F(1)②-1,4、B(1)1-3講義【予習】医療・生命倫理の4原則から医療人としてどの様な行動をなすべきかにについて自分の考えをまとめる。(30分)
【2】患者の手記を読んで、患者の行動倫理を推察する。A(2)②-3、A(2)③-1、A(3)②-2、B(1)-1、F(1)②-2,3講義、SGD、動画視聴【予習】患者の手記を読んで、患者の立場になって、病気・治療について考えてみる
【復習】レポート作成(30分)
【3】「健康と病の語り・乳癌」(心理状態の変化、病気の影響、心身の状態や価値観への配慮)、A(2)②-3、A(2)③-1、A(3)②-2、B(1)-1,2、F(1)②-2,3講義【予習】癌と告知を受けた課題に対する自分の考えをまとめる。
【復習】レポート作成(30分)
【4】コミュニケーション基礎1(社会における薬剤師の役割、なぜコミュニケーション)、A(3)①1~3、A(4)-4,5、B(1)-3講義【予習】テキスト第1章のIを熟読し、コミュニケーションの意義を考える。
【復習】レポート作成(30分)
【5】コミュニケーション基礎1(自己概念と対人認知など)、A(3)①-1~3、A(4)-4、B(1)-1講義【予習】テキスト第1章のIIを熟読し、コミュニケーションの手法ついてまとめる。
【復習】講義の復習(30分)
【6】コミュニケーション基礎2(言語と非言語、接遇、質問、聴く)、A(3)①-1~3講義【予習】テキスト第1章のIIを熟読し、コミュニケーションの手法ついてまとめる。
【復習】講義の復習(30分)
【7】コミュニケーション基礎2(コミュニケーションスキルの活用)、A(3)①4~6講義【予習】テキスト第1章のIIIを熟読し、コミュニケーションの手法ついてまとめる。
【復習】講義の復習(30分)
【8】コミュニケーション基礎3(ファーマシューティカルコミュニケーション)、A(3)①-7,8講義【予習】テキスト第2章のIを熟読し、コミュニケーションの手法ついてまとめる。
【復習】講義の復習(30分)
【9】コミュニケーション基礎4(患者理解:生活習慣病者、がん患者、精神疾患患者など)、A(3)①-7,8、A(3)②-2、B(1)-2講義【予習】テキスト第2章のIIを熟読し、コミュニケーションの手法ついてまとめる。
【復習】講義の復習(30分)
【10】コミュニケーションロールプレイ演習1(概要の説明、患者のシナリオを作成)、A(3)①-5~9、F(1)②-2,3講義、演習(SGD)【予習】患者の疾患・処方薬・生活習慣を考えシナリオを作成する。
【復習】レポート作成(30分)
【11】コミュニケーションロールプレイ演習2(患者のシナリオを作成)、A(3)①-5~9、F(1)②-2,3講義、演習(SGD)【予習】患者の疾患・処方薬・生活習慣を考えシナリオを作成する。
【復習】レポート作成(30分)
【12】コミュニケーションロールプレイ演習3(患者のシナリオを作成、コミュニケーション逐次録を作成する)、A(3)①-5~9、F(1)②-2,3講義、演習(SGD)【予習】患者に対しての対応の内容を逐語録として作成する。
【復習】レポート作成(30分)
【13】コミュニケーションロールプレイ演習4(学生同士で患者、薬剤師となりコミュニケーションを行う)、A(3)①-5~9、F(1)②-1〜4演習【予習】患者に対しての対応ができるように練習をしておく。
【復習】レポート作成(30分)
【14】模擬患者とのコミュニケーション実践、A(3)①-5~9、F(1)②-1〜4演習【予習】模擬患者とのコミュニケーションの自己練習
【復習】レポート作成(30分)
【15】まとめ(プロフェッショナルとは)A(2)①1〜4、A(2)②1〜3、A(2)③1〜4、A(3)①-1~9、F(1)②-1〜4講義、動画視聴【予習】医療人としてのプロフェッショナルとは?自らの考えをレポートにまとめる。
【復習】レポート作成(30分)
評価方法
レポート、SGD、ロールプレイ(40%)、筆記試験(60%)
レポート、SGD、ロールプレイは、ルーブリックによる評価を行う。
【解説・評価の開示方法】筆記試験:質問者に対して正答を開示し、改善点を伝える。レポート:原稿の添削を通じて改善点を伝える。ルーブリック評価:質問者に対し評価を提示し、改善点を伝える。
教科書
ファーマシューティカルケアのための医療コミュニケーション(南山堂)、「健康と病の語り」DIPEx Japan:http://www.dipex-j.org/dementia/
参考図書
薬学生・薬剤師のためのヒューマニズム(羊土社)、薬学生のためのヒューマニティ・コミュニケーション学習(南江堂)、入門医療倫理I(勁草書房)、入門医療倫理II(勁草書房)、薬事法規・制度及び倫理(薬事日報社)
備考
堀ノ内裕也、宗野真和、薬学教育モデル・コアカリキュラムA(2)「薬剤師に求められる倫理観」のうち ・①生命倫理-1~4、・②医療倫理-1~3、・③患者の権利-1~4およびA(3)「信頼関係の構築」のうち・①コミュニケーション-1~9、②患者・生活者と薬剤師-2およびA(4)「多職種連携協働とチーム医療」-4,5およびB(1)「人と社会に関わる薬剤師」-1~3およびF(1)「薬学臨床の基礎」のうち・②臨床における心構え-1~4に対応. 本講義は、本講義前の薬学概論(1年前期)、基礎ゼミナールA(1年後期)、および本講義後の医療倫理学(2年後期)、薬局学(4年前期)、臨床薬学総合演習1(4年前期)、臨床薬学総合演習2(4年後期)、実務実習(5年)の内容と関連する.
オフィスアワー:月・火曜日17:00-18:00、場所:24-0806
実務経験(堀ノ内):病院薬剤師(8年間)、各教員の担当科目に記載の情報参照
【科目ナンバー】1HBP203L