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徳島文理大学短期大学部 |
科目番号 | 14472 | 担当教員名 | 堀ノ内 裕也 | 単位 | 1.5単位 |
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科目群 | 専門 | 必修・選択 | 必修 | 開講期 | 前期 | 対象年次 | 24カリ2年 |
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授業概要 |
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患者中心の医療とは、患者が自分の治療について充分な説明を受け、理解し、納得し、自発的に選択した上に成り立っており、そのためには、医療者と患者の密なコミュニケーションが重要である。医療人として患者とより良いコミュニケーションをとるために、コミュニケーションの重要性やスキルを学習する。 1)医療人としての倫理的な行動規範を身に付ける。 2)患者の手記や映像を介して患者の心理の多様性を理解する。 3)コミュニケーションの基本的スキルを習得する。 4)コミュニケーションのロールプレイングを行う。 |
到達目標 |
1.医療人としての倫理を理解し、行動することができる。 2.患者・生活者、他職種から情報を適切に収集できる。 3.患者に有益な情報を提供するためのコミュニケーション能力を修得する。 4.患者・生活者、他職種との対話を通じて相手の心理、立場、環境を理解することができる。 5.患者との信頼関係を構築することができる。 [DP1:プロフェッショナリズム, DP4:コミュニケーション・多職種連携能力, DP6:社会貢献力] |
授業計画 | 授業形態 | 授業時間外学習 | |
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【1】 | オリエンテーション、授業計画概要の説明、医療倫理から生命倫理の4原則を介して医療人としての行動規範を自覚する。B-1-1(1),(2),(4),(7),(9) | 講義 | 【予習】医療・生命倫理の4原則から医療人としてどの様な行動をなすべきかにについて自分の考えをまとめる。(30分) |
【2】 | 患者の手記を読んで、患者の行動倫理を推察する。B-1-1(9),B-1-2(2),(3),(4),B-2-1(3) | 講義、SGD、動画視聴 | 【予習】患者の手記を読んで、患者の立場になって、病気・治療について考えてみる 【復習】レポート作成(30分) |
【3】 | 「健康と病の語り・乳癌」(心理状態の変化、病気の影響、心身の状態や価値観への配慮)、B-1-2(2),(3),(4),(11),B-2-1(3) | 講義 | 【予習】癌と告知を受けた課題に対する自分の考えをまとめる。 【復習】レポート作成(30分) |
【4】 | コミュニケーション基礎1(社会における薬剤師の役割、なぜコミュニケーション)、B-1-2(7) | 講義 | 【予習】テキスト第1章のIを熟読し、コミュニケーションの意義を考える。 【復習】レポート作成(30分) |
【5】 | コミュニケーション基礎1(自己概念と対人認知など)、B-1-2(7),B-1-2(9) | 講義 | 【予習】テキスト第1章のIIを熟読し、コミュニケーションの手法ついてまとめる。 【復習】講義の復習(30分) |
【6】 | コミュニケーション基礎2(言語と非言語、接遇、質問、聴く)、B-1-2(7),B-2-1(1),B-2-2(1),(3),F-2-1(9) | 講義 | 【予習】テキスト第1章のIIを熟読し、コミュニケーションの手法ついてまとめる。 【復習】講義の復習(30分) |
【7】 | コミュニケーション基礎2(コミュニケーションスキルの活用)、B-1-2(7) | 講義 | 【予習】テキスト第1章のIIIを熟読し、コミュニケーションの手法ついてまとめる。 【復習】講義の復習(30分) |
【8】 | コミュニケーション基礎3(ファーマシューティカルコミュニケーション)、B-1-2(7),B-1-2(8) | 講義 | 【予習】テキスト第2章のIを熟読し、コミュニケーションの手法ついてまとめる。 【復習】講義の復習(30分) |
【9】 | コミュニケーション基礎4(患者理解:生活習慣病者、がん患者、精神疾患患者など)、B-1-2(1),(2),(3),B-1-2(10),B-2-1(2),B-2-1(5) | 講義 | 【予習】テキスト第2章のIIを熟読し、コミュニケーションの手法ついてまとめる。 【復習】講義の復習(30分) |
【10】 | コミュニケーションロールプレイ演習1(概要の説明、患者のシナリオを作成)、B-1-2(3),B-2-1(1)-(5),F-5-1(1)-(7) | 講義、演習(SGD) | 【予習】患者の疾患・処方薬・生活習慣を考えシナリオを作成する。 【復習】レポート作成(30分) |
【11】 | コミュニケーションロールプレイ演習2(患者のシナリオを作成)、B-1-2(3),B-2-1(1)-(5),F-5-1(1)-(7) | 講義、演習(SGD) | 【予習】患者の疾患・処方薬・生活習慣を考えシナリオを作成する。 【復習】レポート作成(30分) |
【12】 | コミュニケーションロールプレイ演習3(患者のシナリオを作成、コミュニケーション逐次録を作成する)、B-1-2(3),B-2-1(1)-(5),F-5-1(1)-(7) | 講義、演習(SGD) | 【予習】患者に対しての対応の内容を逐語録として作成する。 【復習】レポート作成(30分) |
【13】 | コミュニケーションロールプレイ演習4(学生同士で患者、薬剤師となりコミュニケーションを行う)、B-1-2(3),B-2-1(1)-(5),F-5-1(1)-(7) | 演習 | 【予習】患者に対しての対応ができるように練習をしておく。 【復習】レポート作成(30分) |
【14】 | 模擬患者とのコミュニケーション実践、B-1-2(3),B-2-1(1)-(5) | 演習 | 【予習】模擬患者とのコミュニケーションの自己練習 【復習】レポート作成(30分) |
【15】 | まとめ(プロフェッショナルとは)、B-1-1(1),(2),(4),(7),(9),B-1-2(1)-(4),(7)-(11),B-2-1(1)-(5),B-2-2(1),(3),F-2-1(9),F-5-1(1)-(7) | 講義、動画視聴 | 【予習】医療人としてのプロフェッショナルとは?自らの考えをレポートにまとめる。 【復習】レポート作成(30分) |
評価方法 |
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レポート、SGD、ロールプレイ(40%)、筆記試験(60%) レポート、SGD、ロールプレイは、ルーブリックによる評価を行う。 【解説・評価の開示方法】筆記試験:質問者に対して正答を開示し、改善点を伝える。レポート:原稿の添削を通じて改善点を伝える。ルーブリック評価:質問者に対し評価を提示し、改善点を伝える。 |
教科書 |
ファーマシューティカルケアのための医療コミュニケーション(南山堂)、「健康と病の語り」DIPEx Japan:http://www.dipex-j.org/dementia/ |
参考図書 |
薬学生・薬剤師のためのヒューマニズム(羊土社)、薬学生のためのヒューマニティ・コミュニケーション学習(南江堂)、入門医療倫理I(勁草書房)、入門医療倫理II(勁草書房)、薬事法規・制度及び倫理(薬事日報社) |
備考 |
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本講義は, 本講義前の薬学概論(1年前期)、基礎セミナール(1年後期)および本講義後の医療倫理学(2年後期)、薬局学(4年前期)、臨床薬学総合演習1(4年前期)、臨床薬学総合演習2(4年後期)、実務実習(5年)の内容と関連する。 【対応コアカリキュラム学修目標】 B-1-1 薬剤師に求められる倫理観とプロフェッショナリズム 1)生命・医療に係る倫理観を身に付け、医療人としての感性を養い、様々な倫理的問題や倫理的状況において主体的に判断し、プロフェッショナルとして行動する。 2)医療の担い手として、常に省察し、自らを高める努力を惜しまず、利他的に公共の利益に資する行動をする。 B-1-2 患者中心の医療 1)患者・患者家族の心理について理解を深め、患者のナラティブや主体的な意思決定を尊重し、支援する。 2)医療者と患者・患者家族の関係性が治療や健康行動に及ぼす影響について理解し、患者・患者家族の価値観やレディネス(心の準備状態)に合わせて対応する。 4)ライフサイクル特有の健康課題について理解し、患者の人生の伴走者として患者の行動変容を継続的に支援する。 B-2-1 対人援助のためのコミュニケーション 1)患者・生活者の心理、立場、環境、状態に配慮し、非言語コミュニケーションを含めて適切なコミュニケーションを図り、良好な人間関係を構築する。 2)対人関係に関わる心理的要因や自己・他己理解を深め、患者・生活者や家族の多様性に配慮したコミュニケーションを図り、患者・生活者の意思決定に寄り添い、サポートする。 3)患者・患者家族の精神的・身体的・社会的苦痛に配慮し、相手の心情に配慮したコミュニケーションを図る。 B-2-2 多職種連携 2)医療、保健、介護、福祉に関わる他の専門職と互いに対等な関係性を築きながら多職種連携を実現するために、相手の意見を尊重しつつ、薬剤師自身の考えや感情を適切に伝えるためのコミュニケーションを図る。 F-2-1 多職種連携への参画・薬剤師の職能発揮 5)患者や家族が議論や意思決定に積極的に参加できるように多職種・患者や家族に働きかける。 F-5-1 医療・福祉・公衆衛生の現場で活動するための基本姿勢 1)個々の患者・生活者に寄り添い、身体的、心理的、社会的特徴の把握に努め、その想いを受け止めて患者・生活者を全人的・総合的に深く理解する。 2)薬剤師として医療の中で求められる責任を自覚し、自らを律して行動するとともに、薬剤師としての義務及び法令を遵守する。医療の担い手として、豊かな人間性と生命の尊厳について深い認識を持ち、薬剤師の社会的使命を果たす。 3)関係者と相互理解を図り、信頼関係を構築した上で、他者の意見又は記述された文章を正しく理解し、それに対する自分の意見を効果的な説明方法や手段を用いて明確に表現する。 【DP配分】 DP1:0.3 DP4:1 DP6:0.2 薬学部の7つのディプロマポリシー(DP)への寄与の度合いに基づき、当該科目の単位数を配分 (DP1〜7の合計が科目の単位数となる) 【担当教員】 堀ノ内裕也、宗野真和 【オフィスアワー】 月・火曜日17:00-18:00、場所:24-0806 【実務経験】 堀ノ内(病院薬剤師8年)、各教員の担当科目に記載の情報参照 【科目ナンバー】 1HPS202L |