徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    有機化学1 Organic Chemistry 1

科目番号14584担当教員名加来 裕人単位1.5単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次24カリ2年
授業概要
有機化学における不斉の概念,ジアステレオマー,メソ体を理解し,R/S命名法を習得する.またハロゲン化アルキルの命名,製法を学ぶと共に,求核置換反応と脱離反応について理解する.
到達目標
1)立体異性体について説明できると同時に,絶対配置の表示ができる.
2)有機ハロゲン化合物の代表的な性質と反応が列挙できる.
3)求核置換反応について説明できる.
4)脱離反応について説明できる.
5)反応の位置選択性が説明できる.
[DP2:専門的知識]
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】立体化学と四面体炭素 C-3-1(2)、C-3-2(1),(2)一斉講義形式
講義,分子モデルを用いた分子構築演習
予習:教科書p184-189を熟読(30分)
復習:課題1を解く。教科書範囲の設問を解く(30分)
【2】キラリティーと光学活性 C-3-2(1),(2)一斉講義形式
講義と演習
予習:教科書p190-192を熟読(30分)
復習:課題2を解く。教科書範囲の設問を解く(30分)
【3】立体配置の表示(順位則とR/S命名法) C-3-1(1)、C-3-2(2)一斉講義形式
講義と演習
予習:教科書p193-196を熟読(30分)
復習:課題3を解く。教科書範囲の設問を解く(30分)
【4】立体化学表示法と絶対立体配置の決定 C-3-2(2)一斉講義形式
講義と演習
予習:立体化学の表示法について復習しておく(30分)
復習:課題4を解く。教科書範囲の設問を解く(30分)
【5】鏡像異性体とジアステレオマー,立体異性体の物理的性質 C-3-2(1),(2)一斉講義形式
講義と演習
予習:教科書p197-201を熟読(30分)
復習:課題5を解く。教科書範囲の設問を解く(30分)
【6】3個以上の立体中心を持つ化合物,反応の立体化学 C-3-2(1),(2)、C-3-3(2)一斉講義形式
講義と演習
予習:これまでの講義をもう一度見直す,アルケンの付加反応について復習しておく(30分)
復習:課題6を解く。教科書範囲の設問を解く(30分)
【7】ラセミ体と鏡像異性体の分離 C-3-2(1),(2)一斉講義形式
講義と演習
予習:教科書p201-205を熟読(30分)
復習:課題7を解く。教科書範囲の設問を解く(30分)
【8】ハロゲン化アルキルの命名法,製法 C-3-3(6)
ハロゲン化アルキルの反応(Grignard反応)
一斉講義形式
講義と演習
予習:教科書p217-222を熟読(30分)
復習:課題8を解く。教科書範囲の設問を解く(30分)
【9】求核置換反応(SN2反応) C-3-3(6)一斉講義形式
講義と演習
予習:教科書p222-229を熟読(30分)
復習:課題9を解く。教科書範囲の設問を解く(30分)
【10】求核置換反応(SN1反応) C-3-3(6)一斉講義形式
講義と演習
予習:教科書p229-233を熟読(30分)
復習:課題10を解く。教科書範囲の設問を解く(30分)
【11】脱離反応(E2反応) C-3-3(6)一斉講義形式
講義と演習
予習:教科書p233-237を熟読(30分)
復習:課題11を解く。教科書範囲の設問を解く(30分)
【12】脱離反応(E1反応とE1cB反応) C-3-3(6)一斉講義形式
講義と演習
予習:教科書p237-238を熟読(30分)
復習:課題12を解く。教科書範囲の設問を解く(30分)
【13】各反応(SN2,SN1,E2,E1、E1cB)のまとめ C-3-3(6)一斉講義形式
講義と演習
予習:教科書p238-239を熟読(30分)
復習:課題13を解く。教科書範囲の設問を解く(30分)
【14】生体内における置換反応と脱理反応 C-3-3(6)一斉講義形式
講義と演習
予習:教科書p240-241を熟読(30分)
復習:課題14を解く。教科書範囲の設問を解く(30分)
【15】総括一斉講義形式
講義と演習,グループ学習
各章末問題を解く。また、各講義で出題された問題を解いて、よく理解しておく(合計60分)
評価方法
試験(100%)
試験の各答案の疑義および答案開示については,成績入力後3日間対応する.
教科書
J.McMurry著,伊東,児玉訳『マクマリー有機化学概説 第7版』(東京化学同人,ISBN978-4-8079-0927-8)
丸善HGS分子模型A型(学習用)またはC型(学生実習用)セット
参考図書
J.McMurry著,伊東,児玉,荻野,深澤,通訳『マクマリー有機化学 第9版』(東京化学同人,上巻:ISBN978-4-8079-0912-4,中巻:ISBN978-4-8079-0913-1,下巻:ISBN978-4-8079-0914-8)
S.Warrenほか著,野依,奥山,柴崎,檜山監訳『ウォーレン有機化学』(東京化学同人,上巻:ISBN978-4-8079-0568-3,下巻:ISBN978-4-8079-0569-0)
備考
・本講義は、本講義前の有機化学1(1年後期)、本講義後の有機化学3(2年後期)の内容と関連する。

【対応コアカリキュラム】
 C-3-2 有機化合物の立体化学
 1)化学構造に基づいて有機化合物の三次元構造を説明する。
 2)異性体の特徴や関係性を説明する。
 3)異性体では物理的性質・化学的性質・生物活性(生体分子との相互作用)が異なる可能性があることを説明する。
 C-3-3 有機化合物の基本構造と反応性
 1)有機化合物を炭素骨格や官能基ごとに体系的に分類する。
 2)化学構造に基づいて、物理的性質や化学的性質(反応性を含む)を説明する。

【DP配分】DP2:1.5
 薬学部のの7 つのディプロマポリシー(DP)への寄与の度合いに基づき、当該科目の単位数を配分(DP1〜7 の合計が科目の単位数となる)

【担当教員】加来裕人
【オフィスアワー】月曜日17:00〜18:00、金曜日17:00〜18:00 場所:21-0607
【実務経験】 なし
【科目ナンバー】1HCH205L
(復習)試験前の復習として,教科書の章末問題を解いておくこと.講義終了後に配布する復習プリントを必ず解いて提出する.