徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    基礎薬理学

科目番号33038担当教員名赤木 正明単位1単位
科目群専門必修・選択必修開講期後期 対象年次1年
授業概要
(授業目的・方針 等)
医薬品の作用の過程を理解するためには、代表的な薬物の作用、作用機序、および体内での運命に関する基本的な知識を修得し、それらを応用する基本的技能を身につけることが必要である。基礎薬理学では、まず作用部位に達した薬物の量と作用により薬効が決まることを理解させることを目的に、薬物の生体内における動きと作用に関する基本的知識を解説し、修得させ、説明できるようにする。
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】薬理学の定義と薬理学の歴史を概説し、薬理学の全体像を把握できるようにする。  
【2】受容体の概念を解説し、薬の作用様式およびアゴニストとアンタゴニストについて概説する。  
【3】代表的な受容体の種類、分布およびその作用薬と拮抗薬について概説する。  
【4】チャネルとポンプの概念を解説し、それぞれの作用薬についても解説する。  
【5】用量反応曲線と薬物作用の数量的解析法および競合的と非競合的拮抗について解説する。  
【6】細胞膜受容体の分類と細胞内情報伝達系について解説し、説明できるようにする。  
【7】細胞膜受容体と細胞内受容体について、作用様式の違いおよび代表的な作用薬について解説する。  
【8】受容体の数量的な解析法および細胞内情報伝達系の多様性と特異性について例をあげて解説する。  
【9】薬効に影響を与える因子とし、年齢(新生児・小児と高齢者)と疾病(肝障害、腎障害、妊娠と特異体質)について解説する。  
【10】シナプス前抑制と後抑制およびシナプス後膜受容体の変化について解説し、違いが説明できるようにする。  
【11】生体内へ投与された薬物の脳への移行、胎児への移行、体液中での存在状態および薬物分布の変動要因について解説する。  
【12】肝臓の薬物代謝酵素(シトクロムP450)および抱合について解説する。  
【13】糸球体ろ過速度、胆汁中排泄および腸肝循環について解説し、関係する薬物についても説明する。  
【14】薬物動態に起因する相互作用と薬効に起因する相互作用、および回避するための方法を解説する。  
【15】試験  
評価方法
試験
教科書
教科書:佐藤 進編「新薬理学テキスト」(廣川書店)およびプリント
参考図書
適宜紹介
備考