徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    物理化学3

科目番号34638担当教員名日置 英彰単位1単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次2年
授業概要
物理化学2の後半では,エネルギーの保存則である熱力学第一法則について学んだ.物理化学3では物質が変化する時はどちらの方向に向かうのか?という問題を取り扱う.最初に平衡状態へ向かう自然現象を理解する基本的な考え方である熱力学の第二法則を習得する。次に複雑な系における物質の状態および相互変換過程を熱力学に基づき解析できるようになるために、溶液に関する基本的知識を習得する.
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】エントロピーの概念と定義:エントロピーの定義とその意味を説明できる.  
【2】熱力学第二法則:熱力学の第二法則が自発的変化の本質を法則としてまとめたものであることを説明できる.  
【3】カルノーサイクル:理想的な熱機関であるカルノーサイクルから,孤立系におけるエントロピー増大の法則を導くことができる.  
【4】Gibbsの自由エネルギー:Gibbsの自由エネルギーの定義とその意味を説明できる.  
【5】化学ポテンシャル:化学ポテンシャルの定義とその意味を説明できる.  
【6】自由エネルギー変化と化学平衡:自由エネルギーと平衡定数の関係,そしてその温度依存性(van't Hoffの式)について説明できる.  
【7】熱力学第三法則:熱力学第三法則について説明できる.  
【8】理想溶液ではラウールの法則が成立することを説明できる.  
【9】理想溶液の熱力学的な取り扱い方を理解し,混合のエントロピー変化を計算できる.  
【10】溶液の束一的性質について説明できる.また希薄溶液における沸点上昇度,凝固点降下度の計算ができる.  
【11】分子間に働くさまざまな力(分散力,水素結合,疎水的相互作用)について説明できる.  
【12】相変化に伴う熱の移動(クラペイロン―クラウジウスの式)について説明できる.  
【13】相平衡と相律について説明できる.  
【14】純物質の状態図について説明できる.  
【15】2成分系における状態図について説明できる.  
評価方法
試験とレポート
教科書
桐野 豊 編  基礎薬学物理化学第2版 (廣川書店)補助教材としてプリントを配布する
参考図書
バーロー著 物理化学上 (東京化学同人) ムーアー著 物理化学上 (東京化学同人)
備考