徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    社会学A

科目番号53158担当教員名阿部 頼孝単位2単位
科目群一般必修・選択選択開講期前期 対象年次1年2年
授業概要
二十一世紀を真に「人権の世紀」とするためには、何が必要とされているのだろうか。本講では、現代社会の社会的病理現象の一例として、「ナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺」を取り上げ、その歴史的背景や大衆化社会の問題点などを社会学的に分析することにより、今を生きる自分自身の問題として「生命の大切さ」や「人権の尊重」などについての理解を深める。また、本講ではNHKスペシャルや海外のドキュメンタリイー番組のビデオ教材と文献・テキストをうまく組み合わせることにより、学習効果を上げるとともに受講生の皆さんに一緒に考えてもらうことを期待している。
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】アンネ・フランクとその生きた時代・・・・・アンネは何を伝えたかったのか  
【2】第一次世界大戦とベルサイユ体制・・・・・人類初めての総力戦は何をもたらしたか  
【3】世界大恐慌とファシズムの勃興・・・・・ファシズムとはどのような特徴を持っていたか  
【4】ヒトラーとナチス・ドイツ・・・・・ヒトラーはどのようにして政権を掌握したか  
【5】帝国主義と社会ダーウィニズム・・・・・むき出しの「弱肉強食」思想はいかに準備されたか  
【6】ドイツにおける反ユダヤ主義・・・・・悲劇への序曲  
【7】優生学とホロコースト(大量虐殺)・・・・・優生学の学説はいかにナチスによって利用されたか  
【8】「自由からの逃走」・・・・・なぜ人々はかくも熱狂的にヒトラーを支持したのか  
【9】大衆化社会における社会的病理現象・・・・・孤独な群衆と「権威主義的性格」の問題点  
【10】世界人権宣言と国際人権規約・・・・・「人権の尊重」が国際平和の基礎を成す  
【11】人権の国際化と現代日本の人権状況・・・・・日本は人権の面でみれば債務国だろうか  
【12】ジェンダー概念と「女性学」・・・・・アメリカ女性学と同和問題の接点とは  
【13】「人権教育のための国連10年」と同和問題・・・・・これからの人権教育の課題とは何か  
【14】「人間の尊厳を求めて」・・・・・「人権という普遍的文化」を創造するためには何が必要か  
【15】まとめ・・・・・自分自身の課題として、「生命の尊重」や「人権問題」について考えてみよう。  
評価方法
論文形式による試験(テキストのみ持ち込み許可)
教科書
阿部頼孝著『現代社会と人権』、梓出版社(4,000円)
参考図書
備考