徳島文理大学

Webシラバスシステム

TOP 戻る
徳島文理大学短期大学部

【科目名】    化学反応論

科目番号54863担当教員名福山 愛保単位1単位
科目群専門必修・選択必修開講期後期 対象年次2年
授業概要
前期で学んだ熱力学は最初と最後の物理的状態から物質の変化を理解する理論で,変化の途中過程,すなわち時間に関する情報を全く欠いている。それに較べて化学反応速度論は時間を中心軸に置き,物質が刻々と変化する過程を理解する現象論的学問で,薬学には重要の理論である。医薬品の合成最適化,安定性の検定,投与後の体内動態の解析などに速度論が不可欠である。本講義では化学反応過程を理解するための基礎となる化学反応速度式の誘導,および反応速度に影響を与える諸因子に関する知識を修得する。
到達目標
薬物安定性と薬物動態の理解に必要な化学反応速度論が使えるようになる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】溶液の濃度と性質について説明できる,C16-(1)-1-1講議と演習【復習】教科書p107~110,課題
【予習】教科書p118~123
【2】拡散と溶解速度について説明できる,C1-(4)-2-1
物質の溶解とその速度について説明できる,C16-(1)-1-2
講議と演習【復習】教科書p118~123,課題
【予習】教科書p151~162
【3】界面における平衡について説明できる,C1-(3)-1-6
代表的な界面活性剤の種類と性質について説明できる,C16-(1)-2-2
界面の性質について説明できる,C16-(1)-2-1
講議と演習【復習】教科書p151~162,課題
【予習】教科書p172~182
【4】吸着平衡について説明できる①(コロイドの性質と代表的な分散系とその特徴),C1-(3)-1-7
代表的な分散系を列挙し、その性質について説明できる,C16-(1)-2-4
講議と演習【復習】教科書p172~182,課題
【予習】教科書p163~164
【5】吸着平衡について説明できる②(界面吸着の熱力学),C1-(3)-1-7講議と演習【復習】教科書p163~164,課題
【予習】教科書p164~169
【6】吸着平衡について説明できる③(吸着等温式について),C1-(3)-1-7講議と演習【復習】教科書p163~169,課題
【予習】教科書p213~214
【7】反応次数と速度定数について説明できる,C1-(4)-1-1講議と演習【復習】教科書p213~214,課題
【予習】教科書p215~220
【8】微分型速度式を積分型速度式に変換できる①,C1-(4)-1-2講議と演習【復習】教科書p215~220,課題
【予習】教科書p215~220
【9】微分型速度式を積分型速度式に変換できる②,C1-(4)-1-2講議と演習【復習】教科書p215~220,課題
【予習】教科書p217,220~221
【10】縣濁剤の分解反応を例として,代表的な擬一次反応を理解する,コアカリキュラム以外
代表的な反応次数の決定法を列挙し、説明できる,C1-(4)-1-2
講議と演習【復習】教科書p217,220~221,課題
【予習】教科書p221~225
【11】代表的な複合反応(可逆反応、平行反応、連続反応など)の特徴について説明できる,C1-(4)-1-5講議と演習【復習】教科書p221~225,課題
【予習】教科書p229~232
【12】反応速度と温度との関係(Arrheniusの式)を説明できる,C1-(4)-1-6講議と演習【復習】教科書p229~232,課題
【予習】教科書p232~234
【13】代表的な触媒反応(酸・塩基触媒反応など)について説明できる,C1-(4)-1-9講議と演習【復習】教科書p232~234,課題
【予習】教科書p234
【14】反応速度に影響を与える因子:溶液のイオン強度の意味と定義を理解し,計算できる。溶液のイオン強度と反応速度の関係を理解する,コアカリキュラム以外講議と演習【復習】教科書p234,課題
【予習】教科書p225~228
【15】酵素反応、およびその拮抗阻害と非拮抗阻害の機構について説明できる,C1-(4)-1-10講議と演習【復習】教科書p225~228,課題
評価方法
試験とレポート
教科書
石田寿昌 編  ベーシック薬学教科書シリーズ3物理化学 (化学同人)補助教材としてプリントを配布する
参考図書
桐野 豊 編 基礎薬学物理化学(廣川書店) バーロー著 物理化学上 (東京化学同人) 
備考