徳島文理大学 | Webシラバスシステム |
TOP | 戻る | |
徳島文理大学短期大学部 |
科目番号 | 55081 | 担当教員名 | 山本 博文 | 単位 | 1単位 |
---|
科目群 | 専門 | 必修・選択 | 必修 | 開講期 | 前期 | 対象年次 | 1年 |
---|
授業概要 |
---|
生命を維持するために、生体は有機分子だけでなく様々な元素の性質を利用している。したがって、元素の特性や無機化合物の性質を理解することは、生体内反応や薬物反応を本質的に理解するために重要であり、画期的な薬剤や新しい診断・治療法を開発するうえでも重要な基礎となる。この授業では、無機化合物と生命機能の関わりや医療現場で取り扱う無機医薬品の薬効・薬理を理解するために、その基本な概念、生体内必須元素を中心とした元素の特徴、代表的な無機化合物、錯体構造をもつ生体内酵素や薬剤について解説する。 |
到達目標 |
代表的な典型元素や遷移元素を列挙し、その特徴を説明できる。 硫黄、リン、ハロゲンの酸化物、オキソ化合物の名称、構造、性質を列挙できる。 代表的な錯体の名称、構造、基本的性質を説明できる。 錯体の安定度定数や、錯体の安定性に与える配位子の構造的要素(キレート効果)について説明できる。 生体内に存在する代表的な金属イオンや錯体の機能について説明できる。 代表的な無機医薬品や医薬品として用いられる代表的な錯体を列挙できる。 |
授業計画 | 授業形態 | 授業時間外学習 | |
---|---|---|---|
【1】 | 元素の分類や周期表に基づいた元素の諸性質(イオン化エネルギー、電子親和力、電気陰性度)について解説する。C4-(1)-1-1), C4-(1)-1-2) | 講義および演習 | 【予習】テキスト熟読 p29-37 【復習】演習問題 |
【2】 | 水素原子の化学的性質(水素結合、プロトン、ヒドリドなど)やその重要性について解説する。C4-(1)-1-1) | 講義および演習 | 【予習】テキスト熟読 p105-107 |
【3】 | 1族元素(アルカリ金属の単体,水素化物,水酸化物,塩)について解説する。C4-(1)-1-1) | 講義および演習 | 【予習】テキスト熟読 p107-110 【復習】演習問題 |
【4】 | 2族元素(アルカリ土類金属の単体,水素化物,水酸化物,塩)について解説する。C4-(1)-1-1) | 講義および演習 | 【予習】テキスト熟読 p110-112 |
【5】 | 13族元素(ホウ素族の単体、代表的な化合物の性質)について解説する。C4-(1)-1-1) | 講義および演習 | 【予習】テキスト熟読 p112-115 【復習】演習問題 |
【6】 | 14族元素(特に炭素の単体,二酸化炭素,各種の炭素酸)について解説する。C4-(1)-1-1) | 講義および演習 | 【予習】テキスト熟読 p115-117 |
【7】 | 15族元素(窒素の水素化物,酸化物,オキソ酸やリンのオキソ酸)について解説する。C4-(1)-1-1), C4-(1)-1-3) | 講義および演習 | 【予習】テキスト熟読 p117-124 【復習】演習問題 |
【8】 | 16族元素(酸素の単体や水の性質,硫黄の酸化物やオキソ酸)について解説する。C4-(1)-1-1), C4-(1)-1-4) | 講義および演習 | 【予習】テキスト熟読 p124-126 |
【9】 | 17族元素(ハロゲン4種の比較,塩素やヨウ素のオキソ酸)について解説する。C4-(1)-1-1), C4-(1)-1-4) | 講義および演習 | 【予習】テキスト熟読 p127-130 【復習】演習問題 |
【10】 | 18族元素(希ガスの性質、重要性)について解説する。C4-(1)-1-1) 遷移元素全般の特徴や典型元素金属との違いについて解説する。C4-(1)-1-2) | 講義および演習 | 【予習】テキスト熟読 p130-131 |
【11】 | 3族から12族までの遷移元素(特に生体必須元素の鉄,銅,亜鉛)について解説する。C4-(1)-1-2) | 講義および演習 | 【予習】テキスト熟読 p144-146 【復習】演習問題 |
【12】 | 錯体の基礎(配位結合,配位原子,配位数,配座数などの基本用語)及び、代表的な錯体の形について解説する。C4-(1)-2-1), C4-(1)-2-2) | 講義および演習 | 【予習】テキスト熟読 p156-159 |
【13】 | 錯体の基本的性質と錯体の配位結合に関する理論(特に錯体生成の平衡、安定度に及ぼす因子)について解説する。C4-(1)-2-4) | 講義および演習 | 【予習】テキスト熟読 p162-165 【復習】演習問題 |
【14】 | 錯体配位子の構造的要素や錯体の反応性について解説する。C4-(1)-2-3), C4-(1)-2-5), C4-(1)-2-6) | 講義および演習 | 【予習】テキスト熟読 p167, p170-173 |
【15】 | 代表的な無機医薬品および、医薬品として用いられる錯体や生体関連物質について解説する。C4-(1)-1-5), C4-(1)-2-7) | 講義および演習 | 【予習】テキスト熟読 p175-177, p187-188 【復習】演習問題 |
評価方法 |
---|
試験 |
教科書 |
ベーシック薬学教科書シリーズ4 無機化学,化学同人 |
参考図書 |
生命科学のための無機化学・錯体化学,廣川書店 無機化学・錯体,廣川書店 |
備考 |
---|