徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    薬品物理化学実習

科目番号75005担当教員名福山 愛保単位1単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次2年
授業概要
物質の状態変化の速度や各状態間の平衡などを定量的にとらえ,解析する方法を実験を通して習得する.
到達目標
1. 反応次数,速度定数,アレニウスの式について理解し,一次反応の反応速度を測定して反応速度定数を求めることができる。
2. 比旋光度測定法の概略ならびに比旋光度と絶対配置の関係を説明し,実測値を用いて比旋光度を計算できる。
3. 分配係数および化学物質のpHによる変化について説明できる。
4. 酸・塩基平衡を説明できること,および中和滴定の操作法を理解し,溶液の水素イオン濃度を測定してpHを計算できる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】実習講義(速度論及び平衡論に関する理論的背景、実験操作、測定値の取り扱い、最小二乗法の求め方などを理解する。)講義【復習】実習書p5-17を熟読する。
【予習】実習書p8-12を熟読する。
【2】微分型速度式を積分型速度式に変換できる①、C1-(4)-1-2 (反応速度と半減期の関係を理解する)実習とグループ討論【復習】実習書p8-12を熟読する。
【予習】実習書p8-12を熟読する。
【3】微分型速度式を積分型速度式に変換できる②、C1-(4)-1-2 (反応速度と半減期の関係を理解する)実習とグループ討論【復習】実習書p8-12を熟読する。
【予習】実習書p13-14, 18-22を熟読する。
【4】代表的な(擬)一次反応の反応速度を測定し、速度定数を求めることができる①、C1-(4)-1-4 (アスピリンの加水分解反応を通して擬一次反応における反応速度定数の求め方を理解する。)実習とグループ討論【復習】実習書p18-22を熟読する。
【予習】実習書p22-23を熟読する。
【5】代表的な(擬)一次反応の反応速度を測定し、速度定数を求めることができる②、C1-(4)-1-4 (温度を変えて、薬物の分解反応速度を測定し、化学反応の温度依存性を理解する。)実習,データ解析とグループ討論【復習】実習書p18-23を熟読する,p24-25演習問題解答,レポート作成
【予習】実習書p26-30を熟読する。
【6】実測値を用いて比旋光度を計算できる。C4-(4)-7-2 (アスコルビン酸の旋光度測定)実習とグループ討論【復習】実習書p26-30を熟読する。
【予習】実習書p30-32を熟読する。
【7】代表的な物理平衡を観測し、平衡定数を求めることができる①、C1-(3)-1-8 (ブドウ糖の変旋光を測定し、可逆反応における速度定数や平衡定数の求め方を理解する)実習,データ解析とグループ討論【復習】実習書p26-32を熟読する,p33-34演習問題解答,レポート作成
【予習】実習書p36-40を熟読する。
【8】代表的な物理平衡を観測し、平衡定数を求めることができる②、C1-(3)-1-8 (薬物を水と有機溶媒に分配し、分配係数、分配比を求め、分配平衡を理解する)実習とグループ討論【復習】実習書p36-40を熟読する。
【予習】実習書p40-42を熟読する。
【9】代表的な物理平衡を観測し、平衡定数を求めることができる③、C1-(3)-1-8 (弱酸性薬物の水溶液をpHを変化させて有機溶媒で抽出し、薬物の酸解離定数を求める。真の分配係数、見かけの分配係数、pKaの関係を理解する)実習,データ解析とグループ討論【復習】実習書p36-42を熟読する,p42-43演習問題解答,レポート作成
【予習】実習書p44-47を熟読する。
【10】溶液の水素イオン濃度(pH)を測定できる①、C2-(1)-1-2 (弱酸性薬物の解離定数と水溶液中のpHの関係について理解する)実習とグループ討論【復習】実習書p44-47を熟読する。
【予習】実習書p44-47を熟読する。
【11】溶液の水素イオン濃度(pH)を測定できる②、C2-(1)-1-2 (弱塩基性,多塩基酸薬物の解離定数と水溶液中のpHの関係について理解する)実習とグループ討論【復習】実習書p44-47を熟読する。
【予習】実習書p44-47を熟読する。
【12】溶液のpHを計算できる①、C2-(1)-1-3 (弱酸性薬物の水溶液を強塩基水溶液で滴定し、滴定曲線を作成する。滴定曲線から酸解離定数を求める。)実習とグループ討論【復習】実習書p44-47を熟読する。
【予習】実習書p44-47を熟読する。
【13】溶液のpHを計算できる②、C2-(1)-1-3 (弱塩基性薬物の水溶液を強酸水溶液で滴定し、滴定曲線を作成する。滴定曲線から塩基解離定数を求める。)実習とグループ討論【復習】実習書p44-47を熟読する。
【予習】実習書p44-47を熟読する。
【14】溶液のpHを計算できる③、C2-(1)-1-3 (多塩基性酸の水溶液を強塩基水溶液で滴定し、滴定曲線を作成する。滴定曲線から酸解離定数を求める。)実習,データ解析とグループ討論【復習】実習書p44-47を熟読する,p47-48演習問題解答,レポート作成
【15】実験データの解析,検証及び導きだした結論について討論する。グループ討論レポート作成
評価方法
試験,レポート
教科書
薬品物理化学実習(薬品物理化学教室編)
参考図書
寺田弘編 薬局方に基づいた物理化学実験(廣川書店)
石田 寿昌 編  ベーシック薬学教科書シリーズ 物理化学 (化学同人)桐野 豊 編  基礎薬学物理化学第2版 (廣川書店)
備考
担当教員:久保(堂上)美和准教授、原田研一助教