徳島文理大学 | Webシラバスシステム |
TOP | 戻る | |
徳島文理大学短期大学部 |
科目番号 | 75101 | 担当教員名 | 阿部 頼孝 | 単位 | 2単位 |
---|
科目群 | 一般 | 必修・選択 | 選択 | 開講期 | 前期 | 対象年次 | 新カリ1年2年 |
---|
授業概要 |
---|
二十一世紀を真に「人権の世紀」とするためには、何が必要とされているのだろうか。本講では、現代社会の社会的病理現象の一例として、「ナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺」を取り上げ、その歴史的背景や大衆化社会の問題点などを社会学的に分析することにより、今を生きる自分自身の問題として「生命の大切さ」や「人権の尊重」などについての理解を深める。また、本講ではNHKスペシャルや海外のドキュメンタリイー番組の視聴覚教材と文献・テキストをうまく組み合わせることにより、学習効果を上げるとともに受講生の皆さんに一緒に考えてもらうことを期待している。 |
到達目標 |
本講では、将来優秀な「薬剤師」となるために、「人間の尊さ」や「生命の尊重」を基盤に据えながら、人権の意義やその重要性についての理解を深めるとともに、人権問題を鋭く見抜く感性や人権に対する細かな配慮がその態度・行動に現れるような人権感覚を育成することを重視する。すなわち、人権の意義や重要性を知識として確実に身に付けさせるとともに、学んだことを行動に結び付ける実践力を養うことを到達目標とする。 |
授業計画 | 授業形態 | 授業時間外学習 | |
---|---|---|---|
【1】 | アンネ・フランクとその生きた時代・・・・・アンネは何を伝えたかったのか | 講義 | テキストの45ページから46ページ、284ページから286ページまでを予習してくること |
【2】 | なぜ人間はそれほど大切なのか。どうしてそんなに尊重されなければならないのだろうか。「人間の価値」はどこにあるのだろうか。 | 視聴覚教材とテキストによる講義 | 海外ドキュメンタリー番組DVD『子ども達は忘れないーホロコーストの子どもたちー』を鑑賞しての感想文の堤出 |
【3】 | ヒトラーとナチス・ドイツ・・・・・ヒトラーはどのようにして政権を掌握したか | 視聴覚教材とテキストによる講義 | 海外ドキュメンタリー番組DVD『市民の20世紀第9回ホロコースト』を鑑賞しての感想文の提出 |
【4】 | 「自由からの逃走」・・・・・なぜ人々はかくも熱狂的にヒトラーを支持したのか | 視聴覚教材とテキストによる講義 | 海外ドキュメンタリー番組DVD『ヒトラー第1回扇動者』を鑑賞しての感想文の提出 |
【5】 | 大衆化社会における社会的病理現象・・・・・孤独な群衆と「権威主義的性格」の問題点 | 講義 | テキストの400ページから408ページまでを予習してくること。 |
【6】 | 人権保障の国際化 世界人権宣言と国際人権規約・・・・・「人権の尊重」が国際平和の基礎を成す | 講義 | テキストの335ページから348ページまでの「人権保障の国際化」を予習してくること |
【7】 | 明治憲法体制における家族国家観の限界とその問題点・・・・・ 「家族国家観の構造とその問題点」 | 講義 | テキストの87ページから96ページまでの「家族国家観と人権」を予習してくること |
【8】 | 昭和前期における超国家主義と「人権」・・・・・治安維持法と国家総動員体制の確立 | 講義 | テキストの103ページから128ページまでの「昭和前期における超国家主義と“人権”」を予習してくること |
【9】 | 「大東亜共栄圏」構想と差別的民族観・・・・・なぜ当時の日本軍は現地住民の支持を獲得することができなかったのか | 視聴覚教材とテキストによる講義 | テキストの128ページから154ページまでの「大東亜共栄圏と差別的民族観」を予習してくること |
【10】 | 日本国憲法成立の世界史的意義 ポツダム宣言の受諾とGHQによる民主化政策の展開 | 視聴覚教材とテキストによる講義 | NHKスペシャル『日本国憲法誕生』を鑑賞しての感想文の提出 |
【11】 | 日本国憲法の基本原理 国民主権主義、基本的人権の尊重、平和主義と国際協調主義 | 講義 | テキストの226ページから295ページまでの「日本国憲法の基本理念と“人権”」を予習してくること |
【12】 | 同和問題の現状と課題 「同和対策審議会答申」の歴史的意義について | 講義 | テキストの371ページから385ページまでの「「同対審答申」の歴史的意義」を予習してくること |
【13】 | 「人権教育のための国連10年」と同和問題・・・・・これからの人権教育の課題とは何か | 視聴覚教材とテキストによる講義 | 人権問題啓発ビデオ『わかりあえる季節』を鑑賞しての感想文の提出 |
【14】 | 女性問題の現状と課題 「性別特性論」から「ジェンダー・イクオリティ」へ | 視聴覚教材とテキストによる講義 | 人権問題研修ビデオ『ジェンダー・フリーな社会をめざして』の感想文の提出 |
【15】 | 高齢者・障害者・子どもの人権の現状と課題 「私達の身近な人権問題について考えよう」 | 視聴覚教材とテキストによる講義 | 人権問題研修ビデオ『差別をなくすまで』の感想文の提出 |
評価方法 |
---|
論文形式による試験(テキストのみ持ち込み許可) |
教科書 |
阿部頼孝著『現代社会と人権』、梓出版社(3,000円) |
参考図書 |
備考 |
---|