徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    物質化学

科目番号75313担当教員名宗野 真和単位1.5単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次新カリ1年
授業概要
生命を維持するために、生体は有機分子だけでなく様々な元素の性質を利用している。したがって、元素の性質や特性を理解することは、生体内反応や薬物反応を本質的に理解するために重要である。
本講義では代表的な金属や無機化合物の性質、生体内必須元素の特徴、錯体構造をもつ生体内酵素の機能、無機医薬品の薬効について解説する。また、本講義は週2回の短期集中型積み上げ型学習で修得する。
到達目標
無機医薬品や錯体医薬を適正に使用できるようになるために、無機化学物質などの性質や生体作用に関する基本的事項を習得することを目標とする。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】周期表に基づいた元素の諸性質(イオン化エネルギー、電子親和力、電気陰性度)について解説する。講義, 演習予習:無機化学p29-37熟読, 復習:講義中に出題した演習問題を解いて、理解を高める
【2】水素原子の化学的性質(プロトン、ヒドリドなど)やその重要性について解説する。C3(1)②基本事項2,C3(5)①無機化合物・錯体講義, 演習予習:無機化学p105-107熟読, 復習:講義中に出題した演習問題を解いて、理解を高める。宿題
【3】1族元素(アルカリ金属の単体,水素化物,水酸化物,塩)について解説する。C3(1)②基本事項2,C3(5)①無機化合物・錯体講義, 演習予習:無機化学p107-110熟読, 復習:講義中に出題した演習問題を解いて、理解を高める
【4】2族元素(アルカリ土類金属の単体,水素化物,水酸化物,塩)について解説する。C3(1)②基本事項2,C3(5)①無機化合物・錯体講義, 演習予習:無機化学p110-112熟読, 復習:復習:講義中に出題した演習問題を解いて、理解を高める。宿題
【5】13族元素(ホウ素族の単体、代表的な化合物の性質)について解説する。C3(1)②基本事項2,C3(5)①無機化合物・錯体講義, 演習予習:無機化学p112-115熟読, 復習:講義中に出題した演習問題を解いて、理解を高める
【6】14族元素(特に炭素の単体,二酸化炭素,各種の炭素酸)について解説する。C3(1)②基本事項2,C3(5)①無機化合物・錯体講義, 演習予習:無機化学p115-117熟読, 復習:復習:講義中に出題した演習問題を解いて、理解を高める。宿題
【7】15族元素(窒素の水素化物,酸化物,オキソ酸やリンのオキソ酸)について解説する。C3(1)②基本事項2,C3(5)①無機化合物・錯体講義, 演習予習:無機化学p117-124熟読, 復習:講義中に出題した演習問題を解いて、理解を高める
【8】16族元素(酸素の単体や水の性質,硫黄の酸化物やオキソ酸)について解説する。C3(1)②基本事項2,C3(5)①無機化合物・錯体講義, 演習予習:無機化学p124-126熟読, 復習:復習:講義中に出題した演習問題を解いて、理解を高める。宿題
【9】17族元素(ハロゲン4種の比較,塩素やヨウ素のオキソ酸)について解説する。C3(1)②基本事項2,C3(5)①無機化合物・錯体講義, 演習予習:無機化学p127-130熟読, 復習:講義中に出題した演習問題を解いて、理解を高める
【10】18族元素(希ガスの性質、重要性)について解説する。C3(5)無機化合物・錯体講義, 演習予習:無機化学p130-131熟読, 復習:復習:講義中に出題した演習問題を解いて、理解を高める。宿題
【11】3族から12族までの遷移元素(特に生体必須元素の鉄,銅,亜鉛)について解説する。C3(5)①無機化合物・錯体講義, 演習予習:無機化学p144-146熟読, 復習:講義中に出題した演習問題を解いて、理解を高める
【12】錯体の基礎(配位結合,配位原子,配位数,配座数などの基本用語)及び、代表的な錯体の形,基本的性質について解説する。C3(5)①無機化合物・錯体講義, 演習予習:無機化学p146-152熟読, 復習:復習:講義中に出題した演習問題を解いて、理解を高める。宿題
【13】活性酸素種や一酸化窒素の構造に基づく生体内機能や毒性について解説する。C4(1)②生体内で機能する小分子講義, 演習予習:無機化学p182-186熟読, 復習:講義中に出題した演習問題を解いて、理解を高める
【14】生体内での金属の役割や、代表的な無機医薬品、金属を含む医薬品について解説する。C4(1)②生体内で機能する小分子講義, 演習予習:無機化学p175-182,p187-190熟読, 復習:復習:講義中に出題した演習問題を解いて、理解を高める。宿題
【15】まとめ総おさらい問題を解くことで、本講義の理解を高める各講義で出題された問題を解いて、よく理解しておく。
評価方法
試験
教科書
青木 伸 編集「ベーシック薬学教科書シリーズ4 無機化学」(化学同人)
参考図書
佐治英郎 編集「生命科学のための無機化学・錯体化学」(廣川書店)
備考
薬学教育モデル・コアカリキュラム C3(5)「無機化合物・錯体の構造と性質」と、C4(1)「医薬品の標的となる生体分子の構造と化学的な性質」のうち、②生体内で機能する小分子に対応。
本講義は、同時進行する基礎有機化学(1年前期(後半))と、生化学1(1年後期)、有機化学3(2年後期)、反応化学(3年前期)、毒性学(4年前期)の内容と関連する。