徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    予防分子栄養学

科目番号00005担当教員名姫野 誠一郎単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期後期 対象年次1年
授業概要
 超高齢化社会を迎えようとしている現在、高齢者の脳病変、免疫能の低下の機構を理解し、その予防法を考える必要がある。人の健康に影響を及ぼす栄養素のうち、特にZnやMn、Feなどの微量元素が生命機能の維持、脳の機能と病変、老化や疾病の防止にどのような役割を果たしているかを分子レベルで理解する。
【養成したい人材像と履修目標】 
 分子レベルでの栄養学の知識を備え、かつ、実際の医療の場における病態栄養、あるいは健康増進のための予防栄養学の分野で活躍できる指導的な人材の育成を目指す。具体的な履修目標は下記の通り。
・Zn、Mn、Feなどの微量元素の機能、輸送、運搬、蓄積、および、その調節機構について説明できる。
・微量元素の欠乏、および、過剰による健康影響とその機序、防止方法を説明できる。
・必須微量元素と有害元素の相互作用、微量元素と他の生体内因子との相互作用を分子レベルで理解し、論述できる。
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】亜鉛と健康1:Znの生体機能とその調節機構講義(一部集中講義を含む) 
【2】亜鉛と健康2:Znの欠乏症、過剰症とその機構、予防方法  
【3】亜鉛と健康3:Znと免疫能、免疫疾患との関連  
【4】亜鉛と健康4:Znと脳神経機能、脳病変との関連  
【5】亜鉛輸送体5:Zn輸送体の構造、機能、調節機構  
【6】亜鉛輸送体6:Zn輸送体がMn、Cdの輸送に及ぼす影響  
【7】マンガンと健康1:Mnの生体機能とその調節機構  
【8】マンガンと健康2:Mnの欠乏症、過剰症とその機構、予防方法  
【9】マンガンと健康3:Mnと脳神経機能、脳病変との関連  
【10】鉄と健康1:Feの生体機能とその調節機構  
【11】鉄と健康2:Feの欠乏症、過剰症とその機構、予防方法  
【12】脳疾患と金属:脳神経系におけるFe、Zn、Mnの相互作用  
【13】金属輸送体1:金属輸送体の発現調節機構  
【14】金属輸送体2:Cd輸送と毒性発現におけるZn, Mn, Feの関与  
【15】金属の定量:金属の化学形態別分析とその生物学的意義  
評価方法
課題レポートおよび平常点(80%)討論および授業態度(20%)
教科書
必要に応じて適宜プリントを配布
参考図書
必要に応じて適宜プリントを配布
備考
授業計画の数項目を外部講師に依頼することがある。