徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    生物機能応用学

科目番号00028担当教員名畠山 大単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期後期 対象年次1
授業概要
【授業概要】
本学では植物に由来する天然物や生薬の研究が盛んであるが,世界に目を向けると,天然物を薬品として利用するだけでなく,地球上の様々な生き物がもっている機能やデザインから着想を得て,工学・材料科学・医学などに生かそうという新しい研究分野,生物模倣学(バイオミメティクス:Biomimetics)が近年注目を集めている.本講義では,模倣のモデル動物として最も利用頻度の高い昆虫類をメインとして,我々に身近な生物が人間生活にどのように利用されているかを解説する.

【到達目標】
生物模倣は,生物の詳細な観察から始まり,柔軟な発想の転換によって生まれる学問である.この思考の過程は新薬を生み出す基礎ともなることから,先駆的な創薬に携わる人材の育成を目指す.
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】昆虫行動生態学−ムシの生きる仕組み:多様な形態と生態講義 
【2】昆虫発生生物学−ムシの生きる仕組み:昆虫の体ができるまで  
【3】昆虫神経生物学−ムシの生きる仕組み:脳と学習  
【4】昆虫模倣学(1)ハエが生ゴミの中で増殖できる理由  
【5】昆虫模倣学(2)スズメバチで体脂肪を燃やす  
【6】昆虫模倣学(3)カイコのシルクは織物だけじゃない  
【7】昆虫模倣学(4)カイコでタンパク質を大量生産  
【8】昆虫模倣学(5)ユスリカで臓器を長期保存する  
【9】昆虫模倣学(6)ヤママユガで癌細胞を眠らせる  
【10】昆虫模倣学(7)吸血昆虫で脳梗塞を治す  
【11】昆虫模倣学(8)チョウの翅に学ぶディスプレイ開発  
【12】昆虫模倣学(9)クモの糸は地上最強の繊維  
【13】昆虫模倣学(10)ガの目で太陽電池の発電効率アップ  
【14】生物模倣学(1)カタツムリの殻とハスの葉は掃除要らず  
【15】生物模倣学(2)ヤモリの指は貼って剥がせるテープ,サメ肌の高速水着  
評価方法
課題レポートおよび平常点(60%)討論および授業態度(40%)
教科書
参考図書
「次世代バイオミメティクス研究の最前線―生物多様性に学ぶ」シーエムシー出版
「昆虫ミメティックス―昆虫の設計に学ぶ」NTS
備考