徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    機能分子解析学(Molecular Analytical Chemistry)

科目番号00031担当教員名宗野 真和単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期後期集中対象年次1
授業概要
【専門領域分野】医療解析・医療安全分野
【授業概要】 フリーラジカルは、不対電子を有して遊離基とも呼ばれ、その反応様式は、通常のイオン反応と比較して独特である。同様に酸素分子からも、活性酸素・フリーラジカル種が生成し、食品や生体分子のみならず、老化や疾病とも密接に関係することが判明してきた。 本講義では、電子移動による酸化還元反応によって生成する活性酸素・フリーラジカル種の生成過程や消去過程、その反応特異性などについて詳解する。またESRを用いた、活性酸素・フリーラジカルの定量法および消去活性測定法についても解説する。

【養成したい人材像と履修目標】 創薬開発および高度医療への応用をにらみ、基礎薬学分野である有機化学に立脚した機能分子の創製と解析が出来る、エキスパートの育成を目指す。
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】ラジカル反応(1):フリーラジカルの生成と反応集中講義形式 
【2】ラジカル反応(2):電子移動と有機フリーラジカル  
【3】ラジカル反応(3):一電子酸化剤および一電子還元剤を用いた化学反応  
【4】ラジカル反応(4):ヨウ化サマリウム(II)を用いたカップリング反応  
【5】ラジカル反応(5):セリウム(IV)を用いたカップリング反応  
【6】有機電解反応(1):有機電解反応と応用  
【7】有機電解反応(2):有機化合物の酸化と還元  
【8】有機電解反応(3):有機電解還元を用いた炭素-炭素結合生成反応  
【9】有機電解反応(4):有機電解酸化反応を用いた官能基化反応  
【10】有機電解反応(5):電気化学的測定法  
【11】電子スピン共鳴法(1):フリーラジカルの検出と電子スピン共鳴法(ESR)  
【12】電子スピン共鳴法(2):活性酸素・フリーラジカルと生体  
【13】電子スピン共鳴法(3):ESR-スピントラップ法  
【14】電子スピン共鳴法(4):ESR-スピンラベル法  
【15】電子スピン共鳴法(5):ESR測定の実際  
評価方法
講義中の討論内容、課題レポートなどを総合的に評価する。
教科書
必要に応じて適宜プリントなどを配布する。
参考図書
「電子移動の化学」(渡辺・中林 著)(朝倉書店)、「有機フリーラジカルの化学」(東郷 著)(講談社サイエンティフィク)
備考
授業計画の数項目を外部講師に依頼することがある。