徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    医薬品解析学(Analytical Chemistry of Medicine)

科目番号00039担当教員名通 元夫単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期集中対象年次1年
授業概要
【専門領域分野】医療解析・医療安全分野
【授業概要】
医薬品を扱う上で欠くことのできないのは分析である.定性・定量いずれの分析に関しても重要な役割をもち,極めて正確さが求められる.電磁波を利用する機器分析法のうちでも特にNMR,CD,ESRを取り上げて基礎からトピックスまでを紹介し,医薬品解析に役立つ実践的な方法論を講義する.特に有機医薬品を扱う上で,合成医薬品や天然医薬品の取り扱いとして重要な相対配置と絶対配置の決定を主眼に講義する.
【養成したい人材像と履修目標】
主として企業や大学・研究所の医療分野において小分子の創製と解析が正確に出来るエキスパートの育成を目ざし,有機化学に立脚した基本的技能を習得する.
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】構造解析概論:電磁波と化学物質集中講義形式 
【2】相対配置(1):NMR分光法による有機化合物の相対配置の決定  
【3】相対配置(2):二次元NMR概論  
【4】相対配置(3):二次元NMRを利用する構造解析への応用ー平面構造  
【5】相対配置(4):二次元NMRを利用する構造解析への応用ー立体構造  
【6】絶対配置(1):CDスペクトル概論  
【7】絶対配置(2):CDスペクトルを利用する絶対配置の決定  
【8】絶対配置(3):NMRを利用する絶対配置の決定(Mosher法等旧来の方法)  
【9】絶対配置(4):NMRを利用する絶対配置の決定(新Mosher法)  
【10】絶対配置(5):シクロヘキサノン誘導体の絶対配置と立体配座  
【11】構造解析(1):閉環反応と構造解析1−機器分析の応用  
【12】構造解析(2):閉環反応と構造解析2−環の歪みと反応性  
【13】反応種(1):閉環反応と反応機構−カチオン種,ラジカル種  
【14】反応種(2):閉環反応と反応機構−ESRの利用  
【15】まとめ:構造解析の意義  
評価方法
課題レポート
教科書
必要に応じて、プリントなどを配布
参考図書
適宜紹介
備考
担当:通 元夫,宗野真和
【関連授業科目および連携】「創薬機器分析学」,「創薬天然物化学」,「機能分子解析学」等の実践的内容と密接な関連を持っている.
授業計画の数項目を外部講師に依頼することがある