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徳島文理大学短期大学部 |
科目番号 | 00042 | 担当教員名 | 榊原 紀和 | 単位 | 2単位 |
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科目群 | 専門 | 必修・選択 | 選択 | 開講期 | 前期 | 対象年次 | 1・2年 |
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授業概要 |
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【専門領域分野】医療・薬物療法分野 【授業概要】 適正な薬物治療を実施するためには、薬物の血中濃度を適切にコントロールする必要がある。そのためには、薬物の体内動態特性を正確に把握し、それに基づいた投与設計を行なわなければならない。本講義では、適正な薬物治療を実施するために、pharmakokineticsとpharmacodynamicsをインテグレートした薬物動態の解析法を理解し、その解析結果を用いた投与設計法を修得する。また、本講義では、薬物の治療効果や副作用の発現を薬物動態と関連づけて理解するために、医薬品の体内動態の速度論的解析法、及び医薬品の体内動態と薬効・毒性発現メカニズムを修得する。 【養成したい人材像と履修目標】 医療の現場で、有効で安全な薬物療法を実現するために、高度な知識を駆使できる人材、及び副作用情報を解析し、薬物療法の安全性を高める人材の養成を目指している。 【関連授業科目および連携】 本講義は「臨床実践薬学」及び「創剤科学」と密接に関連しており、それぞれ連携して修得することにより、前者では、主体的に薬物治療に参加し、医師に積極的に処方を提案し、医師、看護師、医療スタッフと協働、連携して患者の治療に携わることできる薬剤師としてのスキルはより充実したものに、後者では、創薬、医薬品の研究・開発に携わる人材としての能力はより重厚なものとなる。 |
到達目標 |
授業計画 | 授業形態 | 授業時間外学習 | |
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【1】 | 薬物動態理論 薬物動態解析に関わるパラメーター | 講義(一部集中講義を含む)、演習、プレゼンテーション、グループディスカッション | |
【2】 | 薬物動態の重要性 薬物動態に影響を与える因子の重要性と問題点 | ||
【3】 | 個人最適化医療 遺伝的多型に伴う薬効および副作用の発現 | ||
【4】 | 薬物相互作用 1 薬の代謝、薬物トランスポーターに関する薬物相互作用 | ||
【5】 | 薬物相互作用 2 薬物の吸収、分布、排泄に関する薬物相互作用 | ||
【6】 | 食事と薬物動態 食事内容・嗜好品・生活習慣と薬物動態 | ||
【7】 | 薬物動態の個人差 薬物動態の個人差・人種差 | ||
【8】 | 患者の特性に応じた薬物動態 1 幼児・小児及び高齢者における薬物の体内動態と薬効・副作用発現 | ||
【9】 | 患者の特性に応じた薬物動態 2 女性及び妊娠時における薬物の体内動態と薬効・副作用発現 | ||
【10】 | 病態時における薬物動態 1 肝疾患時における薬物の体内動態と薬効・副作用発現 | ||
【11】 | 病態時における薬物動態 2 循環器疾患及び腎疾患時における薬物の体内動態と薬効・副作用発現 | ||
【12】 | テーラーメード医療 1 治療的薬物モニタリングに基づく最適投与方法の設計 1 | ||
【13】 | テーラーメード医療 2 治療的薬物モニタリングに基づく最適投与方法の設計 2 | ||
【14】 | 医薬品の開発 1 医薬品の開発・創製における臨床薬物動態学の意義 1 | ||
【15】 | 医薬品の開発 2 医薬品の開発・創製における臨床薬物動態学の意義 2 |
評価方法 |
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出席状況、授業及びグループディスカッションへの取り組み態度等(40%)、プレゼンテーションの技能及び態度等(30%)及び課題レポート等(30%)により総合的に評価する。 |
教科書 |
最新の欧文学術研究論文、必要に応じて適宜プリントを配布 |
参考図書 |
備考 |
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この科目は、加藤 善久、榊原 紀和の2名で担当する。また、授業計画の数項目を外部講師に依頼することがある。 |