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徳島文理大学短期大学部 |
科目番号 | 10035 | 担当教員名 | 代田 修 | 単位 | 2単位 |
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科目群 | 専門 | 必修・選択 | 選択 | 開講期 | 前期 | 対象年次 | 1・2 |
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授業概要 |
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【専門領域分野】健康・高齢者医療分野 【授業概要】医薬品に用いられる天然資源の特徴は、その生理活性を示す含有成分の構造多様性にある。つまり、植物や微生物の生産する二次代謝産物、いわゆる天然物(天然有機化合物)は、そのような分子多様性を提供してきており、また、今日汎用される医薬品の中に占める天然物の割合は想像以上に大きい。近未来においても天然物が医薬品をはじめとする有用物質の探索源・供給源として最も有望視されるケミカルライブラリーであることは疑う余地がない。本講義では、それらの複雑な化学構造を有する天然有機化合物の構造解析、その構造多様性の起源、生体内での認識機構や作用発現メカニズム、注目する化合物を検出するための高感度な分析手法、そして資源を巡る生物多様性条約の理解を通じて天然資源を基とした医薬品開発について学ぶと共に、その多様性を利用した医療への貢献について学ぶ。 【養成したい人材像と履修目標】 天然医薬資源の化学的・生物学的本質の解明による医薬品開発ならびに高度医療への応用について学ぶと共に、それに関する研究成果を挙げ、将来国内外で活躍できる薬学研究者の人材育成を目指す。 |
到達目標 |
授業計画 | 授業形態 | 授業時間外学習 | |
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【1】 | 天然医薬資源概論:天然資源から医薬品を創製する過程の概略 | 講義(一部集中講義を含む) | |
【2】 | 生物多様性条約:医薬品開発と生物多様性条約をめぐる世界の動向 | ||
【3】 | 天然資源の利用:天然物をシードとして創製された医薬品の実例 | ||
【4】 | 天然物の分析手法:LC/MS等を利用した天然医薬資源分析の実例 | ||
【5】 | 天然物の分離手法:様々な天然有機化合物の分離精製手法とその実例 | ||
【6】 | 天然物の構造解析(1):二次元NMRによる天然有機化合物の構造解析 | ||
【7】 | 天然物の構造解析(2):NMRによる天然有機化合物の相対および絶対立体配置の解明 | ||
【8】 | 天然物の構造解析(3):円二色性による天然有機化合物の絶対立体配置の決定手法 | ||
【9】 | 天然物構造解析総括:天然有機化合物の構造解析とその実際 | ||
【10】 | 多様性と生合成(1):ポリケタイド・フラボノイド系天然有機化合物の生合成経路 | ||
【11】 | 多様性と生合成(2):テルペノイド系天然有機化合物の生合成経路 | ||
【12】 | 多様性と生合成(3):アルカロイド系天然有機化合物の生合成経路 | ||
【13】 | 天然資源と医療:代表的な天然由来医薬品の作用機構、細胞内標的タンパク質 | ||
【14】 | 天然資源と伝統医学:世界の伝統医学と天然資源との関わり | ||
【15】 | 天然医薬資源の展望:今後の医薬品開発における天然医薬資源の重要性と多様性 |
評価方法 |
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課題レポート提出および講義出席(60%)、討論および授業態度(40%) |
教科書 |
参考図書 |
医薬品天然物化学 原著第2版 海老塚豊 監訳 南江堂 ISBN: 978-4-524-40201-2 必要に応じて適宜プリント等を配布する。 |
備考 |
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授業計画の数項目を外部講師に依頼することがある。 |