神経細胞(ニューロン)はシナプスを介して複雑な神経回路を形成する。シナプスはニューロン間情報伝達の場であるだけでなく、様々な薬物が作用する場でもある。高次の神経機能やシナプスにおける薬物の作用機序を理解するためにはシナプス伝達の分子基盤を明らかにする必要がある。授業では、シナプス伝達のメカニズムを解明するために、その過程に関わるタンパク質およびその複合体を生化学的・生理学的・薬理学的に解析し、シナプス伝達の機構を明らかにする。そこから得られたデータや研究の進め方について、小グループで討議し、研究者になるために必要な知識・技能の修得を目指す。
[養成したい人材像と履修目標]
神経生物学分野全般の知識に精通し、様々な視点から研究を推進する能力を有する人材を養成する。具体的には、生化学および分子生物学技法を行う能力を有し、かつ、薬理学的および生理学的アプローチの設計でき、シナプス機能に関する種々の問題を解決する能力を有する人材を養成する。
[関連授業科目および連携]
「薬理学 薬学演習」薬理学 薬学専門研究を通して得られる英語論文の知識や論理的に討論できる能力の開発と併せて、本専門研究による当該分野における研究能力の獲得を目指す。 |