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徳島文理大学短期大学部 |
科目番号 | 10190 | 担当教員名 | 角 大悟 | 単位 | 2単位 |
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科目群 | 専門 | 必修・選択 | 選択 | 開講期 | 後期 | 対象年次 | 1 |
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授業概要 |
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【授業概要】 本講義では環境中にユビキタスに存在する化学物質による毒性発現機構について, その生体内動態についての情報を提供するとともに化学物質の侵入に対して応答するシステムについて最新の研究を紹介する. 特に, 化学物質に対して惹起される酸化ストレスに対する生体内防御因子, さらに化学物質の代謝・排泄を制御するNrf2/Keap1システムを中心に紹介する。 【養成したい人材像と履修目標】 環境中に蔓延する化学物質に対する毒性についてその作用機序から学ぶと共に、それに対する生体内の防御因子に関する最先端の情報を教授することで予防環境衛生薬学に精通する人材の育成を目指す。 |
到達目標 |
1. 現在の環境問題に対して理解する(知識) 2. その問題に対する各国の対応について理解する(知識) 3. 対象となる環境化学物質についての分子生物学的反応を理解する(知識) 4. 環境化学物質に対する解毒薬の分子メカニズムを理解する(知識) |
授業計画 | 授業形態 | 授業時間外学習 | |
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【1】 | 環境化学物質の吸収・分布 | 講義(一部集中講義を含む) | 薬物動態学、衛生薬学を熟知し、物質の吸収・分布を理解しておくこと(1時間) |
【2】 | 環境化学物質の代謝・排泄 | 講義(一部集中講義を含む) | 薬物動態学、衛生薬学を熟知し、物質の代謝・排泄を理解しておくこと(1時間) |
【3】 | 環境化学物質による毒性発現機序 | 講義(一部集中講義を含む) | 2回の講義をもとに、環境化学物質の作用ポイントを考えておくこと(1時間) |
【4】 | 環境化学物質の毒性に関わる閾値 | 講義(一部集中講義を含む) | NOAEL等の閾値に関する情報を収集しておくこと(1時間) |
【5】 | 環境化学物質による酸化ストレス | 講義(一部集中講義を含む) | 化学物質の毒性発現機序について情報を収集しておくこと(1時間) |
【6】 | 有害環境無機化合物による毒性 | 講義(一部集中講義を含む) | シアン化合物などの無機化合物による環境問題について情報を収集しておくこと(1時間) |
【7】 | 有害環境有機化合物による毒性 | 講義(一部集中講義を含む) | ダイオキシンなどの有機化合物の毒性や現在の問題について新聞等で収集すること(1時間) |
【8】 | 有害環境金属化合物による毒性 | 講義(一部集中講義を含む) | 水俣病などの無機化合物による甚大な公害の問題について新聞等で収集すること(1時間) |
【9】 | 環境化学物質による酸化ストレスに対する生体防御因子 | 講義(一部集中講義を含む) | 環境化学物質に対するすでに明らかとなっている生体応答因子について理解しておくこと(論文等)(3時間) |
【10】 | 転写因子NF-E2 related factor 2(Nrf2)の概要 | 講義(一部集中講義を含む) | Nrf2に関する総説論文の探索(1時間) |
【11】 | Nrf2の負の制御因子であるKelch-like ECH-associated protein 1(Keap1)の概要 | 講義(一部集中講義を含む) | Keap1に関する総説論文の探索(1時間) |
【12】 | 毒物排泄に係るNrf2/Keap1システムの役割 | 講義(一部集中講義を含む) | Nrf2/Keap1システムと毒物との関連を示す論文を探索(1時間) |
【13】 | 重金属とNrf2/Keap1システムの関係 | 講義(一部集中講義を含む) | Nrf2/Keap1システムと重金属との関連を示す論文を探索(1時間) |
【14】 | 脱毒素を目指したNrf2/Keap1システムを活性化する天然物 | 講義(一部集中講義を含む) | Nrf2/Keap1システムの活性を介した脱毒素の関連を示す論文を探索(1時間) |
【15】 | 環境分子毒性学の展望と総括 | 学生同士で本講義および今後の環境問題について話し合う | Nrf2/Keap1システムを中心に化学物質の解毒について、話し合えるように準備しておく(1時間) |
評価方法 |
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課題レポートおよび平常点(60%)討論および授業態度(40%) レポートに対する解説・講評などは適宜知らせる。 |
教科書 |
薬物代謝学―医療薬学・医薬品開発の基礎として 第3版 加藤隆一、山添康、横井 毅編 東京化学同人 ISBN 9784807907113 この他、必要に応じてプリントなどを配布 |
参考図書 |
備考 |
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【関連授業科目および連携】 「医薬品動態学」:薬剤の体内動態を学ぶ事で最適投与方法の設計をテーマとしている「医薬品動態学」で得られる薬剤に対する体内動態の知識との共有により、異物(毒物、薬物)の体内動態および作用点に関する総合的な知識を学ぶ事ができる。 オフィスアワー(角):火曜日16:30〜17:30、水曜日16:30〜17:30、場所:21-0704 主担当者(角)の実務経験 平成8年〜平成9年 メディカル一光(調剤薬局) 平成9年〜平成10年 名古屋市立城北病院(非常勤職員) |