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徳島文理大学短期大学部 |
科目番号 | 10213 | 担当教員名 | 加来 裕人 | 単位 | 2単位 |
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科目群 | 専門 | 必修・選択 | 選択 | 開講期 | 前期集中 | 対象年次 | 1年 |
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授業概要 |
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炭素-炭素結合を中心とした共有結合などの強い力の結合と解離を主として有機化学は発展してきた.一方,自然界では酵素やDNAをはじめとする多くの系では,そのような強い力ではなく,分子間に働く弱い相互作用を介して他の分子を特異的に識別している.このような分子認識現象は,生体関連物質にだけ見られる現象ではなく,比較的単純な構造を持つ分子間の相互作用にも見られ,分子集合体の化学「超分子化学」の基礎ともなっている.本講義では,分子間に働く弱い相互作用について学んだ後,包接錯体,ホスト-ゲスト化学,超分子化学について概観し,その機能及び応用について学ぶ.また,生体分子と小分子(医薬品など)の関わる分子認識及びその特徴についても学ぶ. 【関連授業科目および連携】 「機能性分子合成化学」:医薬品や機能性分子の合成について学ぶ「機能性分子合成化学」は,本授業の分野に近接しており,連携して機能性分子の合成及びその応用を学ぶことができる. |
到達目標 |
【養成したい人材像と履修目標】 基礎薬学分野において,小分子が分子間に働く相互作用を使って会合する分子認識現象と生体機能分子における超分子化学構造を詳細に学ぶと共に、その研究成果を挙げ,将来国際的な活動が期待できる指導的な人材の育成を目指す。 分子間に働く相互作用について説明できる(知識・技能).小分子間での分子認識現象の例を上げて,どのような相互作用に基づくかを説明できる(思考・判断).生体機能分子における超分子化学を概観することで,その相互作用や複合体の強さ,及び役割について予想できる(知識・技能). |
授業計画 | 授業形態 | 授業時間外学習 | |
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【1】 | 分子認識化学概説 (分子認識のしくみ) | 集中講義方式 プリントおよびパワーポイント | 配布プリント(概ね1時間) |
【2】 | 分子会合の基礎:分子認識に関わる力(1) (静電相互作用,van der Waals力) | 集中講義方式 プリントおよびパワーポイント | 配布プリント及び文献調査(概ね2時間) |
【3】 | 分子会合の基礎:分子認識に関わる力(2) (水素結合,π/π,CH/π相互作用,分子間相互作用の特徴) | 集中講義方式 プリントおよびパワーポイント | 配布プリント及び文献調査(概ね2時間) |
【4】 | 有機ホスト分子による分子認識(1) (会合から分子認識へ,ホスト-ゲスト化学) | 集中講義方式 プリントおよびパワーポイント | 配布プリント及び文献調査(概ね2時間) |
【5】 | 有機ホスト分子による分子認識(2) (クラウンエーテル及びその類似化合物,シクロデキストリン) | 集中講義方式 プリントおよびパワーポイント | 配布プリント及び文献調査(概ね2時間) |
【6】 | 有機ホスト分子による分子認識(3) (カリックスアレーン,非環状ホスト分子) | 集中講義方式 プリントおよびパワーポイント | 配布プリント及び文献調査(概ね2時間) |
【7】 | 有機固体系での分子認識(1) (複合体としての結晶) | 集中講義方式 プリントおよびパワーポイント | 配布プリント及び文献調査(概ね2時間) |
【8】 | 有機固体系での分子認識(2) (包接結晶,ホスト-ゲスト複合体の動的構造) | 集中講義方式 プリントおよびパワーポイント | 配布プリント及び文献調査(概ね2時間) |
【9】 | 有機固体系での分子認識(3) (X線結晶解析による分子認識現象の解明) | 集中講義方式 プリントおよびパワーポイント | 配布プリント及び文献調査(概ね2時間) |
【10】 | 分子認識の応用(1) (光学分割) | 集中講義方式 プリントおよびパワーポイント | 配布プリント及び文献調査(概ね2時間) |
【11】 | 分子認識の応用(2) (分子認識を応用したセンシング,化学センサー) | 集中講義方式 プリントおよびパワーポイント | 配布プリント及び文献調査(概ね2時間) |
【12】 | 分子認識の応用(3) (分子認識を応用した反応制御,デラセミ化反応) | 集中講義方式 プリントおよびパワーポイント | 配布プリント及び文献調査(概ね2時間) |
【13】 | 分子認識の応用(4) (分子認識現象を利用した液膜移送) | 集中講義方式 プリントおよびパワーポイント | 配布プリント及び文献調査(概ね2時間) |
【14】 | 生体系の超分子 (タンパク質の超分子,酵素反応) | 集中講義方式 プリントおよびパワーポイント | 配布プリント及び文献調査(概ね2時間) |
【15】 | まとめ (分子認識化学の今後) | 集中講義方式 プリントおよびパワーポイント | 配布プリント及び文献調査(概ね2時間) |
評価方法 |
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課題レポート(55%)討論(45%) 課題の解説・講評については、問い合わせに応じて開示する。 |
教科書 |
パワーポイント資料 |
参考図書 |
分子認識化学 −超分子へのアプローチ− 築部浩編著 三共出版ISBN4-7827-0359-7 有機化学のための分子間力入門 西尾元宏 講談社 ISBN4-06-153387-8 超分子化学 妹尾学ら著 東京化学同人 ISBN4-8079-0493-0 |
備考 |
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オフィスアワー:火曜日17:00〜18:00,金曜日17:00〜18:00 場所:21-0607 実務経験なし |