徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    生薬・天然物化学 薬学専門研究(Research in Pharmacognosy and Natural Products Chemistry)

科目番号11571担当教員名代田 修単位12単位
科目群専門必修・選択必修開講期通年 対象年次1・2・3・4
授業概要
専門領域分野】健康・高齢者医療分野
【授業概要】
天然医薬資源に含有される生理活性物質について、UPLC/MS等を用いた分析手法の開発、遠心分配クロマトグラフィーや分取HPLC等を用いた単離・精製手法の確立、そして高分解能NMRやMS、CD等の分光分析手法を用いた構造解析を実践する。また、未知の生理活性医薬資源の探索および新たな生理活性スクリーニング手法の開発および適用を実施すると共に、生理活性化合物の誘導体合成を試みる。さらに、天然有機化合物の生合成に係わる遺伝子の解析を行うことで、構造多様性の解明を目指す。これらの課題を通じて、生薬・天然物化学研究に関する能力、およびこの課程で遭遇する種々の問題解決能力を修得する。
到達目標
【養成したい人材像と履修目標】
日々進歩する天然有機化合物の分析、分離・精製、構造解析などの基盤的研究手法を実施することで、各種クロマトグラフィーや分光分析機器の原理や特性を理解し使いこなす能力を身につけ、さらに生理活性評価手法や誘導体合成手法、分子生物学的研究手法を習得することで、化学・物理学・生物学の広範囲に渉る生薬・天然物化学の研究課題において遭遇する種々の問題を迅速に解決する能力のある人材を養成する。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】生理活性物質の探索:生薬・薬用植物からの生理活性成分の探索研究計画立案・実験・討論・実験ノート・発表会・学会発表・論文作成 
【2】天然物誘導体の合成および分析:幻覚性及び麻薬性植物の成分に関する化学的研究研究計画立案・実験・討論・実験ノート・発表会・学会発表・論文作成 
【3】天然物誘導体の合成および分析:有用食品の機能性成分に関する研究研究計画立案・実験・討論・実験ノート・発表会・学会発表・論文作成 
【4】分析手法の開発:薬用植物・生薬・漢方薬の品質評価に関する研究研究計画立案・実験・討論・実験ノート・発表会・学会発表・論文作成 
【5】生合成遺伝子:生合成に関する分子生物学的・生化学的研究研究計画立案・実験・討論・実験ノート・発表会・学会発表・論文作成 
評価方法
発表・討論・学会発表・英語論文作成と発表(60%)および研究態度(40%)。
フィードバックは、掲示、学生ポータルサイト、Google Classroomで行う。
教科書
適宜、関連文献および装置操作マニュアル等
参考図書
備考
生薬・天然物化学講座に配属される大学院生は本演習科目を取得することが必須となる。
博士(薬学)の学位取得には、本薬学専門研究に基づき1報以上の論文(英文)の学会誌等(査読付)への発表が必要となる。

【実務経験】
 平成9年〜平成16年:国立医薬品食品衛生研究所生薬部において厚生技官・主任研究官として従事
 平成6年〜平成9年:科学技術庁新技術事業団において科学技術特別研究員として従事
 平成5年:国際協力事業団において短期派遣専門家としてブラジル・パラー州にて従事
 平成2年〜平成3年:株式会社ツムラ分子遺伝学研究所において研究員として従事