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徳島文理大学短期大学部 |
科目番号 | 11808 | 担当教員名 | 深田 俊幸 | 単位 | 12単位 |
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科目群 | 専門 | 必修・選択 | 必修 | 開講期 | 通年 | 対象年次 | 1・2・3・4年 |
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授業概要 |
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生体の維持には個々の細胞におけるシグナル伝達が正常に機能することが必要であり、細胞内外のシグナル伝達の破綻は様々な異常をもたらす。シグナル伝達に関わる分子を標的とする薬剤も数多く存在し、細胞内の生理的反応の理解はもちろん、薬理作用の理解にも細胞内情報伝達の研究は欠かせない。近年、様々な細胞機能に亜鉛が情報伝達因子:亜鉛シグナルとして関わっていること、この亜鉛シグナルの異常が成長の遅れ・脱毛・皮膚炎・運動器機能や神経機能の異常・免疫力低下などをもたらすことが示されている。亜鉛の低下は偏った食事や老化によっても引き起こされ、高齢化社会を迎えた日本ではその生理的意義に関心が高まっている。しかしながら、亜鉛シグナルの意義と分子機序は完全に解明されていない。本研究室では、皮膚や毛などの上皮性組織・運動器組織・がんに着目し、亜鉛シグナルがこれらを構成する細胞においてどのような役割を演じているのか、細胞生物学やマウス遺伝学の手法を用いて研究する。さらに、亜鉛トランスポーターを制御する薬剤をスクリーニングして亜鉛シグナルを制御する創薬研究を行う。 担当者:深田俊幸, 原貴史 |
到達目標 |
【養成したい人材像と履修目標】 細胞機能の新しい制御機構である亜鉛シグナルの研究を通して、論理的に考える能力や問題解決能力のある研究マインド(探究心)を有する人材養成を行う。 【学習方法】研究計画立案・実験・討論・実験ノート・発表会・学会発表・論文作成。研究成果をまとめて、博士取得に必要な1報以上の論文を作成し発表する。 |
授業計画 | 授業形態 | 授業時間外学習 | |
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【1】 | 上皮系組織と亜鉛シグナル | 表皮と毛髪の発生と再生における亜鉛シグナルの役割解明 | 研究計画立案・実験・討論・実験ノート・発表会・学会発表・論文作成。研究成果をまとめて、博士取得に必要な1報以上の論文を作成し発表する(1時間)。 |
【2】 | 運動器機能と亜鉛シグナル | 運動器組織(骨格筋と骨)における亜鉛シグナルの役割解明 | 研究計画立案・実験・討論・実験ノート・発表会・学会発表・論文作成。研究成果をまとめて、博士取得に必要な1報以上の論文を作成し発表する(1時間)。 |
【3】 | 循環器機能と亜鉛シグナル | 心臓における亜鉛シグナルの役割解明 | 研究計画立案・実験・討論・実験ノート・発表会・学会発表・論文作成。研究成果をまとめて、博士取得に必要な1報以上の論文を作成し発表する(1時間)。 |
【4】 | 亜鉛シグナルと創薬 | 亜鉛シグナルを制御する化合物のスクリーニング | 研究計画立案・実験・討論・実験ノート・発表会・学会発表・論文作成。研究成果をまとめて、博士取得に必要な1報以上の論文を作成し発表する(1時間)。 |
評価方法 |
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発表・討論・学会発表・英語論文作成と発表(60%)および研究に取り組む姿勢・態度(40%) |
教科書 |
適宜、英語論文など |
参考図書 |
適宜、英語論文など |
備考 |
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病態分子薬理学研究室に配属される大学院生は本専門研究を取得することが必須となります。 【関連授業科目および連携】 「病態分子薬理学 薬学演習」:病態分子薬理学 薬学演習を通して得られる英語論文の知識や論理的に討論できる能力の開発と併せて、本専門研究による研究能力の獲得を目指す。 オフィスアワー 日時 月曜日 17:00-18:00, 水曜日 17:00-18:00 場所 24-1012 実務経験:平成15年3月〜平成25年3月 理化学研究所免疫アレルギー科学総合研究センター(統合生命医科学研究センター)上級研究員 平成25年4月〜平成26年3月〜 昭和大学歯学部 助教 |