徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    反応有機化学

科目番号20033担当教員名角田 鉄人単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期後期 対象年次1年
授業概要
【専門領域分野】医薬品開発・高度医療分野
【授業概要】
 先端医療を支える基本的事項として,新規な医薬品を効率的に市場に供給し続けるという課題が指摘されて久しい。医薬品の多くは精密化学工業によって生産されるが,その産業を支える基本的技術が有機合成化学である。研究者には,素反応の開発に始まり,標的化合物の効率的な合成戦略の提案力,実践力が求められている。また,薬剤師が医療現場で実践的に活躍していくための一要素として,有機化合物に対する深い理解力が要求されている。
 本講義では,鎖状化合物の立体選択的合成法確立に寄与した素反応開発の経緯をたどるとともに,合成戦略の組み立て方など,合成現場での全体像を学ぶ。講義の後半では,当研究室の研究成果を交え,有機合成化学の今日を考える。
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】立体化学1:立体化学の定義集中講義形式 
【2】立体化学2:分光学的手法による立体化学の決定  
【3】立体化学3:化学的手法による立体化学の決定  
【4】エノラートの化学1:エノラートの定義と製法  
【5】エノラートの化学2:エノラートの一般的反応性  
【6】立体制御法1:アルドール反応における立体化学の定義  
【7】立体制御法2:アルドール反応における立体化学の制御  
【8】立体制御法3:アルドール反応における添加剤の効果  
【9】不斉誘導法1:アルドール反応における不斉誘導法  
【10】不斉誘導法2:不斉誘導における相乗効果  
【11】不斉誘導法3:立体化学の反転法  
【12】生物活性天然物の不斉全合成1:不斉全合成その1  
【13】生物活性天然物の不斉全合成2:不斉全合成その2  
【14】生物活性天然物の不斉全合成3:不斉全合成その3  
【15】総括:今後の課題  
評価方法
課題レポートおよび討論
教科書
必要に応じて、プリントなどを配布
参考図書
適宜指示
備考
【養成したい人材像と履修目標】
 基礎薬学分野において,創薬・医薬品開発につながる最先端の有機合成化学を学ぶと共に,研究成果を挙げ,将来国際的な活動が期待できる指導的な人材の育成を目指す。
【関連授業科目および連携】
「機能分子化学」:機能性分子や医薬品の設計・合成を目的とした「機能分子化学」は,本授業の分野に近接しており,連携して有機合成化学の最先端を学ぶことができる。