徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    生物薬学特論A

科目番号20030担当教員名宮澤 宏単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期 対象年次1・2年
授業概要
薬学研究の目標の一つである創薬に携わるために必要な知識と技術(研究手法)を習得することを目的する。 とくに本特論では、神経生理学を体系的に学習することによって、神経系に関する基礎的な理解を深めるとともに、神経系に関連した疾病の発症機構およびそれらの治療法を学ぶ。
到達目標
脳および神経系の機能と疾患については、講義、演習および実習によって最近の学説も学び、新しい薬物治療      戦略についても考察する。本特論を通じて、薬学関連分野の研究・技術者さらには高度な専門知識を有する薬      剤師などとして医薬関連分野に貢献できる能力の習得をめざす。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】神経生理学概論(化学シナプスと電気シナプス)講義、演習(グループディスカッション、プレゼンターション)、実習 
【2】神経伝達物質同定の歴史的背景  
【3】シナプス伝達の生理学 1.神経伝達物質の遊離機構  
【4】シナプス伝達の生理学 2.神経伝達物質の受容体機構   
【5】シナプス伝達の生理学 1.神経伝達物質の分解・取込み機構  
【6】ニューロンの静止電位および興奮性(イオンチャネル)とケーブル特性  
【7】シナプス電位(興奮と抑制)と反転電位  
【8】シナプス伝達の様式 1.後シナプス機構  
【9】シナプス伝達の様式 2.前シナプス機構   
【10】シナプス伝達の様式 3.拡散性および逆行性伝達機構  
【11】ニューロンとグリア細胞の相互作用  
【12】記憶学習のシナプス機構 1.長期増強と長期抑圧  
【13】記憶学習のシナプス機構 2.受容体の配送機構  
【14】シナプス病 1.受容体・イオンチャネル機能障害疾患  
【15】シナプス病 2.神経変性症と成熟ニューロン新生   
評価方法
受講態度、演習、輪読およびレポート内容などから評価
教科書
神経科学分野の原著論文・総説および単行本
「Memory From Mind to Molecule」by L.R. Squire & E.R. Kandel, ISBN 978-0-9815194-1-8
参考図書
備考
【オフィス・アワー】
 水曜日17時〜18時、それ以外にも適宜、薬学研究棟6階分子生物学講座