徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    日本語学演習��b(Japanese Linguistics Seminar ��b)

科目番号00008担当教員名青木　毅単位2単位
科目群専門必修・選択必修開講期通年 対象年次1年
授業概要
　現代人が古文献を読む場合、活字化されたテキストに依ることが多い。しかしそのテキストは、漢字を当てたり、句読点を打ったり、会話のかぎ括弧を付けたりと、さまざまな加工がほどこされていることから、校訂者の解釈というフィルターを通して本文を読むことになる。この演習では、古文献(写本)を影印本(写真版)によって読み、原資料の表記に基づいて内容を解釈していく。当時の文字(いわゆるくずし字)を読むという作業を通して、当時の人が本文を解釈したその過程を追体験してもらいたい。
到達目標
�ヽ�倉時代の片仮名文の表記様式の実態を知る。
��古典の文章を活字本ではなく写本で読むことのおもしろさを知る。
�３�倉時代の漢字交じりの片仮名文を、活字本なしでもある程度読めるようになる。
�な弧�を理解することを通して、くずし字を読むことができる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】大福光寺本『方丈記』について講義と質疑応答『方丈記』という作品やその内容についての基礎的事項を確認しておく。（30分）
『方丈記』の伝本についてノートにまとめる。（60分）
【2】片仮名の字体について　─現代との比較─講義と質疑応答現行の片仮名の字源を調べる。（30分）
現行の片仮名字体と対照させて、ノートに整理する。（60分）
【3】写本（影印本）の解読─「行く河の流れは絶えずして」講義と輪読テキスト冒頭１ページ分の現代語訳を注釈書で調べる。（30分）
既読箇所の翻字本文を作成する。（60分）
【4】写本（影印本）の解読─「知らず生まれ死ぬる人」講義と輪読未読箇所１ページ分の現代語訳を注釈書で調べる。（30分）
既読箇所の翻字本文を作成する。（60分）
【5】写本（影印本）の解読─「去じ安元三年四月二十八日かとよ」講義と輪読未読箇所１ページ分の現代語訳を注釈書で調べる。（30分）
既読箇所の翻字本文を作成する。（60分）
【6】写本（影印本）の解読─「あるいは煙にむせびて倒れ伏し」講義と輪読未読箇所１ページ分の現代語訳を注釈書で調べる。（30分）
既読箇所の翻字本文を作成する。（60分）
【7】写本（影印本）の解読─「また治承四年卯月のころ」講義と輪読未読箇所１ページ分の現代語訳を注釈書で調べる。（30分）
既読箇所の翻字本文を作成する。（60分）
【8】写本（影印本）の解読─「また治承四年水無月のころ」講義と輪読未読箇所１ページ分の現代語訳を注釈書で調べる。（30分）
既読箇所の翻字本文を作成する。（60分）
【9】写本（影印本）の解読─「軒を争ひし人の住まひは」講義と輪読未読箇所１ページ分の現代語訳を注釈書で調べる。（30分）
既読箇所の翻字本文を作成する。（60分）
【10】写本（影印本）の解読─「もとよりこの所にをる者は」講義と輪読未読箇所１ページ分の現代語訳を注釈書で調べる。（30分）
既読箇所の翻字本文を作成する。（60分）
【11】写本（影印本）の解読─「また養和のころとか」講義と輪読未読箇所１ページ分の現代語訳を注釈書で調べる。（30分）
既読箇所の翻字本文を作成する。（60分）
【12】写本（影印本）の解読─「前の年かくの如くからうじて暮れぬ」講義と輪読未読箇所１ページ分の現代語訳を注釈書で調べる。（30分）
既読箇所の翻字本文を作成する。（60分）
【13】写本（影印本）の解読─「あやしき山がつも力尽きて」講義と輪読未読箇所１ページ分の現代語訳を注釈書で調べる。（30分）
既読箇所の翻字本文を作成する。（60分）
【14】写本（影印本）の解読─「仁和寺に隆暁法印といふ人」講義と輪読未読箇所１ページ分の現代語訳を注釈書で調べる。（30分）
既読箇所の翻字本文を作成する。（60分）
【15】写本（影印本）の解読─「また同じころかとよ」講義と輪読未読箇所１ページ分の現代語訳を注釈書で調べる。（30分）
前期試験の勉強に取り組む。（60分）
【16】前期の内容の振り返り─五大災厄を中心に─講義と質疑応答前期既読した箇所を再読し、話の流れをつかんでおく。（30分）
前期既読箇所の翻字本文未作成分を完成させる。（60分）
【17】写本（影印本）の解読─「かくおびたたしく振ることは」講義と輪読未読箇所１ページ分の現代語訳を注釈書で調べる。（30分）
既読箇所の翻字本文を作成する。（60分）
【18】写本（影印本）の解読─「もしおのれが身数ならずして」講義と輪読未読箇所１ページ分の現代語訳を注釈書で調べる。（30分）
既読箇所の翻字本文を作成する。（60分）
【19】写本（影印本）の解読─「わがかみ父方の祖母の家を伝へて」講義と輪読未読箇所１ページ分の現代語訳を注釈書で調べる。（30分）
既読箇所の翻字本文を作成する。（60分）
【20】写本（影印本）の解読─「すなはち五十路の春を迎へて」講義と輪読未読箇所１ページ分の現代語訳を注釈書で調べる。（30分）
既読箇所の翻字本文を作成する。（60分）
【21】写本（影印本）の解読─「いま日野山の奥に跡を隠してのち」講義と輪読未読箇所１ページ分の現代語訳を注釈書で調べる。（30分）
既読箇所の翻字本文を作成する。（60分）
【22】写本（影印本）の解読─「春は藤波を見る」講義と輪読未読箇所１ページ分の現代語訳を注釈書で調べる。（30分）
既読箇所の翻字本文を作成する。（60分）
【23】写本（影印本）の解読─「またふもとに一つの柴の庵あり」講義と輪読未読箇所１ページ分の現代語訳を注釈書で調べる。（30分）
既読箇所の翻字本文を作成する。（60分）
【24】写本（影印本）の解読─「歩みわづらひなく心遠くいたる時は」講義と輪読未読箇所１ページ分の現代語訳を注釈書で調べる。（30分）
既読箇所の翻字本文を作成する。（60分）
【25】写本（影印本）の解読─「おほかたこの所に住み始めし時は」講義と輪読未読箇所１ページ分の現代語訳を注釈書で調べる。（30分）
既読箇所の翻字本文を作成する。（60分）
【26】写本（影印本）の解読─「すべて世の人の住みかを造るならひ」講義と輪読未読箇所１ページ分の現代語訳を注釈書で調べる。（30分）
既読箇所の翻字本文を作成する。（60分）
【27】写本（影印本）の解読─「いかが奴婢とするとならば」講義と輪読未読箇所１ページ分の現代語訳を注釈書で調べる。（30分）
既読箇所の翻字本文を作成する。（60分）
【28】写本（影印本）の解読─「それ三界はただ心一つなり」講義と輪読未読箇所１ページ分の現代語訳を注釈書で調べる。（30分）
既読箇所の翻字本文を作成する。（60分）
【29】写本（影印本）の解読─「仏の教へたまふおもむきは」講義と輪読未読箇所１ページ分の現代語訳を注釈書で調べる。（30分）
既読箇所の翻字本文を作成する。（60分）
【30】総括講義と質疑応答後期既読箇所の翻字本文未作成分を完成させておく。（30分）
期末課題に取り組む。（60分）
評価方法
演習への取り組み方（40％）、筆記試験および期末課題による（60％）
試験および課題に対するフィードバックは、基本的に対面の授業時に行うが、必要に応じてクラスルームやポータルサイトも利用する。
教科書
『大福光寺蔵 方丈記（完）』（鈴木知太郎 解説･校異、武蔵野書院）1165円＋税
参考図書
適宜、授業時に指示する。
備考
オフィスアワー：火曜・３講時・研究棟615研究室（質問等を受け付けます）
科目ナンバー：4ANG101S

本学以外の実務経験なし。