徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    日本文化特講C

科目番号00133担当教員名下田 祐輔単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期 対象年次3年〜
授業概要
長い歴史に育まれた日本の文学において重要な位置を占めるのが、歌(和歌…やまとうた)と詩(漢詩…からうた)であり、またそこから生まれた俳諧(連句・発句)である。これら古典の定型は驚異的な生命力を保ち、特に短歌と俳句は、今なお新鋭作者から無数の愛好者に至るまでの担い手に支持された現代文学でもあることは周知の通りである。この科目では、詩歌に表現する(思いをかたちにする)ことの意味とその方法を、俳句及び連句を中心に、理論と実践の両面から深めていきたい。
到達目標
まず日本の定型詩の歴史を概観して各詩型の性格や位置づけを把握すること。次に創作については、その創作営為の基本を実践を通して習得すること。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】はじめに講義俳句とはなにか、について自らの知見を整理しておく。
【2】日本文学における定型詩(1)―和歌と漢詩・ふたつの「うた」講義配付資料を熟読して理解を深める。また第5回までに俳句歳時記(季語集)を各自購入しておく。
【3】日本文学における定型詩(2)―連歌と俳諧・座の文芸講義配付資料を熟読して理解を深める。また第5回までに俳句歳時記(季語集)を各自購入しておく。
【4】日本文学における定型詩(3)―俳句と短歌・近代の文学講義配付資料を熟読して理解を深める。また第5回までに俳句歳時記(季語集)を各自購入しておく。
【5】俳句の詠作(1)―まずは作ってみよう―講義・演習課題に取り組み、提出する。
【6】俳句の詠作(2)―季語のはたらき―講義・演習課題に取り組み、提出する。また自他の句について授業時に得られた新たな知見への理解を深める。
【7】俳句の詠作(3)―表現の工夫―講義・演習課題に取り組み、提出する。また自他の句について授業時に得られた新たな知見への理解を深める。
【8】俳句の詠作(4)―推敲について―講義・演習課題に取り組み、提出する。また自他の句について授業時に得られた新たな知見への理解を深める。
【9】句会の醍醐味(1)―諸礼停止と互選―講義・演習課題に取り組み、提出する。また自他の句について授業時に得られた新たな知見への理解を深める。
【10】句会の醍醐味(2)―合評―講義・演習課題に取り組み、提出する。また自他の句について授業時に得られた新たな知見への理解を深める。
【11】連句の作法(1) 
 ―付合と打越(三句目の転じ)―
講義配付資料を熟読して理解を深めるとともに、疑問点を調べるなどして十分な理解に努める。
【12】連句の作法(2)
 ―式目の基本―
講義配付資料を熟読して理解を深めるとともに、疑問点を調べるなどして十分な理解に努める。
【13】連句の作法(3)
 ―一巻の構成〈序/破/急〉と連衆の呼吸―
講義配付資料を熟読して理解を深めるとともに、疑問点を調べるなどして十分な理解に努める。
【14】連句の詠作(1)講義・演習課題に取り組み、提出する。また自他の句について授業時に得られた新たな知見への理解を深める。
【15】連句の詠作(2)講義・演習課題に取り組み、提出する。また自他の句について授業時に得られた新たな知見への理解を深める。
評価方法
平常点、授業・課題への取り組み、学期末試験により評価する。
教科書
作句にあたっては、「歳時記」(=俳句歳時記。すなわち季語を四季及び分野別に分類し、各語について解説と例句とを掲げた書)が必要なので、各自手元に準備すること。できれば気に入りの歳時記を選んで購入することが望ましい。授業時にも説明するが、編者・出版社・大小は特に限定しない。電子辞書に搭載の歳時記でもよい。
参考図書
授業時に指示する。
備考