徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    基礎ゼミナールAb

科目番号00138担当教員名下田 祐輔単位2単位
科目群一般必修・選択必修開講期前期 対象年次1年
授業概要
日本文学の専門的な学問諸領域を深く学び、自ら考究していくために、多種多様な文献の存在に知悉し、それらを活用する術を身につけることは、必須の事柄である。本科目では、研究の基本的なツールとしての各種の辞典/事典について、それら各々の性質を知り、活用の仕方を身につけながら、日本文学・語学研究の基礎を学ぶ。
到達目標
辞典等の研究ツールを適切に活用しながら、言語表現の含意・情趣・表現効果を的確に読み取るという、日本文学研究の基礎を体得すること。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】イントロダクション講義 自分が使っている(使ってきた)辞典・事典について再確認する。
【2】日本文学研究の様々なツールについて
―辞典と事典の違い、各種国語辞典 等―
講義図書館二階の辞典コーナーに配架された辞典の種類を確認する。
【3】蕪村の其角追善発句を解釈する(1)
―そのテクスト、及び問題の所在―
講義・演習問題の所在を自ら確認する。
【4】蕪村の其角追善発句を解釈する(2)
―各種国語辞典を用いた語句の検討―
講義・演習辞典の記述を踏まえた自らの解釈を試みる。
【5】蕪村の其角追善発句を解釈する(3)
―解釈のまとめ―
講義・演習適切な解釈を導き出す。
【6】和語「うつくし」について(1)
―その一『竹取物語』―
講義・演習『竹取物語』の文学史的位置について理解する。
【7】和語「うつくし」について(2)
―その二『枕草子』―
講義・演習『枕草子』の当該章段の大意を理解する。
【8】和語「うつくし」について(3)
―「うつくし」とその類語の語義の変遷1―
講義・演習『日本国語大辞典』等の掲出用例を読み、意味を理解する。
【9】和語「うつくし」について(3)
―「うつくし」とその類語の語義の変遷2―
講義・演習『日本国語大辞典』等の掲出用例を読み、意味を理解する。
【10】〝時雨〟のリレー(1)
―二条院讃岐から宗祇へ―
講義・演習季題(季語)のインデックスであり日本人の四季の感覚の集成である「歳時記」に触れる。
【11】〝時雨〟のリレー(2)
―(承前)芭蕉から蕪村へ―
講義・演習文学表現によって、時空を超えてバトンタッチされていく「心」について理解を深める。
【12】『蕪村自筆句帳』における合点句の解釈(1)
―テクストと問題の所在―
講義・演習作品解釈テクスト研究との不即不離の関係について理解する。
【13】『蕪村自筆句帳』における合点句の解釈(2)
―辞典の効能と限界/辞典の先へ―
講義・演習国語辞典の記述から得られる情報の限界を理解する。
【14】蕪村詩の抒情講義・演習前回の理解を踏まえ、作品解釈のための更なる手がかりを探る方法の基本を知る。
【15】まとめ講義文学作品の解釈について、学習し来ったことを再確認する。
評価方法
平常点、演習等への取り組みの姿勢、学期末試験を総合して評価する。
教科書
プリントを配布する。なお、併せて、次の本を購入すること。『1日1題・30日完成 漢文(高校初級用)』日栄社・本体291円
参考図書
授業時に説明する。
備考