授業計画 | 授業形態 | 授業時間外学習 |
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【1】 | 虚構としての〈文学史〉(1) | 講義。ただし、日本文学科の学生は、1年生のみならず平成23年度入学生から受講した時点で課題の中からそれぞれテーマを選択し、10分程度の発表を行ってもらうことになる。学生の意見発表。 | 『入門 日本近現代文芸史』(平凡新書)を読み、その内容をノートに丁寧にまとめる。60分 |
【2】 | 虚構としての〈文学史〉(2) | 講義。従来の年表型文学史の問題を提起し、文学史を学ぶ意味を考察する。学生の意見発表。 | 『入門 日本近現代文芸史』(平凡新書)を読み、その内容をノートに丁寧にまとめる。60分 |
【3】 | 〈制度〉としての文学(1)ー「文学」の登場:逍遥・四迷・鴎外 | 講義。所謂「近代文学」の本格的開始は、その萌芽状況とは別に明治18年前後からである。今回からその実態と意味について考察する。学生の意見発表。 | 1年~3年までの学生は自身の課題を追究し、発表の準備を進める。前田愛『幕末・維新期の文学』を読むこと。90分 |
【4】 | 〈制度〉としての文学(2)ー「文学」の登場:逍遥・四迷・鴎外 | 講義。別に明治18年前後からである。今回からその実態と意味について考察する。学生の意見発表。 | 1年~3年までの学生は自身の課題を追究し、発表の準備を進める。中村光夫『二葉亭四迷伝』を読むこと。90分 |
【5】 | 〈制度〉としての文学(3)ー職業としての「文学」:樋口一葉の場合 | 講義。別に明治18年前後からである。今回からその実態と意味について考察する。学生の意見発表。 | 1年~3年までの学生は自身の課題を追究し、発表の準備を進める。前田愛『樋口一葉の文学』を読むこと。90分 |
【6】 | 明治の文学空間(1)ー硯友社の文学 | 講義。〈文学〉の成立と「文壇」の形成について考究する。学生の意見発表。 | 1年~3年までの学生は自身の課題を追究し、発表の準備を進める。廣津柳浪『変目伝』、泉鏡花『外科室』、尾崎紅葉『多情多恨』を読了のこと。120分 |
【7】 | 明治の文学空間(2)ー民友社とベストセラーの誕生 | 講義。〈文学〉の成立と「文壇」の形成について考究する。学生の意見発表。 | 1年~3年までの学生は自身の課題を追究し、発表の準備を進める。徳富蘆花『自然と人生』、『不如帰』を読んでおくこと。120分 |
【8】 | 明治の文学空間(3)ー日本自然主義の諸相1 | 講義。本来は浪漫主義文学としての側面を持っていた日本の自然主義文学について考察する。学生の意見発表。 | 1年~3年までの学生は自身の課題を追究し、発表の準備を進める。島崎藤村『破戒』を読了のこと。120分 |
【9】 | 明治の文学空間(3)ー日本自然主義の諸相2 | 講義。本来は浪漫主義文学としての側面を持っていた日本の自然主義文学について考察する。学生の意見発表。 | 1年~3年までの学生は自身の課題を追究し、発表の準備を進める。田山花袋『蒲団』を読了のこと。90分 |
【10】 | 明治の文学空間(3)ー日本自然主義の諸相3 | 講義。本来は浪漫主義文学としての側面を持っていた日本の自然主義文学について考察する。学生の意見発表。 | 1年~3年までの学生は自身の課題を追究し、発表の準備を進める。島崎藤村『家』および柳田國男『遠野物語』を読了のこと。120分 |
【11】 | 明治の文学空間(3)ー夏目漱石という現象1 | 講義。1910年前後は、文壇的には自然主義文学、反自然主義の文学という対立構図があったとされている。教科書にもそのように書かれているが、それは果たして正確な理解なのだろうか。今回は「夏目漱石」というキイワードおよび現象からより実体的に考えてみる。学生の意見発表。 | 1年~3年までの学生は自身の課題を追究し、発表の準備を進める。夏目漱石『現代日本の開化』を読了のこと。60分 |
【12】 | 明治の文学空間(3)ー夏目漱石という現象2 | 講義。1910年前後は、文壇的には自然主義文学、反自然主義の文学という対立構図があったとされている。教科書にもそのように書かれているが、それは果たして正確な理解なのだろうか。今回は「夏目漱石」というキイワードおよび現象からより実体的に考えてみる。学生の意見発表。 | 1年~3年までの学生は自身の課題を追究し、発表の準備を進める。夏目漱石『三四郎』を読了のこと。90分 |
【13】 | 明治から大正へ(1)ー1910年代の文学 | 講義。1910年前後は、文壇的には自然主義文学、反自然主義の文学という対立構図があったとされている。教科書にもそのように書かれているが、それは果たして正確な理解なのだろうか。今回は「夏目漱石」というキイワードおよび現象からより実体的に考えてみる。学生の意見発表。 | 1年~3年までの学生は自身の課題を追究し、発表の準備を進める。図書館で雑誌「白樺」の内容を見ておくこと。60分 |
【14】 | 明治から大正へ(2)ー1910年代の文学 | 講義。1910(明治43)年から実質的に大正時代の文学が始動している。今回はそのダイナミズムについて考察する。学生の意見発表。 | 1年~3年までの学生は自身の課題を追究し、発表の準備を進める。武者小路実篤『お目出度き人』、上田敏『うづまき』を読了のこと。90分 |
【15】 | 明治から大正へ(3)ー1910年代の文学ー大逆事件と文学 | 講義。この時期の文学および思想の現実を考えてみるとき、「大逆事件」の与えて影響は計り知れない。今回は、国家権力と文学の問題について考究する。学生の意見発表。 | 1年~3年までの学生は自身の課題を追究し、発表の準備を進める。石川啄木『ローマ字日記』、永井荷風『花火』を読了のこと。90分 |