徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    日本文学演習��b (Japanese Literature Seminar ��b)

科目番号10456担当教員名上田　穂積単位2単位
科目群専門必修・選択必修開講期通年 対象年次3年
授業概要
(授業目的・方針 等)

演習�気任亮汰�を踏まえて、研究における「巨視と微視」の態度を身につける。本年度は、１９１０年代から１９２０年代にかけての（明治４３年前後から大正９年頃）の文学の諸相について考える。
到達目標
この演習での具体的な到達目標は以下のとおりである。

知識　　　　１９３０年代という時代状況と作家・作品についての的確な知識を身に付ける。
態度　　　　「学問」への取り組み方を理解することが出来る。
技能　　　　きちんとしたレジュメを作成し、論理的思考による口頭発表が出来るようになること。
思考・判断　テクストの〈読み〉を深める能力を身に付け、考えたこと、発表した内容を踏まえ、正確な日本語で論理構成　　　　　　を持った「論文」を書くことが出来る。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】発表の方法(1)ーレジュメの作成方法演習形式：ゼミに所属した学生は、最初の授業時に自ら選択・決定した課題に従って発表を行う。その際には、図書館での調査、対象テクストの綿密な読み込み、先行研究の十分な受容がなされた詳細なレジュメを用意し、臨まなければならない。そして、自己の独創的な見解を約２５分にわたって発表する。他のゼミ生は、自分なりの準備をして授業に臨み、批判的な態度で質疑を行い、討論に参加しなければならない。その合間に発表に対するレポートを書く（授業終了時に提出）。また、司会者は発表およびその後の質疑応答と討論を主導しなければならない。発表者は、発表終了後１週間以内に発表報告書を教員に提出しなければならない。以上のこと何一つ欠けても、授業に参加したことにならないことを銘記しておくこと。提示された内容に従い、自分の研究対象を決定する。実際にレジュメを作成する。９０分
【2】発表の方法(2)ー図書館での調査の仕方実習。図書館で各自に課したそれぞれのテーマに従って調査を実施させる。自分の課題（資料調査）をこなす。８０分
【3】発表の方法(3)ー図書館での調査結果発表と参考文献の読み方前回までの授業を踏まえ、各自がそれぞれの課題についての調査結果を発表する。併せて参考文献の基本的読み方について実例を取り上げながら解説する。課題発表のレジュメを用意し、パフォーマンスとしての発表の練習をすること。６０分
【4】「１９３０年代の文学」とは何か（１）ー講義１９３０年代は日本近代史における安定と激動の混在した時代である。この時期の文学を考察することは、日本近代の問題点に向き合っていくことである。その概要を資料を用いながら概説する。配布した資料の該当部分を事前に読んでおくこと。４５分
【5】「１９３０年代の文学」とは何か（２）ー講義１９２０年代から３０年代は日本近代史における安定と激動の混在した時代である。この時期の文学を考察することは、日本近代の問題点に向き合っていくことである。その概要を資料を用いながら概説する。配布した資料の該当部分を事前に読んでおくこと。４５分
【6】演習発表(1)ー高見順『昭和文学盛衰史』について高見順『昭和文学盛衰史』を読んで、その内容をまとめてもらう。ディスカッション。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。６０分
【7】演習発表(2)ー１９３０年代の文学とは何か(1)ー自然主義の問題１田山花袋「百夜」について発表してもらう。質疑応答および内容についての議論を行う。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。９０分
【8】演習発表(3)ー１９３０年代の文学とは何か(2)：自然主義の問題２島崎藤村「夜明け前」について調べ、彼の人生と文学について考察を深める。ディスカッション。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。９０分
【9】演習発表(4)ー１９３０年代の文学とは何か(3)：自然主義の問題３徳田秋聲「仮想人物」について調べ、彼の人生と文学についての考察を深める。ディスカッション。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。９０分
【10】演習発表(5)ー１９３０年代の文学とは何か(4)：志賀直哉の存在志賀直哉「暗夜行路」について発表する。討議。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。９０分
【11】演習発表(6)ー１９３０年代の文学とは何か(5)：芥川龍之介の問題「或る阿呆の一生」について発表する。討議。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。９０分
【12】演習発表(7)ー１９３０年代の文学とは何か(6)：芥川龍之介と谷崎潤一郎「話の筋」論争について調べ発表する。討議。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。９０分
【13】演習発表(8)ー１９３０年代の文学とは何か(7)：先行研究について�　�自身の見解を確立するためには、先行論文の確認および理解が不可欠である。今回からその実践を行う。ディスカッション。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。９０分
【14】演習発表(9)ー１９３０年代の文学とは何か(8)：先行研究について��自身の見解を確立すｒためには、先行論文の確認および理解が不可欠である。今回からその実践を行う。ディスカッション。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。９０分
【15】演習発表(10)ー１９３０年代の文学とは何か(9)：横光利一「機械」発表者独自の「機械」論を展開してもらう。ディスカッション。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。
【16】演習発表(11)ー１９３０年代の文学とは何か(10)：葉山嘉樹「海に生くる人びと」発表者独自の「海に生くる人びと」論を展開してもらう。ディスカッション。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。９０分
【17】演習発表(12)ー１９３０年代の文学とは何か(11)：川端康成「雪国」発表者独自の「伊豆の踊子」論を展開してもらう。ディスカッション。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。９０分
【18】演習発表(13)ー１９３０年代の文学とは何か(12)：小林多喜二「蟹工船」発表者独自の「蟹工船」論を展開してもらう。ディスカッション。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。９０分
【19】演習発表(14)ー１９３０年代の文学とは何か(13)：梶井基次郎「冬の日」発表者独自の「冬の日」論を展開してもらう。ディスカッション。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。９０分
【20】演習発表(15)ー１９３０年代の文学とは何か(14)：阿部知二「冬の宿」発表者独自の「冬の宿」論を展開してもらう。ディスカッション。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。９０分
【21】演習発表(16)ー１９３０年代の文学とは何か(15)：井伏鱒二「山椒魚」発表者独自の「山椒魚」論を展開してもらう。ディスカッション。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。９０分
【22】演習発表(17)ー１９３０年代の文学とは何か(16)：江戸川乱歩「盲獣」発表者独自の「卍」論を展開してもらう。ディスカッション。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。９０分
【23】演習発表(18)ー１９３０年代の文学とは何か(17)：谷崎潤一郎「猫と庄造と二人のをんな」発表者独自の「猫と庄造と二人のをんな」論を展開してもらう。ディスカッション。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。９０分
【24】演習発表(19)ー１９３０年代の文学とは何か(18)：志賀直哉「菰野」発表者独自の「菰野」論を展開してもらう。ディスカッション。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。
【25】演習発表(20)ー１９３０年代の文学とは何か(19)：小林秀雄「私小説論」発表者独自の「私小説論」論を展開してもらう。ディスカッション。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。９０分
【26】演習発表(21)ー１９３０年代の文学とは何か(20)：中里介山「大菩薩峠」発表者独自の「大菩薩峠」論を展開してもらう。ディスカッション。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。９０分
【27】演習発表(22)ー１９３０年代の文学とは何か(21)：保田與重郎「日本の橋」発表者独自の「日本の橋」論を展開してもらう。ディスカッション。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。９０分
【28】演習発表(23)ー１９３０年代の文学とは何か(22)：坂口安吾「吹雪物語」発表者独自の「吹雪物語」論を展開してもらう。ディスカッション。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。９０分
【29】演習発表(24)ー１９３０年代の文学とは何か(23)：石川淳「普賢」発表者独自の「普賢」論を展開してもらう。ディスカッション。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。９０分
【30】演習発表(25)ー１９３０年代の文学とは何か(24)：太宰治「女生徒」発表者独自の「女生徒」論を展開してもらう。ディスカッション。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。９０分
【31】演習発表（26）ー１９３０年代の文学とは何か(25)：中野重治「村の家」発表者独自の「村の家」論を展開してもらう。ディスカッション。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。９０分
評価方法
原則として、学生による発表内容に基づき評価する（６０％）。発表に関してテクストを読んだかどうか（２０％）、討論において真摯な発言や質問をしたかどうか（２０％）によっって総合的に評価する。試験及びレポートの講評等は印刷物において各自に配布する。
教科書
具体的に大量のテクストを読んでもらう必要があるので、それはその都度に各自が必要なテクストを購入するか、大学の図書館で借りて読了しておくことが前提であり、不可欠である。
参考図書
そのつど指示する。
備考
新３年生の諸君には以下のことを必ず遵守してもらう。１欠席をしないこと。：２仲間の真面目な勉強に対して、尊敬の念を抱くことが大切であり、自分の発表さえ済めば、単位が認定されるなどというよう自己中心的な甘い考えしないように注意すること。：３勉強に対して、どうせ〜というような高をくくった軽薄な態度は慎むこと。オフィスアワーは木曜日１３時５分から１３時５０分。研究棟(7号館)6階研究室。実務経験なし。 科目ナンバーは4ANB301S