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| 徳島文理大学短期大学部 |
| 科目番号 | 10498 | 担当教員名 | 佐々木 亨 | 単位 | 2単位 |
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| 科目群 | 専門 | 必修・選択 | 選択 | 開講期 | 通年 | 対象年次 | 3年 |
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| 授業概要 |
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| (授業目的・方針 等) 【概要】昔話を題材とした近世期の絵本を読解しつつ、これに遡る作品等と比較検討し、咄の形成過程の一端を解き明かす。前期は「浦島太郎」を、後期は「桃太郎」を各々見ていくこととする。前者においては長い時間を経て変更される主題性について理解する。後期は近世期の刊行物に即して多様性を実感するとともに、校訂作業を通じて古典の理解を深める。 |
| 到達目標 |
| 古典の解釈方法と、昔話と称されるものが現行の筋に定着する時期の検証方法を真摯に体得し、即断を避けつつみずからの言葉で纏め上げることができる。 |
| 授業計画 | 授業形態 | 授業時間外学習 | |
|---|---|---|---|
| 【1】 | ガイダンス | 演習 | 予習 「浦島太郎」の内容把握 復習 『日本伝奇伝説大事典』にて「浦島太郎」の項をまとめる 併せて60分 |
| 【2】 | 『浦島物がたり』の読解 放生と仙境に注目する | 演習 発表と討論 | 予習 指定箇所の語句調べ 復習 現代版との相違点を指摘する。 併せて60分 |
| 【3】 | 「浦島子」を巡って 『万葉集』巻九 | 演習 発表と討論 | 予習 指定箇所の語句調べ 復習 玉櫛笥及び死の意味 併せて60分 |
| 【4】 | 「浦島子」を巡って 『丹後国風土記』� 柔膓�に至るまで 教場レポート�，硫歛蠶鷦� | 演習 発表と討論 | 予習 指定箇所の語句調べ 復習 仙境の名称が持つ意味 併せて60分 |
| 【5】 | 「浦島子」を巡って―『丹後国風土記』�◆讐妨陲い泙� 教場レポート�� | 演習 発表と討論 | 予習 指定箇所の語句調べ レポートの下書き 復習 開けてはならない理由の把握 併せて60分 |
| 【6】 | 「浦島子」を巡って―『丹後国風土記』��―相聞歌まで 教場レポート�，諒峙僂塙嵒� | 演習 発表と討論 | 予習 指定箇所の語句調べ 復習 結びの特異性を纏める レポートの推敲 併せて60分 |
| 【7】 | 「浦島の太郎」の読解� 銃罎僚�房と出船するまで | 演習 発表と討論 | 予習 指定箇所の語句調べ 復習 「鶴女房」と比較する 併せて60分 |
| 【8】 | 「浦島の太郎」の読解�◆住裕╂沺垢猟蹐泙� | 演習 発表と討論 | 予習 指定箇所の語句調べ 復習 陰陽五行説との関連 併せて60分 |
| 【9】 | 「浦島の太郎」の読解��―帰郷まで 教場レポート�△硫歛蠶鷦� | 演習 発表と討論 | 予習 指定箇所の語句調べ 復習 本文の錯簡・誤写について纏める 併せて60分 |
| 【10】 | 「浦島の太郎」の読解�ぁ集綟�譚まで 教場レポート�� | 演習 発表と討論 | 予習 指定箇所の語句調べ レポートの下書き 復習 松や三という数値の意味を確認する 併せて60分 |
| 【11】 | 御伽草子「浦島太郎」の読解� 銃罎僚�房と出船するまで レポート�△諒峙僂塙嵒� | 演習 発表と討論 | 予習 指定箇所の語句調べ 復習 「あはれ」が多用される理由を纏める レポートの推敲 併せて60分 |
| 【12】 | 御伽草子「浦島太郎」の読解�◆住裕╂沺垢猟蹐泙� | 演習 発表と討論 | 予習 指定箇所の語句調べ 復習 「浦島の太郎」の情景描写と比較する 併せて60分 |
| 【13】 | 御伽草子「浦島太郎」の読解��―帰郷まで 教場レポート��の課題提示 | 演習 発表と討論 | 予習 指定箇所の語句調べ 復習 掛詞の巧みさを纏める 併せて60分 |
| 【14】 | 御伽草子「浦島太郎」の読解�ぁ夙△魍�ける場所・出てきた物の分析 教場レポート�� | 演習 発表と討論 | 予習 指定箇所の語句調べ レポートの下書き 復習 紫雲の意味するものとは 併せて60分 |
| 【15】 | 御伽草子「浦島太郎」の読解�ァ集綟�譚まで 教場レポート��の返却と講評 | 演習 発表と討論 | 予習 指定箇所の語句調べ 復習 返却されたレポートの推敲 併せて60分 |
| 【16】 | 赤本について 江戸版「桃太郎」一オ〜二オの翻字 | 演習 | 予習 「桃太郎」の内容把握 復習 江戸版「桃太郎」一オ〜二オの校訂 併せて60分 |
| 【17】 | 江戸版「桃太郎」一オ〜二オの校訂確認と本文解釈 同作二ウ・三オの翻字 | 演習 発表と討論 | 予習 指定箇所の語句調べ 江戸版「桃太郎」一オ〜二オの現代語訳 復習 同作二ウ・三オの校訂 藁屋の絵解き 併せて60分 |
| 【18】 | 江戸版「桃太郎」二ウ・三オの校訂確認と本文解釈 同作三ウ・四オの翻字 | 演習 発表と討論 | 予習 指定箇所の語句調べ 江戸版「桃太郎」二ウ・三オの現代語訳 復習 同作三ウ・四オの校訂 入れ墨の意味するもの 併せて60分 |
| 【19】 | 江戸版「桃太郎」三ウ・四オの校訂確認と本文解釈 同作四ウ・五オの翻字 教場レポート�い硫歛蠶鷦� | 演習 発表と討論 | 予習 指定箇所の語句調べ 江戸版「桃太郎」三ウ・四オの現代語訳 復習 同作四ウ・五オの校訂 穿ちの内容理解「 併せて60分 |
| 【20】 | 江戸版「桃太郎」四ウ・五オの校訂確認と本文解釈 同作五ウ、六オの翻字 教場レポート�� | 演習 発表と討論 | 予習 指定箇所の語句調べ 江戸版「桃太郎」四ウ・五オの現代語訳 レポートの下書き 復習 同作五ウ、六オの校訂 絵解きの把握 併せて60分 |
| 【21】 | 江戸版「桃太郎」五ウ、六オの校訂確認と本文解釈 同作六ウ・七オの翻字 教場レポート�い諒峙僂塙嵒� | 演習 発表と討論 | 予習 指定箇所の語句調べ 江戸版「桃太郎」五ウ、六オの現代語訳 復習 同作六ウ・七オの校訂 画題の定義 レポートの推敲 併せて60分 |
| 【22】 | 江戸版「桃太郎」六ウ・七オの校訂確認と本文解釈 同作七ウ・八オの翻字 | 演習 発表と討論 | 予習 指定箇所の語句調べ 江戸版「桃太郎」六ウ・七オの現代語訳 復習 同作七ウ・八オの校訂 歌舞伎との接点 併せて60分 |
| 【23】 | 江戸版「桃太郎」七ウ・八オの校訂確認と本文解釈 同作八ウ・九オの翻字 教場レポート�イ硫歛蠶鷦� | 演習 発表と討論 | 予習 指定箇所の語句調べ 江戸版「桃太郎」七ウ・八オの現代語訳 復習 同作八ウ・九オの校訂 朝比奈の画題を把握 併せて60分 |
| 【24】 | 江戸版「桃太郎」八ウ・九オの校訂確認と本文解釈 同作九ウ〜十ウの翻字 教場レポート�� | 演習 発表と討論 | 予習 指定箇所の語句調べ 江戸版「桃太郎」八ウ・九オの現代語訳 レポートの下書き 復習 同作九ウ〜十ウの校訂 作品に漂う歌舞伎趣味を挙げる 併せて60分 |
| 【25】 | 江戸版「桃太郎」九ウ〜十ウの校訂確認と本文解釈 上方版「桃太郎」一ウ・二オの翻字 教場レポート�イ諒峙僂塙嵒� | 演習 発表と討論 | 予習 指定箇所の語句調べ 江戸版「桃太郎」九ウ〜十ウの現代語 復習 穿ちの意味する内容 レポートの推敲 上方版「桃太郎」一ウ・二オの校訂 併せて60分 |
| 【26】 | 上方版「桃太郎」一ウ・二オの校訂確認と本文解釈 同作ニウ・三オの翻字 | 演習 発表と討論 | 予習 指定箇所の語句調べ 上方版「桃太郎」一ウ・二オの現代語訳 復習 同作ニウ・三オの校訂 神功皇后との接点 併せて60分 |
| 【27】 | 上方版「桃太郎」二ウ・三オの校訂確認と本文解釈 同作三ウ・四オの翻字 | 演習 発表と討論 | 予習 指定箇所の語句調べ 上方版「桃太郎」二ウ・三オの現代語訳 復習 同作三ウ・四オの校訂 柊と鰯の意味するもの 併せて60分 |
| 【28】 | 上方版「桃太郎」三ウ・四オの校訂確認と本文解釈 同作四ウ・五オの翻字 教場レポート�Δ硫歛蠶鷦� | 演習 発表と討論 | 予習 指定箇所の語句調べ 上方版「桃太郎」三ウ・四オの現代語訳 復習 『守貞漫稿』遊戯の項を繙く 同作四ウ・五オの校訂 併せて60分 |
| 【29】 | 上方版「桃太郎」四ウ・五オの校訂確認と本文解釈 同作五ウ〜七オの翻字 教場レポート�� | 演習 発表と討論 | 予習 指定箇所の語句調べ 上方版「桃太郎」四ウ・五オの現代語訳 レポートの下書き 復習 文句取りの意味について 同作五ウ・六オの校訂 併せて60分 |
| 【30】 | 上方版「桃太郎」五ウ〜七オの校訂確認と本文解釈 教場レポート�Δ諒峙僂塙嵒� | 演習 | 予習 上方版と江戸版の相違 上方版「桃太郎」五ウ〜七オの現代語訳 復習 レポートの推敲 併せて60分 |
| 評価方法 |
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| 六回のレポートの累計を原則とし、発表や発言内容も加味される。指定語句の調査を怠った場合は減点の対象となる。 レポートの実施日は変更する場合もある。 教場レポートの講評等は上記授業計画欄参照のこと。 |
| 教科書 |
| プリントを配布する。 |
| 参考図書 |
| 『近世子どもの絵本集 江戸篇』 鈴木重三他編 岩波書店 『幕末・明治豆本集成』 加藤康子編 国書刊行会 新編日本古典文学全集『万葉集』『風土記』『室町物語草子集』 小学館 日本古典文学全集『御伽草子集』 小学館 |
| 備考 |
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| 進捗状況に応じて各作品の読解に費やす授業回数は変わる場合もある。質問等は主に水曜日�晃駄椶妨Φ翕�(7号館)6階611研究室にて受け付ける。 実務経験なし。 科目ナンバー 4ANB301S |