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	徳島文理大学短期大学部

【科目名】作家・作品研究 (Studies in Authors and their Works)

科目番号	11013	担当教員名	佐々木　亨	単位	2単位

科目群	専門	必修・選択	選択	開講期	前期	対象年次	４年

授業概要
近世怪異小説の傑作である『雨月物語』所収「蛇性の婬」の主題について考える。原拠である中国白話小説「白娘子永鎮雷峰塔」に沿いながらも、様々書き換えを行っている箇所を発見し、比較検討の上、変更の意図を探ってみよう。それらを統合して、作品の主題を各自把握することになる。教場レポートを複数回提出することになるので、作品に対する理解を深めておくことが求められる。
到達目標
古典の短編を通読する力を得つつ、原拠との違いを解釈に反映させ、作品を深く理解できるよう取り組み、作品の主題を適切な表現で、必要十分にして簡潔に纏めることができる。

授業計画		授業形態	授業時間外学習
【1】	作品の概説、及び真女子と邂逅する場面までの読解	講義と質疑応答	予習　テキスト304頁７行目までの筋を把握する。復習　今回読んだ部分までの原拠との比較、及び相違点の指摘。　共に授業時間数を要す。
【2】	前回までの場面に於ける原拠との比較夢の世界における真女子との再会場面までの読解	同上	予習　テキスト312頁12行目までの筋を把握する。復習　今回読んだ部分までの原拠との比較、及び相違点の指摘。共に授業時間数を要す。
【3】	前回までの場面に於ける原拠との比較兄によって太刀の所持を見付けられる場面までの読解	同上	予習　テキスト327頁９行目までの筋を把握する。復習　今回読んだ部分までの原拠との比較、及び相違点の指摘。共に授業時間数を要す。
【4】	前回までの場面に於ける原拠との比較兄嫁から親に事情を話して貰うこととする場面までの読解教場レポート①の課題提示	同上	予習　テキスト332頁１行目までの筋を把握する。復習　今回読んだ部分までの原拠との比較、及び相違点の指摘。共に授業時間数を要す。
【5】	前回までの場面に於ける原拠との比較　　豊雄が捕縛される場面までの読解教場レポート①	同上	予習　テキスト340頁５行目までの筋を把握する。レポート①の下書き。復習　今回読んだ部分までの原拠との比較、及び相違点の指摘。共に授業時間数を要す。
【6】	前回までの場面に於ける原拠との比較豊雄の放免される場面までの読解教場レポート①の返却と講評	同上	予習　テキスト353頁11行目までの筋を把握する。復習　今回読んだ部分までの原拠との比較、及び相違点の指摘。レポート①の推敲共に授業時間数を要す。
【7】	前回までの場面に於ける原拠との比較真女子と再会する場面までの読解	同上	予習　テキスト362頁最終行までの筋を把握する。復習　今回読んだ部分までの原拠との比較、及び相違点の指摘。共に授業時間数を要す。
【8】	前回までの場面に於ける原拠との比較真女子との吉野散策場面までの読解	同上	予習　テキスト373頁10行目までの筋を把握する。復習　今回読んだ部分までの原拠との比較、及び相違点の指摘。共に授業時間数を要す。
【9】	前回までの場面に於ける原拠との比較実家に帰る場面までの読解レポート②の課題提示	同上	予習　テキスト382頁11行目までの筋を把握する。復習　今回読んだ部分までの原拠との比較、及び相違点の指摘。共に授業時間数を要す。
【10】	前回までの場面に於ける原拠との比較再び真女子再会する場面までの読解教場レポート②	同上	予習　テキスト388頁最終行までの筋を把握する。レポート②の下書き。復習　今回読んだ部分までの原拠との比較、及び相違点の指摘。レポート②の推敲共に授業時間数を要す。
【11】	前回までの場面に於ける原拠との比較蛇取り僧が焼死する場面までの読解教場レポート②の返却と講評	同上	予習　テキスト398頁４行目までの筋を把握する。復習　今回読んだ部分までの原拠との比較、及び相違点の指摘。共に授業時間数を要す。
【12】	前回までの場面に於ける原拠との比較法海和尚の許へ向かう場面までの読解	同上	予習　テキスト406頁９行目までの筋を把握する。復習　今回読んだ部分までの原拠との比較、及び相違点の指摘。共に授業時間数を要す。
【13】	前回までの場面に於ける原拠との比較真女子が封じ込められる場面までの読解教場レポート③の課題提示	同上	予習　テキスト407頁最終行までの筋を把握する。復習　今回読んだ部分までの原拠との比較、及び相違点の指摘。共に授業時間数を要す。
【14】	前回までの場面に於ける原拠との比較　教場レポート③	同上	予習　教場レポート③の下書き復習　原拠との比較を通して本作の主題を纏めておく。共に授業時間数を要す。
【15】	まとめ教場レポート③の返却と講評	講義	予習　原拠と作品を改めて最初から読み直す。復習　教場レポート③の推敲共に授業時間数を要す。

評価方法
三回の教場レポートの累計レポートの実施日は変更することもある。教場レポートの講評等は上記授業計画欄参照のこと。
教科書
『新版雨月物語　全訳注』　青木正次訳注　講談社学術文庫原拠「白娘子」に関しては、プリントを配布する。
参考図書
新編日本古典文学全集『雨月物語他』　高田衛校注・訳　小学館刊行『雨月物語評釈』　鵜月洋編　角川書店

備考
質問等は木曜日Ⅳ校時、研究棟(7号館)6階611研究室にて受け付ける。実務経験なし。科目ナンバー　4ANB401L