徳島文理大学

Webシラバスシステム

 TOP 戻る
徳島文理大学短期大学部

【科目名】    創作研究 (Studies in Story Writing)

科目番号11458担当教員名中山　弘明単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期後期 対象年次3年〜
授業概要
(授業目的・方針 等)近年、三浦しをん、伊坂幸太郎など若い作家が次々と文学賞を受け、それがドラマ化されるなど話題をよんでいる。そうしたブームの背景を考えてみるところからスタートし、最終的には受講者に具体的に小説・童話などを実作してもらう。いきなり作品を作るのではない。まず、現実を見る目を養う意味で、グラフやイメージの読みとりなどの文章化からスタートし評論文へと進む。ものごとを批判的視点で見ることが、創作の原点であるからだ。またこの際、自分史（自分の歴史）を考えることも、ものを書く大切なヒントになるだろう。その上で小説・童話・詩の技法と展開する。ものを書くにはその技法の体得が不可欠である。同時に現代、活躍している作家たちのインタビュー映像を見たり、アニメや映画の技法も参考にしてもらう。そしてジャンルを考え、ストーリーを作る。キャラクターの立ち上げ方も考える。作家の「まねごと」を、興味本位にやる授業ではない。実際の作品を分析して、視点・人称・描写・文体などの技法を知ることは、文学を「読む」上でも大きな利益となる。「読む」ことと「書く」ことを連動させながら、作品を創り出すこと。それは受講者の人生に於いても貴重な体験となるだろう。
到達目標
講義をもとにしながら、後半には自分で何かを創り出す(創作)作業に時間をかける。それぞれの技法を意識しながら、「創作」しホームページへの投稿などもうながし、よりよい作品の創造をめざす。シートを使って、創作の基本計画を立て、教員が点検していく。またテキストの使って現代の短編小説の実際にも触れていく。よい作品の創造を通じて文学への認識を深めることを目標とする。
�（験悄⊆匆颪砲弔い討涼亮韻陵楡��⇒イ譴秦郎酩集修亡悗垢訛崚扠０嬪濺�な文学を表現する技能�な験悗鮃裕罎珪�説を書く思考力
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】文学と文学賞　作家デビューの実際　編集者や出版の実際講義とディスカッション（映像鑑賞）小レポート「作家とは何か」作成
【2】グラフを読み解く　プリントの作成講義と小レポート表現シートの作成 90分程度
【3】イメージ(絵)を読む　プリントの作成講義と小レポート表現シートの作成　小レポート「小川洋子」作成　90分程度
【4】自分の意見を主張する　プリントの作成講義と小レポート（映像鑑賞）表現シート作成　90分程度
【5】自分史を書いてみる　プリントの作成講義と実習表現シート作成　小レポート「森美登美彦」作成 90分程度
【6】様々なジャンルを知る　プリントの作成講義と質疑応答（映像鑑賞）小レポート「映像とジャンル」90分程度
【7】キャラクターを考える　創作準備シート作成講義と小レポート創作シート準備と作成�　‐�レポート「吉田修一」作成 90分程度
【8】小説の技法�‖衞召判颪�出しの手法について講義と小レポート小レポート「恩田陸」作成 90分程度
【9】小説の技法�⊆膺邑�・心理・視点の手法について　創作準備シート作成講義と小レポート（映像鑑賞）創作シート準備と作成�� 90分程度
【10】小説の技法�Ｊ限痢Ω譴蠎蝓Ε廛蹈奪箸亮衙，砲弔い�講義と小レポート小レポート「三浦しをん」作成 90分程度
【11】童話の実際 �．侫．鵐織検爾肇瓮襯悒鵑亮衙，砲弔い董〜郎扈猗�シート作成講義と小レポート創作シート準備と作成�� 90分程度
【12】童話の実際 �▲▲縫瓩鮖温佑砲靴�講義と小レポート（映像鑑賞）小レポート「伊坂幸太郎」作成 90分程度
【13】詩の方法　リズムと定型の手法について講義とディスカッション（映像鑑賞）創作の準備作業と点検 90分程度
【14】作品の創作と提出（冬休みを使って時間をかけて創作する）講義と小レポート冬休みを使った小説創作作業 90分程度
【15】小説ホームページに投稿しよう　作品の批評と返却講義とディスカッション作品の発表・公開　創作の反省
評価方法
学期末に成果として小説や童話を実際に作り、提出を求める。そのできばえに小レポート等の平常点を加味する。
小説作成７０パーセント　小レポート３０パーセント
教科書
池内紀他『バタフライ和文タイプ事務所』（新潮文庫）毎時間使用する
随時、テキストを読んで、現代作家についての小レポートの提出を求める
毎時間プリントやシートを配布する
参考図書
渡部直巳他『新それでも作家になりたい人のためのブックガイド』(太田出版)
備考
オフィスアワー：水曜日１０：４５から１２：１５ 研究棟(7号館)6階研究室
※実務経験なし