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	徳島文理大学短期大学部

【科目名】日本文学史BⅠ(The History of Japanese Literature BⅠ)

科目番号	11497	担当教員名	佐々木　亨	単位	2単位

科目群	専門	必修・選択	選択	開講期	前期	対象年次	2年

授業概要
中世に成立した体表的文学作品を中心に扱う。各ジャンルの概説に続き、成立の背景にある事象も踏まえながら、作品の一節を分析しつつ、代表作たり得た理由について考察を深める。
到達目標
代表作品における文学史的な知識をしっかりと獲得し、作品相互の関連性を理解し、時代特有の文的特徴を自分の表現で、必要十分にして簡潔に纏めることが出来る。

授業計画		授業形態	授業時間外学習
【1】	ガイダンス　①中世とは　②時代区分と特徴	講義	予習テキスト98頁・99頁復習時代区分を正確に理解し、その特徴を纏める。共に授業時間数を要す。
【2】	和歌について ①幽玄とは　②『万葉集』所収歌(28と318)と本歌取りした『百人一首』歌(２と４)を比較する。	同上	予習テキスト100頁から109頁復習『万葉集』から本歌取りした『百人一首』所収歌の特徴を纏める。共に授業時間数を要す。
【3】	法語について ①鎌倉新仏教　②『正法眼蔵』　③『歎異抄』	同上	予習テキスト126頁から131頁復習鎌倉新仏教続出の理由について理解を深める。共に授業時間数を要す。
【4】	紀行文学について ①成立の背景　②『海道記』　③『東関紀行』　④『十六夜日記』教場レポート①予告	同上	予習テキスト134頁から135頁復習鎌倉時代の街道往来が顕著化した理由について理解を深める。共に授業時間数を要す。
【5】	教場レポート① 随筆について１ ①鴨長明　②『方丈記』「ゆく河」	同上	予習テキスト136頁から137頁　教場レポート①の下書き復習対句の妙について纏める。共に授業時間数を要す。
【6】	随筆について２ ①吉田兼好　②『徒然草』―第八十九段・二百三十六段教場レポート①返却	同上	予習テキスト137頁から139頁復習教場レポート①の修正共に授業時間数を要す。
【7】	随筆について３『徒然草』―第八段と『今昔物語集』巻十一第二十四	同上	予習指定された文献の複写と読解復習　人間の欲望に対する作者の考えを纏める。共に授業時間数を要す。
【8】	随筆について４『徒然草』―序段と二百四十三段	同上	予習指定された文献の複写と読解復習作者が希求した世界について思いを馳せる。共に授業時間数を要す。
【9】	御伽草子について ①成立時期と刊行時期　　②『一寸法師』教場レポート②予告	同上	予習テキスト139頁から144頁復習『一寸法師』について現行の絵本との違いについて確認する。共に授業時間数を要す。
【10】	教場レポート② 軍記物語について１ ①軍記と戦記の違い　　②『平家物語』―冒頭と第十二巻末尾	同上	予習テキスト149頁から153頁　教場レポート②の下書き復習作品の冒頭と末尾に於ける関連性について理解を深める。共に授業時間数を要す。
【11】	軍記物語について２『平家物語』と『義経記』教場レポート②返却	同上	予習テキスト153頁から154頁復習教場レポート②の修正共に授業時間数を要す。
【12】	説話文学について１ ①様々な説話の特徴把握　②『宇治拾遺物語』巻一の十二	同上	予習テキスト154頁から158頁復習「稚児の空寝」における僧達の反応を読み解く。共に授業時間数を要す。
【13】	説話文学について２　『十訓抄』序文の解　上四ノ四教場レポート③予告	同上	予習指定された文献の複写と読解復習　『十訓抄』巻四序及び四ノ四を正確に解釈する。共に授業時間数を要す。
【14】	教場レポート③ 　劇文学について	同上	予習教場レポート③の下書き復習「能」「狂言」について関心を深める。共に授業時間数を要す。
【15】	教場レポート③返却　まとめ	同上	予習これまで扱った作品名と作者名とを纏める復習教場レポート③の修正共に授業時間数を要す。

評価方法
三回の教場レポートの累計にて行う。なお、レポートの実施日は変更する場合もある。教場レポートの講評等は上記授業計画欄参照のこと。
教科書
『日本古典文学史』乾安代他編暁印書館　1700円(税別)
参考図書
新編日本古典文学全集各作における該当部分について、その都度指示する。

備考
質問等は水曜日Ⅴ限目、研究棟(7号館)6階611研究室にて受け付ける。実務経験なし。科目ナンバー 4ANB205L