徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    文章表現 b(Japanese Creative Writing Skills b)

科目番号11511担当教員名近藤 政行単位2単位
科目群専門必修・選択必修開講期通年 対象年次2
授業概要
文章を書くということを考えたとき、何が一番大切か。それは「きちんと説明できる」ということである。一人合点にならず、誰が読んでも理解できる文章が書けなければならない。そのために、前期では優れた文章を熟読することに中心を置く。そして後期では鈴木孝夫『日本語教のすすめ』を使って、読み取った内容を簡潔に説明するということを繰り返し行うこととする。
到達目標
日本語による読み書きに関心を持ち、書かれた内容を正しく理解し、理解した内容を的確に説明できる、または説明のための技能が養われている。以上の諸点を目標とする。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】授業の概要説明講義谷崎潤一郎、三島由紀夫、丸谷才一などが書いた「文章読本」を読んでみる。
【2】夏目漱石の文章 「三四郎」演習この文章のどこに注目したかを文章化する。
【3】宮沢賢治の文章 「注文の多い料理店」演習この文章のどこに注目したかを文章化する。
【4】福永武彦の文章 「廃市」演習この文章のどこに注目したかを文章化する。
【5】樋口一葉の文章 「一葉青春日記」演習この文章のどこに注目したかを文章化する。
【6】谷川徹三の文章 「哲学案内」演習この文章のどこに注目したかを文章化する。
【7】湯川秀樹の文章 「旅人」演習この文章のどこに注目したかを文章化する。
【8】シュトルムの文章 「みずうみ」(高橋義孝訳と石丸静雄訳と)演習この文章のどこに注目したかを文章化する。
【9】三島由紀夫の文章 「潮騒」演習この文章のどこに注目したかを文章化する。
【10】福岡伸一の文章 「ツチハンミョウのギャンブル」演習この文章のどこに注目したかを文章化する。
【11】中島敦の文章 「木乃伊」演習この文章のどこに注目したかを文章化する。
【12】米原万里の文章 「不実な魔女か貞淑な醜女か」演習この文章のどこに注目したかを文章化する。
【13】宮脇俊三の文章 「終着駅へ行ってきます」演習この文章のどこに注目したかを文章化する。
【14】カミュの文章 「異邦人」(窪田啓作訳)演習この文章のどこに注目したかを文章化する。
【15】大野晋の文章 「日本語の起源」演習この文章のどこに注目したかを文章化する。
【16】言葉が違えば文化も変わる(1)虹は七色か?演習60ページから101ページをよく読んでおく。
【17】言葉が違えば文化も変わる(2)太陽は赤いか?演習78ページから90ページをよく読んでおく。
【18】言葉が違えば文化持ち替わる(3)蝶と蛾は同じか?演習49ページから55ページをよく読んでおく。
【19】言葉が違えば文化も変わる(4)文化によって異なる羞恥心演習106ページから123ページをよく読んでおく。
【20】天狗の鼻演習120ページから132ページをよく読んでおく。
【21】身うちの呼び方の方程式演習158ページから171ページをよく読んでおく。
【22】日本語の人称代名詞(1)西洋語との違い演習172ページから184ページをよく読んでおく。
【23】日本語の人称代名詞(2)指示語演習185ページから198ページをよく読んでおく。
【24】音読みと訓読み演習23ページから36ページをよく読んでおく。
【25】日本語には同音語が多い演習37ページから49ページをよく読んでおく。
【26】日本語は音声面が貧弱演習50ページから55ページをよく読んでおく。
【27】日本語の抽象性演習55ページから62ページをよく読んでおく。
【28】日本語に対する誤解演習日本語と英語を比べてそれぞれにどのような印象を持っているか考えてみる。
【29】文章で表現するということ講義・演習自分の文章を客観的に批評してみる。
【30】まとめ講義・演習文章を書くことへの意識にどのような変化があったか振り返ってみる。
評価方法
平常点20%、授業への参加態度40%、課題提出25%、発表15%として評価する。
教科書
前期はプリント配布。後期は鈴木孝夫『日本語教のすすめ』新潮社 740円
参考図書
備考