徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    日本文学概論Ａ (Introduction to Japanese Literature A)

科目番号11514担当教員名中山　弘明単位2単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次1年
授業概要
(授業目的・方針 等)
これから勉強を進めていく「日本文学」に関わる一番基本を身につける授業。「国語辞典」「漢和辞典」などの基本的なひきかたやより具体的な辞典・事典を引いてみよう。文学事典、地名事典、伝説・説話事典など多岐にわたる。授業ではさらに書誌や注釈といった文学研究をしていく上での基本を理解し、図書館の活用法なども身につける。そしてこれと並行して「近代文学」をサンプルにして、作品を読み、様々なことを調べてもらうことになる。具体的には太宰治の『お伽草紙』その他の短編作品を採り上げる。文学を学ぶ一番の基本と、それを楽しむための大切な事項を勉強する。概論というのはそうした基礎を体得することである。※（なおこの授業に引き続いて、一年生は漢文と日本語常識の指導が行われるので出席のこと）
到達目標
教員による基本的なレクチャーを踏まえて、作品を各自が深く読み、シートを使って調査・検討することを学ぶ。また事典類を実際に引いて、その特質を身につけることが求められる。近代文学を学んでいく一番基礎となる事柄の体得を目標とする。調べることはすべてネットで片づくものではない。国語ではなく文学を学ぶ基礎力の体得が目標。
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授業計画授業形態授業時間外学習
【1】文学を学ぶことの意義（スケジュール）講義とディスカッション文学を学ぶとはどういうことか各自に質問する
【2】「太宰治」について知っていることを話し合い解説講義とディスカッション太宰治について知っていることを調べる 90分程度
【3】書誌とは何だろう　テクストをなりたたせる基本を知る　講義とディスカッション「大力」の精読をしてくる 90分程度
【4】校異と原典　様々なテクストの比較検討を理解する講義とディスカッション辞書・事典を持参してひいてみる 90分程度
【5】注釈をつけてみよう　むずかしい言葉への理解を深める実習とディスカッション「大力」に注釈をつけてみる 90分程度
【6】図書館の使い方・調査の実際図書館実習様々な文学事典を図書館でひいてみる 90分程度
【7】辞典・事典をひいてみる　事典の機能について図書館実習図書館の活用と日常的な利用 90分程度
【8】読解シートの作り方　これから学ぶ文学作品をどう読むかについての解説講義とディスカッション「吉野山」の精読 90分程度
【9】『瘤取り』の読解�　‘媛鬟掘璽箸硫鷦�・点検講義とディスカッション「瘤取り」精読とシート作成 90分程度
【10】『浦島さん』の読解�◆‘媛鬟掘璽箸硫鷦�・点検講義とディスカッション「浦島さん」精読とシート作成 90分程度
【11】『カチカチ山』の読解��　読解シートの回収・点検講義とディスカッション「カチカチ山」精読とシート作成 90分程度
【12】『舌切雀』の読解�ぁ‘媛鬟掘璽箸硫鷦�・点検講義とディスカッション「舌切り雀」精読とシート作成 90分程度
【13】『清貧譚』の読解�ァ‘媛鬟掘璽箸硫鷦�・点検講義とディスカッション「清貧嘆」精読とシート作成 90分程度
【14】『貧の意地』の読解�Α‘媛鬟掘璽箸硫鷦�・点検講義とディスカッション「貧の意地」精読とシート作成 90分程度
【15】まとめ　太宰治の作品を学んで講義とディスカッションまとめと試験の対応、準備
評価方法
学期末試験に小レポート・配布する読解シーﾄなどの平常点を加味する。なによりも受講者の積極的な姿勢とやる気を評価したい。
試験７０パーセント　レポート３０パーセント
教科書
太宰治『お伽草紙』(新潮文庫) 毎時使用する
参考図書
『太宰治全作品研究事典』（勉誠社）他の各種事典類　各種の太宰治研究書
備考
オフィスアワー水曜日１０：４５から１２：１５ 研究棟(7号館)6階研究室
※前述のようにこの授業に続いて「学習支援」を少人数で行う