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	徳島文理大学短期大学部

【科目名】日本文化特講A(Japanese Culture A　（Advanced Course))　

科目番号	11518	担当教員名	佐々木　亨	単位	2単位

科目群	専門	必修・選択	選択	開講期	後期	対象年次	3年

授業概要
昔話として著名な「猿蟹合戦」を、近世期から明治初期の絵本類によりつつ分析する。何故猿と蟹なのか、猿と蟹の生死は、助っ人の顔ぶれは、そして「合戦」は存在したのか、等々の問題に取り組むことになる。本文は近世期の版本の複写を用い、変体仮名にも親しんで貰う。同時に、本文校訂の訓練も行う。
到達目標
本文を正しく理解し、昔話の多様性を発見し、相違点を指摘しつつこれ等を比較検討して、生じた理由を考察し、自らの言葉でその内容を表現して纏め、客観的に思考する能力を身に付ける。

授業計画		授業形態	授業時間外学習
【1】	ガイダンス草双紙について　和装本について　本講座で取り扱う作品について	講義	予習は現代絵本の「猿蟹合戦」ものを複数見る。復習は授業で扱う作品のリストを作成する。共に授業時間数を要す。
【2】	明治期豆本『猿かに合戦』読解　其の一	講義	予習は同作二丁表までの翻字。復習は本文校訂の推敲。共に授業時間数を要す。
【3】	明治期豆本『猿かに合戦』読解　其の二	講義	予習は同作四丁表までの翻字。復習は本文校訂の推敲。共に授業時間数を要す。
【4】	明治期豆本『猿かに合戦』読解　其の三　　教場レポートⅠの課題提示	講義	予習は同作六丁表までの翻字。復習は本文校訂の推敲。共に授業時間数を要す。
【5】	明治期豆本『猿かに合戦』読解　其の四　　幕末豆本『猿かにはなし』読解　其の一　　教場レポートⅠ	講義	予習は『合戦』六丁裏、『はなし』一丁表の翻字。レポートⅠの下書。復習は本文校訂の推敲復習。共に授業時間数を要す。
【6】	幕末豆本『猿かにはなし』読解　其の二　　レポートⅠの返却と講評	講義	予習は同作三丁表までの翻字。復習は本文校訂、及びレポートⅠの推敲。共に授業時間数を要す。
【7】	幕末豆本『猿かにはなし』読解　其の三	講義	予習は同作五丁表までの翻字。復習は本文校訂の推敲。共に授業時間数を要す。
【8】	幕末豆本『猿かにはなし』読解　其の四　　教場レポートⅡの課題提示	講義	予習は同作七丁表までの翻字。復習は本文校訂の推敲。共に授業時間数を要す。
【9】	幕末豆本『猿かにはなし』読解　其の五　　赤本『さるかに合戦』読解　其の一　教場レポートⅡ	講義	予習は『はなし』八丁ウラ、『合戦』一丁表の翻字。レポートⅡの下書。復習は本文校訂の推敲。共に授業時間数を要す。
【10】	赤本『さるかに合戦』読解　其の二　　レポートⅡの返却と講評	講義	予習は同作二丁表までの翻字。復習は本文校訂、及びレポートⅡの推敲。共に授業時間数を要す。
【11】	赤本『さるかに合戦』読解　其の三	講義	予習は同作三丁表までの翻字。復習は本文校訂の推敲。共に授業時間数を要す。
【12】	赤本『さるかに合戦』読解　其の四	講義	予習は同作四丁表までの翻字。復習は本文校訂の推敲。共に授業時間数を要す。
【13】	赤本『さるかに合戦』読解　其の五　レポートⅢの課題提示	講義	予習は同作五丁表までの翻字。復習は本文校訂の推敲。共に授業時間数を要す。
【14】	赤本『さるかに合戦』読解　其の六教場レポートⅢ	講義	予習は同作五丁裏の翻字。レポートⅢの下書。復習は本文校訂の推敲。共に授業時間数を要す。
【15】	まとめ　レポートⅢの返却と講評	講義	予習は「合戦」と題する所以を考察する。復習は返却レポートⅢの推敲。共に授業時間数を要す。

評価方法
三回の教場レポートの累積にて評価する。レポートの実施日は変更する場合もある。実施後にその都度解説と講評を行う。
教科書
プリントを用意する。
参考図書
『近世子どもの絵本集』江戸篇・上方篇　『幕末明治／豆本集成』

備考
主として水曜日Ⅴ限研究棟(7号館)6階611研究室にて質問等を受け付ける。実務経験なし。科目№4ARS302L