徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    美術史概説 (Outline of Art History)

科目番号11521担当教員名中田 利枝子単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期後期 対象年次1年~
授業概要
絵画・彫刻・工芸・書跡など、人は常により美しいものを作ろうとしてきた。そして「美しさ」の見方、感じ方は、地域や時代、政治や宗教といった人々が生きる背景によって変化している。時代ごとに人は何を美しいと考えたのか、表現のために技を磨く努力を重ね、何を後世に伝えようとしたのか。美術史を学ぶことは日本の歴史と文化について、また他国の歴史と文化について尊敬と理解を養うことになる。
到達目標
①「美術作品」と呼べるのはどんな作品か   ② 美はどのように生み出されるか   ③「名品」とされる作品はなぜそう評価されたのか、について、考えるための知識と姿勢を身につける。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】美術とはなにか一斉講義形式/ディスカッションを含む。「道具から工芸へ」人間の美へのこだわりをたどる
【2】美術品から歴史を見るとは 一斉講義形式美術品から歴史を掘り起こす意義について整理する。
【3】先史時代の美術① 旧石器時代~縄文時代一斉講義形式道具として制作された考古遺物の美について考え整理する。
【4】先史時代の美術② 縄文時代~弥生時代一斉講義形式考古遺物に見られる文様について整理する。
【5】古墳時代の美術  一斉講義形式考古遺物に見られる形態について整理する。考古遺物についてレポート提出。
【6】奈良時代の美術一斉講義形式仏教の受容と最古級の仏像について整理する。
【7】平安時代の美術  一斉講義形式造像技法の変容と美意識の変化(和様)について整理する。
【8】大陸文化と日本の美術一斉講義形式正倉院宝物から密教の受容まで大陸文化との関わりを概観・整理する。仏教美術についてレポート提出。
【9】鎌倉~南北朝時代の美術一斉講義形式武士の時代を迎えた創作活動と造形の変化を概観・整理する。
【10】室町時代の美術一斉講義形式戦国時代の創作活動と造形の変化を概観・整理する。
【11】南蛮文化と日本の美術一斉講義形式南蛮美術が日本美術に及ぼした影響について概観・整理する。
【12】江戸時代の美術一斉講義形式大名から庶民まで親しんだ絵画・工芸について概観・整理する。
【13】明治時代の美術一斉講義形式洋画と工芸に注目しその造形の変化を整理する。
【14】西洋文化と日本の美術一斉講義形式他地域との交流が美術作品にどうかかわってきたか整理する。外来の文化と美術についてレポート提出。
【15】現代美術と私たち一斉講義形式/ディスカッションを含む。現代作家たちの創作を整理・鑑賞する。
評価方法
 筆記試験(70%)、提出物(30%)
教科書
 増補新装 カラー版 日本美術史  辻惟雄 監修   美術出版社  1900円+税
参考図書
 講義中に適宜紹介する。
備考
【オフィスアワー】授業時間の後、3号館管理棟1F講師控室で質問を受け付けます。
【科目コード】4DIS131L
【実務経験】昭和57年~平成元年 岡山県倉敷市立中学校教員
      平成元年~平成20年、平成29年~令和2年 岡山県立博物館
      平成20年~平成29年 岡山県立美術館