徳島文理大学

Webシラバスシステム

 TOP 戻る
徳島文理大学短期大学部

【科目名】    日本文化特講Ａ [Japanese Culture A(Advanced Course)]

科目番号11567担当教員名青木　毅単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期後期 対象年次3年〜
授業概要
　現代人が古典を読む場合、活字化されたテキストに依ることが多い。しかしそのテキストは、漢字を当てたり、句読点を打ったり、会話のかぎ括弧を付けたりと、さまざまな加工がほどこされていることから、校訂者の解釈というフィルターを通して本文を読むことになる。この科目では、平安時代の仏教説話集『三宝絵』の院政期写本（平仮名文）を鎌倉中期写本（片仮名文）と比較しながら読解する（ただし、後者については活字本を利用する）。院政期の文字(いわゆるくずし字)を読むという作業を通して、当時の人が本文を解釈したその過程を追体験してもらいたい。
到達目標
�（唇損�代における平仮名文の表記様式の実態を知る。
��古典の文章を活字本ではなく写本で読むことのおもしろさを知る。
�Ｊ唇損�代の漢字交じりの平仮名文を、活字本なしでもある程度読めるようになる。
�ち宛紊諒弧�判断から、逆にくずし字を読むことができる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】『三宝絵』の伝本について講義『三宝絵』という作品の文学史的位置づけを調べる。（30分）
『三宝絵』の伝本について、ノートにまとめる。（60分）
【2】平仮名の字体と字源講義と練習問題現行の平仮名の字源を調べる。（30分）
現行の平仮名字体と対照させて、ノートに整理する。（60分）
【3】『三宝絵』（写本）の解読　「昔上宮太子と申す…」講義と輪読テキスト冒頭２ページ分を翻字する。（60分）
既読箇所に漢字を振り、通読本文を作成する。（30分）
【4】『三宝絵』（写本）の解読　「太子六歳に…」講義と輪読未読箇所２ページ分を翻字する。（60分）
既読箇所に漢字を振り、通読本文を作成する。（30分）
【5】『三宝絵』（写本）の解読　「百済国より…」講義と輪読未読箇所２ページ分を翻字する。（60分）
既読箇所に漢字を振り、通読本文を作成する。（30分）
【6】『三宝絵』（写本）の解読　「この時に…」講義と輪読未読箇所２ページ分を翻字する。（60分）
既読箇所に漢字を振り、通読本文を作成する。（30分）
【7】『三宝絵』（写本）の解読　「二人の大臣…」講義と輪読未読箇所２ページ分を翻字する。（60分）
既読箇所に漢字を振り、通読本文を作成する。（30分）
【8】『三宝絵』（写本）の解読　「この時に太子…」講義と輪読未読箇所２ページ分を翻字する。（60分）
既読箇所に漢字を振り、通読本文を作成する。（30分）
【9】『三宝絵』（写本）の解読　「太子の御をぢ…」講義と輪読未読箇所２ページ分を翻字する。（60分）
既読箇所に漢字を振り、通読本文を作成する。（30分）
【10】『三宝絵』（写本）の解読　「また太子小野妹子を…講義と輪読未読箇所２ページ分を翻字する。（60分）
既読箇所に漢字を振り、通読本文を作成する。（30分）
【11】『三宝絵』（写本）の解読　「太子斑鳩の宮の…」講義と輪読未読箇所２ページ分を翻字する。（60分）
既読箇所に漢字を振り、通読本文を作成する。（30分）
【12】『三宝絵』（写本）の解読　「後の年に…」講義と輪読未読箇所２ページ分を翻字する。（60分）
既読箇所に漢字を振り、通読本文を作成する。（30分）
【13】『三宝絵』（写本）の解読　「太子の御妻…」講義と輪読未読箇所２ページ分を翻字する。（60分）
既読箇所に漢字を振り、通読本文を作成する。（30分）
【14】『三宝絵』二写本（平仮名本と片仮名本）の比較講義と輪読異本（片仮名本）との異同をノートにまとめる。（60分）
二写本の本文の違いについて、ノートに整理する。（30分）
【15】総括講義期末課題に取り組む。（90分）
評価方法
授業への取り組み方（40％）、期末課題（60％）による。
試験および課題に対するフィードバックは、基本的に対面の授業時に行うが、必要に応じて「クラスルーム」も利用する。
教科書
適宜プリントを配付する。
参考図書
必要に応じて、授業時に提示する。
備考
オフィスアワー：月曜・３講時・研究棟615研究室（質問等を受け付けます）
科目ナンバー：4ARS302L

本学以外の実務経験なし