徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    日本文学演習��b

科目番号20071担当教員名上田　穂積単位2単位
科目群専門必修・選択必修開講期通年 対象年次3年
授業概要
(授業目的・方針 等)

演習�気任亮汰�を踏まえて、研究における「巨視と微視」の態度を身につける。本年度は、１９１０年代から１９２０年代にかけての（明治４３年前後から大正９年頃）の文学の諸相について考える。
到達目標
この演習での具体的な到達目標はまず４つある。一つ目は学問するための前提になる資料の収集と分析能力を身に付けること。２つ目はテクストの〈読み〉を深める能力を身に付けること。３つ目はそれらに基づいてきちんとしたレジュメを作成し、論理的思考による口頭発表が出来るようになること。最後に調べたこと、考えたこと、発表した内容を踏まえ、正確な日本語でしかりとした論理構成を持った「論文」を書くことが出来るようになることである。そして、この授業を通して「学問」への取り組み方を理解することが到達目標になる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】発表の方法(1)ーレジュメの作成方法演習形式：ゼミに所属した学生は、最初の授業時に自ら選択・決定した課題に従って発表を行う。その際には、図書館での調査、対象テクストの綿密な読み込み、先行研究の十分な受容がなされた詳細なレジュメを用意し、臨まなければならない。そして、自己の独創的な見解を約２５分にわたって発表する。他のゼミ生は、自分なりの準備をして授業に臨み、批判的な態度で質疑を行い、討論に参加しなければならない。その合間に発表に対するレポートを書く（授業終了時に提出）。また、司会者は発表およびその後の質疑応答と討論を主導しなければならない。発表者は、発表終了後１週間以内に発表報告書を教員に提出しなければならない。以上のこと何一つ欠けても、授業に参加したことにならないことを銘記しておくこと。提示された内容に従い、自分の研究対象を決定する。
【2】発表の方法(2)ー図書館での調査の仕方実習。図書館で各自に課したそれぞれのテーマに従って調査を実施させる。自分の課題をこなす。
【3】発表の方法(3)ー図書館での調査結果発表と参考文献の読み方前回までの授業を踏まえ、各自がそれぞれの課題についての調査結果を発表する。併せて参考文献の基本的読み方について実例を取り上げながら解説する。課題発表のレジュメを用意し、パフォーマンスとしての発表の練習をすること。
【4】「１９１０年代の文学」とは何か（１）ー講義日本近代文学の最初の収穫期でもある１０年代の文学について、その概要を資料を用いながら概説する。教科書の該当部分を事前に読んでおくこと。
【5】「１９１０年代の文学」とは何か（２）ー講義日本近代文学の最初の収穫期でもある１０年代の文学について、その概要を資料を用いながら概説する。教科書の該当部分を事前に読んでおくこと。
【6】演習発表(1)ー文学史における問題点についてー伊藤整『日本文壇史』伊藤整の『日本文壇史』の該当の巻を読んで、その内容をまとめてもらう。質疑応答。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。
【7】演習発表(2)ー１９１０年代の文学とは何か(1)ー自然主義の問題田山花袋「蒲団」について発表してもらう。質疑応答および内容についての議論を行う。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。
【8】演習発表(3)ー１９１０年代の文学とは何か(2)：島崎藤村について島崎藤村について調べ、彼の人生と文学についての考察を深める。質疑応答。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。
【9】演習発表(4)ー１９１０年代の文学とは何か(3)：島崎藤村について島崎藤村について調べ、彼の人生と文学についての考察を深める。質疑応答。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。
【10】演習発表(5)ー１９１０年代の文学とは何か(4)：島崎藤村「家」あらすじ「家」のあらすじを分担して発表する。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。
【11】演習発表(6)ー１９１０年代の文学とは何か(5)：島崎藤村「家」あらすじ「家」のあらすじを分担して発表する。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。
【12】演習発表(7)ー１９１０年代の文学とは何か(6)：先行研究について　三好行雄論文自身の見解を確立するためには、先行論文の確認および理解が不可欠である。今回からその実践を行う。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。
【13】演習発表(8)ー１９１０年代の文学とは何か(7)：先行研究について　十川信介論文自身の見解を確立すｒためには、先行論文の確認および理解が不可欠である。今回からその実践を行う。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。
【14】演習発表(9)ー１９１０年代の文学とは何か(8)：先行研究について　中山弘明論文自身の見解を確立すｒためには、先行論文の確認および理解が不可欠である。今回からその実践を行う。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。
【15】演習発表(10)ー１９１０年代の文学とは何か(9)：島崎藤村「家」について（１）発表者独自の「家」論を展開してもらう。討議。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。
【16】演習発表(11)ー１９１０年代の文学とは何か(10)：島崎藤村「家」について（２）発表者独自の「家」論を展開してもらう。討議。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。
【17】演習発表(12)ー１９１０年代の文学とは何か(11)：長塚節「土」発表者独自の「土」論を展開してもらう。討議。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。
【18】演習発表(13)ー１９１０年代の文学とは何か(12)：谷崎潤一郎「刺青」発表者独自の「刺青」論を展開してもらう。討議。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。
【19】演習発表(14)ー１９１０年代の文学とは何か(13)：森鴎外「雁」発表者独自の「雁」論を展開してもらう。討議。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。
【20】演習発表(15)ー１９１０年代の文学とは何か(14)：中勘助「銀の匙」発表者独自の「銀の匙」論を展開してもらう。討議。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。
【21】演習発表(16)ー１９１０年代の文学とは何か(15)：夏目漱石「道草」発表者独自の「道草」論を展開してもらう。討議。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。
【22】演習発表(17)ー１９１０年代の文学とは何か(16)：宮嶋資夫「坑夫」発表者独自の「坑夫」論を展開してもらう。討議。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。
【23】演習発表(18)ー１９１０年代の文学とは何か(17)：志賀直哉「城の崎にて」発表者独自の「城の崎にて」論を展開してもらう。討議。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。
【24】演習発表(19)ー１９１０年代の文学とは何か(18)：廣津和郎「神経病時代」発表者独自の「神経病時代」論を展開してもらう。討議。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。
【25】演習発表(20)ー１９１０年代の文学とは何か(19)：葛西善蔵「子をつれて」発表者独自の「子をつれて」論を展開してもらう。討議。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。
【26】演習発表(21)ー１９１０年代の文学とは何か(20)：佐藤春夫「田園の憂鬱」発表者独自の「田園の憂鬱」論を展開してもらう。討議。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。
【27】演習発表(22)ー１９１０年代の文学とは何か(21)：芥川龍之介「枯野抄」発表者独自の「枯野抄」論を展開してもらう。討議。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。
【28】演習発表(23)ー１９１０年代の文学とは何か(22)：有島武郎「或る女」発表者独自の「或る女」論を展開してもらう。討議。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。
【29】演習発表(24)ー１９１０年代の文学とは何か(23)：宇野浩二「蔵の中」発表者独自の「蔵の中」論を展開してもらう。討議。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。
【30】演習発表(25)ー１９１０年代の文学とは何か(24)：菊池寛「藤十郎の恋」発表者独自の「藤十郎の恋」論を展開してもらう。討議。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。
【31】演習発表（26）ー１９１０年代の文学とは何か(25)：室生犀星「性に目覚める頃」発表者独自の「性に目覚める頃」論を展開してもらう。討議。該当者はレジュメを用意し、発表の準備を進める。他の学生は発表される作品を必ず読む。
評価方法
原則として、学生による発表内容に基づき評価する。その際、発表に到るまでの日常的学習態度や状況を十分に考慮する。また、発表者の無断欠席や遅刻は減点の対象とする。発表者以外の学生についても、その準備不足や真摯な態度に欠ける発言やまったく質問をしなかったり、意見を述べない行為は、積極的な授業参加ではないので、単位の認定対象外となる場合が生じる。くれぐれも注意すること。
教科書
玉井敬之他編『一九一〇年代の文学』（翰林書房）２１００円＋税をまずは購入してもらうが、そのほかにも具体的に大量のテクストを読んでもらう必要があるので、それはその都度に各自が必要なテクストを購入するか、大学の図書館で借りて読了しておくことが前提であり、不可欠である。
参考図書
そのつど指示する。
備考
新３年生の諸君には以下のことを必ず遵守してもらう。１欠席をしないこと。：２仲間の真面目な勉強に対して、尊敬の念を抱くことが大切であり、自分の発表さえ済めば、単位が認定されるなどというよう自己中心的な甘い考えしないように注意すること。：３勉強に対して、どうせ〜というような高をくくった軽薄な態度は慎むこと。木曜日の３講時。