徳島文理大学

Webシラバスシステム

TOP 戻る
徳島文理大学短期大学部

【科目名】    日本語学演習Ⅱ

科目番号20302担当教員名近藤 政行単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期通年 対象年次3年
授業概要
日本語文法の基本を理解するとともに、そのような文法を規則として導き出すための分析方法を学ぶ。
到達目標
実際の文を分析して、その文が日本語の文として成立している背景にどのような規則があるのかを客観的に説明できる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】これから学ぶ文法について講義教科書を準備して、シラバスとの対応を確認しておく。
【2】品詞演習 予習 日本語の品詞の特徴について考える。
【3】格助詞演習 課題 P21の表を覚える。
【4】コソアド演習 課題 「文脈指示」とはどのようなものか調べる。
【5】名詞演習 課題 形式名詞の使われ方を詳しく調べてみる。
【6】動詞・形容詞演習課題 活用の整理の仕方を学校文法のものと比較する。
【7】副詞演習 課題 副詞を分類することの意義を考える。
【8】存在と所有の表現演習 予習 所有に関して角田太作(1990)の該当個所を読んでおく。
【9】テンス演習 予習 つくば言語文化フォーラム編『「た」の言語学』ひつじ書房を読んでおく。
【10】アスペクト演習 復習 「た」にどのような意味があるのかまとめる。
【11】~ていく・~てくる演習 課題 言語における「視点」について原稿用紙800字にまとめて次の授業時に提出。
【12】自動詞と他動詞演習 課題 日本語に自他の対応が数多くあるのはなぜかを考える。
【13】ヴォイス演習 課題自動詞・他動詞がヴォイスにどのように関連するか、原稿用紙1200字程度にまとめて次の授業時に提出。
【14】「は」と「が」演習 予習 野田尚史(1996)を読んでおく。
【15】授受の表現演習 復習 授受の表現がヴォイスの中にどのように位置づけられるかまとめる。
【16】可能の表現演習 復習 可能形の表す意味を整理する。
【17】判断の表現演習 課題 「らしい」の使い方について実例を多く集めて検討する。
【18】意志・願望の表現演習 課題 P137の(6)は教科書の説明どおりだといえるか。実例を集めて2000字程度にまとめて指定された期日までに提出。
【19】命令・依頼・勧誘の表現演習 予習 金田一秀穂『新しい日本語の予習法』角川書店 を読んでおく。
【20】義務・進め・許可・などの表現演習 予習 森山卓郎(1997)を読んでおく。
【21】終助詞演習 課題 P165の(5)(6)(7)の例について自分なりの説明を考える。
【22】埋め込み表現演習 課題 井上和子(1976)と久野すすむ(漢字は日偏に章)(1973)を読んで、埋め込み表現について原稿用紙800字程度にまとめて次の授業時に提出。
【23】名詞修飾演習 課題 新聞に使われている「外の関係」の名詞修飾を調べる。
【24】理由・目的の「から」「ので」「ために」演習 課題 永野説の問題点をまとめる。
【25】条件の「と」「ば」「たら」演習 課題 取扱説明書に使われている条件表現を調べて授業時に報告。
【26】逆接の「ても」「のに」演習 予習 P233の(8)について、「のだ」がどのように関わっているのか説明できるようにしておく。
【27】とりたて助詞演習 予習 P249の「ばかり」の意味について自分の意見をまとめる。
【28】関連付けの「のだ」演習 予習「 関連づけ」というとらえ方にどのような意義があるか考える。
【29】疑問文の種類と文末形式演習 復習 疑問文に「のだ」がどのように関わっているかまとめる。
【30】まとめ演習 課題 これまで取り組んできた日本語文法の問題点をまとめる。
評価方法
課題提出30%・筆記試験60%・平常点10%として評価する。
教科書
松岡弘監修 庵功雄ほか著『初級を教える人のための 日本語文法ハンドブック』スリーエーネットワーク 2200円+税
参考図書
益岡隆志・田窪行則共著『基礎日本語文法 改訂版』くろしお出版
水谷信子著『日英比較ことばの文法』くろしお出版
備考
オフィスアワー(毎週火曜日午前10時から12時、604研究室)