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	徳島文理大学短期大学部

【科目名】美術史概説（旧カリ：美術史概論）

科目番号	30454	担当教員名	濱田　宣	単位	2単位

科目群	専門	必修・選択	選択	開講期	後期	対象年次	1年～

授業概要
日本の美術は、その多くが外来美術の影響を受けながら展開している。そこで、仏教美術の展開に視点をおきながら、絵画・彫刻・工芸など各時代の美術史の概説を行う。先人たちが築き上げた自分たちの美的な好みにあった文化遺産の数々を確認しながら、その優れた「アレンジ力(再生能力)」について考えたい。日本の文化史の一端ではあるが、ある意味日本文化の根幹をなしているのが美術史であり、日本の歴史と文化について理解することは、社会人のスキルとしても必要なことである。
到達目標
①知識・理解：美術品とされるものを「美術(作品)」と位置付ける要素を理解する。②関心・意欲：身近にある品々について美術的要素を見出すようにする。③技能：特になし。④思考・判断：さまざまな美術品とされるものを単に美術的価値観からのみ評価するのではなく、歴史的価値観からも評価することができる力を身につける。

授業計画		授業形態	授業時間外学習
【1】	美術工芸品の見方① 彫刻	講義	彫刻の見方について整理する。
【2】	美術工芸品の見方② 絵画		絵画の見方について整理する。
【3】	美術工芸品の見方③ 工芸		工芸品の見方について整理する。
【4】	先史・古墳時代の美術 ―土器・土偶・銅鐸・埴輪など―		考古遺物に見られる文様について整理する。
【5】	飛鳥時代の美術 ―仏像の伝来と展開―		飛鳥仏の特徴について整理する。
【6】	白鳳時代の美術 ―造像の発展、仏画の遺例―		白鳳仏の特徴について整理する。
【7】	天平時代の美術① ―さまざまな造像様式―		天平仏の造像様式について整理する。
【8】	天平時代の美術② ―正倉院の宝物―		世界的に見た正倉院宝物の位置付けについて整理する。
【9】	平安時代前期の美術 ―密教美術の展開―		貞観彫刻の特徴について整理する。
【10】	平安時代後期の美術① ―祈りと飾りの造形―		平安後期の時代背景と仏教美術の関係について整理する。
【11】	平安時代後期の美術② ―和様様式の完成―		定朝様の作風について整理する。
【12】	鎌倉時代の美術① ―慶派仏師の活躍―		鎌倉初期の仏教美術の成り立ちについて整理する。
【13】	鎌倉時代の美術② ―肖像の展開―		なぜ、鎌倉時代になり肖像彫刻・肖像画が隆盛したのかを整理する。
【14】	鎌倉時代の美術③ ―仏教美術の隆盛―		なぜ、鎌倉時代の美術が日本美術の最高到達点であると言われるのか根拠を整理する。
【15】	各時代の美術の特徴総括		試験準備。

評価方法
筆記試験(100％)またはレポート／7課題(100％)。
教科書
『日本美術史』(美術出版社　辻惟雄監修　1,900円＋税)
参考図書
講義中に適宜紹介する。

備考
「美術史概説」は平成26年度以降の入学生からの科目で選択科目・学芸員選択科目、「美術史概論」は平成２５年度以前の入学生の科目で必修科目並びに教職必修・学芸員選択科目である。また平成27年度からは文学部の共通基礎科目とする。オフィスアワー：水曜日の2講時・3講時