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	徳島文理大学短期大学部

【科目名】国語総合演習Ⅰ

科目番号	30563	担当教員名	西田　誠	単位	1単位

科目群	専門	必修・選択	選択	開講期	後期	対象年次	３

授業概要
国語力・日本語力を演習形式で総合的に養成する。「総合的に」とは、これまで学び養ってきた知識・技術を、実際に社会で使う場面を想定して確認し、実践力を養うという意である。「社会で使う場面」は多岐にわたる。例えば、研究発表時のプレゼンテーションや資料作成が想定できるし、また、、就職試験での「あなたは何を学んできたか？」という問いに対する答えもそうであろう（その他については「授業計画」を参照）。ここでは国語・日本語の知識だけではなく、コンテンツとして自身の「国語観」や「文学観」といったものが問われることとなる。加えて、それらを相手や場面に応じて正確に伝える技術が必要となる。授業内容は、「表現法」「教育法」「プレゼンテーション」関連の他授業と重複するものとなるが、「実践力」という視点から、実践を通しての、自身と他者への評価・課題発見をも目標としてあげる。一つの課題について、準備・実践・振り返りの三段階が必要となるので原則３時数をあてる。
到達目標
与えられた課題を的確にこなせること。そして、実践を通して、自身と他者への評価と次なる課題を発見することができる。ただし、評価・課題は具体的でなければならないはずであるから、課題毎にレポートを提出する。

授業計画		授業形態	授業時間外学習
【1】	授業の目的・目標について演習形式であるため、授業目的・目標を、まずは、個々人が十分に理解する必要がある。そして、これを受講生全員で共有しなければならない。このことからはじめる。	講義とディスカッション	授業目的と目標の理解
【2】	社会で求められる国語力・日本語力とは？　授業目的・目標を共有した上で、各課題の具体的な内容を検討しなければならない。「国語力とは？」「日本語力とは？」からディスカッションからはじめて、課題内容を検討する。	講義とディスカッション	授業目的と目標の理解課題「社会での国語力・日本語力とは？」
【3】	書評①　課題説明　短い文章で読書への興味を誘う書評は、実践の一典型となる。また、互いの書評を発表し合うことで知識・価値観の更なる拡大の契機ともなる。まずは書評を集めることからはじめる。	講義とディスカッション	課題「書評集め」
【4】	書評②　書評検討　集めた書評を資料として、どのような書評が興味を喚起するか、内容とともに表現についてもディスカッションし自らが作る書評の糧とする。	講義とディスカッション	課題「書評作成」
【5】	書評③　提出と口頭発表　書評を提出するとともに口頭で発表を行う。その後、ふりかえり。　以降の授業も内容は異なるが、この手順で行っていく。	演習とディスカッション	課題「ふりかえりレポート」
【6】	研究発表（ポスター）　文字・図を使って伝えることも必要である。ここでは自身が卒業研究などで取り上げるべき研究の概要のポスターを作成する。	演習	課題「ポスター作り」
【7】	研究発表（口頭）① 　前時で作成したポスターを用いて口頭発表する。口頭発表では、相手に直接訴えるため、話しことばでの表現の工夫、また、発表と資料（ポスター）との関連に留意しなければならない。	演習	課題「ふりかえりレポート」
【8】	研究発表（口頭）② 　話しことばでの表現について考える。日本語は書きことばと話しことばととが大きく異なることが特質の一つである。語彙について、また、話の展開について、話ことばの特質を踏まえて課題を見つける。	演習	日本語の話しことばの特質について資料集め
【9】	プレゼンテーション①　コンテンツ　具体的な内容は授業で決めるが、それはあくまでも聞き手を意識したタイムリーなものでなければならない。プレゼンテーションは、単なる説明・報告ではない。また、いつも一定の聴衆が用意されているわけではない。聴衆と共有できるコンテンツを探すところから始めなければならない。	講義とディスカッション	プレゼンテーションコンテンツの検討
【10】	プレゼンテーション②　発表　発表とともに、「聞く立場」についても考えること。「聞きたくなる」「わかる」プレゼンテーションとはどういうものかを考えるためである。そのために、質疑の時間を十分に設ける。	演習	プレゼンテーションの準備
【11】	プレゼンテーション③　ふりかえり　発表をプレゼンター・聴衆の立場から再度ふりかえり、プレゼンテーションのあり方について議論し共通理解をする。	演習とディスカッション	課題「ふりかえりレポート」
【12】	グループディスカッション① 議論する　与えられた課題についてグループディスカッションを行う。議論のすすめ方はもちろん、グループ内での役割分担、また、与えられた課題をディスカッションするために必要な「教養」についても考えることになる。	演習	課題「ふりかえりレポート」
【13】	グループディスカッション②　まとめる　与えられた課題についてディスカッションし、グループの見解を発表する。さまざまな意見をどう集約するか？　どのような表現で他に伝えるか？　実践から考えていく。	演習	課題「ふりかえりレポート」
【14】	履歴書・エントリーシート　「大学で何を学んだか？」に答えることとなる。	講義と演習	エントリーシートの作成
【15】	模擬面接　互いに面接官・受験者の役割を担って模擬面接を行う。内容・表現・論理的思考・コミュニケーション能力など、ある意味ここまでの授業の集大成ともなる。	演習

評価方法
授業時の課題、レポートはの出来不出来は、授業目的から問わないので出席点とする。期末試験では授業課題で共有した知識と実践力とを問うこととし、これと合わせて（50対50を目安に）総合的に評価する。
教科書
課題に関する資料を配付する。
参考図書
適宜指示する。

備考
オフィスアワー　金曜日５限（16時25分～）管理棟1階講師控室