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	徳島文理大学短期大学部

【科目名】美術史概説 (Outline of Art History)

科目番号	10949	担当教員名	濱田　宣	単位	2単位

科目群	専門	必修・選択	選択	開講期	後期	対象年次	1年～

授業概要
日本の美術は、その多くが外来美術の影響を受けながら展開している。そこで、仏教美術の展開に視点をおきながら、絵画・彫刻・工芸など各時代の美術史の概説を行う。先人たちが築き上げた自分たちの美的な好みにあった文化遺産の数々を確認しながら、その優れた「アレンジ力(再生能力)」について考えたい。日本の文化史の一端ではあるが、ある意味日本文化の根幹をなしているのが美術史であり、日本の歴史と文化について理解することは、社会人のスキルとしても必要なことである。
到達目標
①知識・理解：美術品とされるものを「美術(作品)」と位置付ける要素を理解する。②関心・意欲：身近にある品々について美術的要素を見出すようにする。③技能：特になし。④思考・判断：さまざまな美術品とされるものを単に美術的価値観からのみ評価するのではなく、歴史的価値観からも評価することができる力を身につける。

授業計画		授業形態	授業時間外学習
【1】	美術工芸品の見方① 彫刻	講義／一斉講義形式。	彫刻の見方について整理しレポート提出の準備をする。学習時間の目安：30分。
【2】	美術工芸品の見方② 絵画	講義／一斉講義形式。	絵画の見方について整理しレポート提出の準備をする。学習時間の目安：30分。
【3】	美術工芸品の見方③ 工芸	講義／一斉講義形式。	工芸品の見方について整理しレポート提出の準備をする。学習時間の目安：30分。
【4】	先史・古墳時代の美術 ―土器・土偶・銅鐸・埴輪など―	講義／一斉講義形式。	考古遺物に見られる文様について整理し、レポートを提出する。学習時間の目安：60分。
【5】	飛鳥時代の美術 ―仏像の伝来と展開―	講義／一斉講義形式。	飛鳥仏の特徴について整理し、レポートを提出する。学習時間の目安：60分。
【6】	白鳳時代の美術 ―造像の発展、仏画の遺例―	講義／一斉講義形式。	白鳳仏の特徴について整理し、レポートを提出する。学習時間の目安：60分。
【7】	天平時代の美術① ―さまざまな造像様式―	講義／一斉講義形式。	天平仏の造像様式について整理し、レポートを提出する。学習時間の目安：60分。
【8】	天平時代の美術② ―正倉院の宝物―	講義／一斉講義形式。	世界的に見た正倉院宝物の位置付けについて整理する。学習時間の目安：30分。
【9】	平安時代前期の美術 ―密教美術の展開―	講義／一斉講義形式。	貞観彫刻の特徴について整理し、レポートを提出する。学習時間の目安：60分。
【10】	平安時代後期の美術① ―祈りと飾りの造形―	講義／一斉講義形式。	平安後期の時代背景と仏教美術の関係について整理する。学習時間の目安：30分。
【11】	平安時代後期の美術② ―和様様式の完成―	講義／一斉講義形式。	定朝様の作風について整理し、レポートを提出する。学習時間の目安：30分。
【12】	鎌倉時代の美術① ―慶派仏師の活躍―	講義／一斉講義形式。	鎌倉初期の仏教美術の成り立ちについて整理する。学習時間の目安：30分。
【13】	鎌倉時代の美術② ―肖像の展開―	講義／一斉講義形式。	なぜ、鎌倉時代になり肖像彫刻・肖像画が隆盛したのかを整理する。学習時間の目安：30分。
【14】	鎌倉時代の美術③ ―仏教美術の隆盛―	講義／一斉講義形式。	なぜ、鎌倉時代の美術が日本美術の最高到達点であると言われるのか根拠を整理し、レポートを提出する。学習時間の目安：30分。
【15】	各時代の美術の特徴総括	講義／一斉講義形式。	試験準備。

評価方法
筆記試験(100％)またはレポート／7課題(100％)。
教科書
『日本美術史』(美術出版社　辻惟雄監修　1,900円＋税)
参考図書
講義中に適宜紹介する。

備考
平成27年度から文学部の共通基礎科目。オフィスアワー：水曜日の2講時・3講時、文学部長室。