徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    英語学概論�� (Introduction to English Linguistics I)

科目番号11350担当教員名篠田　裕単位2単位
科目群資格必修・選択選択開講期前期 対象年次2年〜
授業概要
　「英語学」＝「英語の科学的研究」であって、「語学としての英語の勉強」ではない。おそらく、ほとんどの学生にとっては、初めて接する学問だと思われる。そのため、耳慣れない専門用語や概念も多くなるだろうし、理詰めで考えるのが苦手な学生には大変かもしれない。主語・目的語・動詞・名詞・時制・句など英文法の基礎的な概念以外は、特に予備知識は必要としないが、今述べたような意味で、簡単ではないので、そのつもりで受講してほしい。
　従来、「英語学概論I」では、統語論（文の構造を研究する分野）を中心に生成文法理論を、「英語学概論II」では、意味の考察を中心に認知言語学を学んできたが、今年度は、両者のエッセンスをまとめて「英語学概論I」で学ぶ。同時に、科学の考え方を学ぶことにも重きを置く。上記の基本的な文法概念については、英語の用語を用いる。
到達目標
知識：科学の方法が説明できる。生成文法理論と認知言語学の基本的な考えを述べることができる。
技能：文の構造を、樹形図を描いて表現できる。
態度：英語の構造や規則、また、英語と日本語の相違について好奇心・探求心をもてる。
思考・判断：科学的に考え、論証することができる。筋道立てて、考えを述べることができる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】導入〜英語学とは何か？
生成文法理論の基本的な考え方（１）科学の方法		講義、練習問題、ディスカッションノート・プリントの復習（3時間）
【2】生成文法理論の基本的な考え方（２）データ分析の方法、あいまいな文と句の存在講義、練習問題、ディスカッションノート・プリントの復習（3時間）
【3】生成文法理論の基本的な考え方（３）句構造規則と文の生成、句の種類と構成素テスト講義、練習問題、ディスカッションノート・プリントの復習（3時間）
【4】生成文法理論の基本的な考え方（４）前置詞句の付いた名詞句、動詞の補部と付加部講義、練習問題、ディスカッションノート・プリントの復習（3時間）
【5】生成文法理論の基本的な考え方（５）名詞句の構造、Xバー理論講義、練習問題、ディスカッションノート・プリントの復習（3時間）
【6】生成文法理論の基本的な考え方（６）再帰的規則と文の無限性、普遍文法と言語の生得性講義、練習問題、ディスカッションノート・プリントの復習（3時間）
【7】認知言語学の基本的な考え方（１）認知言語学とは、認知とカテゴリー講義、練習問題、ディスカッションノート・プリントの復習（3時間）
【8】認知言語学の基本的な考え方（２）プロトタイプ講義、練習問題、ディスカッションノート・プリントの復習（3時間）
【9】認知言語学の基本的な考え方（３）メタファーとメトニミー講義、練習問題、ディスカッションノート・プリントの復習（3時間）
【10】認知言語学の基本的な考え方（４）言語記号の恣意性とオノマトペ講義、練習問題、ディスカッションノート・プリントの復習（3時間）
【11】認知言語学の基本的な考え方（５）類像性と構文の意味講義、練習問題、ディスカッションノート・プリントの復習（3時間）
【12】認知言語学の基本的な考え方（６）図と地、視点と視線講義、練習問題、ディスカッションノート・プリントの復習（3時間）
【13】英語と日本語の特徴（１）するvsなる、ものvsこと講義、練習問題、ディスカッションノート・プリントの復習（3時間）
【14】英語と日本語の特徴（２）コンテクスト自立vs依存講義、練習問題、ディスカッションノート・プリントの復習（3時間）
【15】まとめ講義、練習問題、ディスカッションノート・プリントの復習（3時間）
評価方法
概ね、期末試験の成績(90%)によるが、課題の成績(10%)等も参考にして総合的に評価する予定。
課題は授業中に答え合わせをする。期末試験は返却するか、Google Classroomにて正答例を提示する予定。
教科書
プリントによる。
参考図書
特になし。
備考
科目ナンバー：4GLC201L
オフィスアワー：金曜日４講時 研究棟(７号館)５階研究室
実務経験なし