徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    考古資料の分析A　Analysis of Archaeological Materials A

科目番号11764担当教員名大久保　徹也単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期 対象年次２年〜
授業概要
本講義(考古資料の分析シリーズ）では、考古資料を二つのジャンル、遺物／遺構・遺跡に区分し、各々の基本的な観察方法、言い換えればどうやって資料から情報を引き出したらよいのか？具体的な事例を挙げながらその「定番的」な手順を解説する。
今回はこのうちの後者　遺構・遺跡の分析を、古墳時代後期の「横穴式石室」を例にとって進めてみる。とくに奈良盆地の大形石室に注目する。これまで多くの研究重ねられ基礎資料も充実しているからだ。
もちろん資料分析の基本視角はここにとどまるものではないが、ビギナー諸氏はまずはここで解説する手法に沿って資料操作の手順を理解してほしい。
到達目標
知識：�（�析対象資料の収集と観察方法
　　　��考古資料の特性と資料操作の基礎を理解
　　　�２鮗瓩忙蠅襦嶇斥�」の組み立て方　　　
態度：�…樟楝仂櫃箸垢觧駑舛妨造蕕此い修稜愀覆魎泙瓩心慙∋�項について図書館等を利用して自主的に確認する姿勢
　　　��徹底して資料を観察しそこから考察する研究の基本的姿勢
技能：��3年次の演習に向けてテーマに沿って自らデータを収集・整理し、分析する技能の修得
思考：�］斥�的な思考能力の涵養
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】古墳埋葬施設の諸類型　横穴式石室について　構造／年代／注目すべき変化講義(一斉講義形式)復習（講義ノート点検・補筆）　履修の抱負作成
通算3時間程度（できるだけ当日と翌日で）
【2】横穴式石室の形態分類　奈良盆地の事例を中心に講義(一斉講義形式)　履修の抱負提出復習（講義ノート点検・補筆）
通算3時間程度（できるだけ当日と翌日で）
【3】横穴式石室の変遷　時期差をいかに読み取るか？（１）　年代決定の参照資料について講義(一斉講義形式)復習（講義ノート点検・補筆）
通算3時間程度（できるだけ当日と翌日で）
【4】横穴式石室の変遷　時期差をいかに読み取るか？（２）　須恵器編年の理解その１　陶邑古窯址群資料講義(一斉講義形式)復習（講義ノート点検・補筆）
通算3時間程度（できるだけ当日と翌日で）
【5】横穴式石室の変遷　時期差をいかに読み取るか？（３）　石棺型式の問題講義(一斉講義形式)復習（講義ノート点検・補筆）
通算3時間程度（できるだけ当日と翌日で）
【6】横穴式石室の変遷　時期差をいかに読み取るか？（４）　須恵器・石棺から組み立てた編年序列と石室形態講義(一斉講義形式)復習（講義ノート点検・補筆）
通算3時間程度（できるだけ当日と翌日で）
【7】横穴式石室の変遷から読み取れること（１）　石室形態・構造の変化講義(一斉講義形式)　復習（講義ノート点検・補筆）
通算3時間程度（できるだけ当日と翌日で）
【8】横穴式石室の変遷から読み取れること（２）　形態と石室規模の変化講義(一斉講義形式)復習（講義ノート点検・補筆）
通算3時間程度（できるだけ当日と翌日で）
【9】横穴式石室墳の築造動態　分布論その１　分布図の作成講義(一斉講義形式)復習（講義ノート点検・補筆）
通算3時間程度（できるだけ当日と翌日で）
【10】横穴式石室墳の築造動態　分布論その２　時期別分布図の作成と読解講義(一斉講義形式)復習（講義ノート点検・補筆）
通算3時間程度（できるだけ当日と翌日で）
【11】比較検討の有用性　分布論的な比較検討１　試みとしての近畿地域の横穴式石室墳築造動態比較講義(一斉講義形式)復習（講義ノート点検・補筆）
通算3時間程度（できるだけ当日と翌日で）
【12】比較検討の有用性　分布論的な比較検討２　集中築造エリアの抽出講義(一斉講義形式)　資料提示（写真）復習（講義ノート点検・補筆）
通算3時間程度（できるだけ当日と翌日で）
【13】比較検討の有用性　編年論的な的な比較検討　中期古墳の築造動態／古代寺院分布との対比講義(一斉講義形式)　遺跡の概要紹介と分析復習（講義ノート点検・補筆）
通算3時間程度（できるだけ当日と翌日で）
【14】まとめ１　考古資料（遺構・遺跡）の分析　横穴式石室を例に講義(一斉講義形式)　試験内容発表復習（講義ノート点検・補筆）＋期末試験準備
復習は通算3時間程度（できるだけ当日と翌日で）
【15】まとめ２　試験結果講評とまとめ再論講義(一斉講義形式)復習（講義ノート点検・補筆）＋期末試験準備復習は通算3時間程度（できるだけ当日と翌日で）
評価方法
期末試験（筆記・100％）で単位認定をおこなう。なお出席回数不足の場合は受験を認めないので単位は認定できないことになる。備考欄参照。試験内容の詳細は講義時間中に解説する。
なお今のところ期末試験は第14ー15回講義日の間に実施する予定。その場合第15回講義は結果講評が主となる。
教科書
なし
参考図書
関係資料を講義時に適宜（概ね毎回）配付する。配付資料は遡って使用することが多いのできちんと整理して毎回持参のこと
備考
googleclassroom 科目コード
科目No.4DAH223L
�）楾峙舛蓮∧顕什盂慍覆覇辰帽邑迭慂�野を専攻する学生を主な対象として設定しているので内容は一般的・概説的な内容にとどまらず、科目名に相応した資料分析手法を具体的な事例研究を通じて論じる内容である。受講にあたってはこの点を十分に留意されたい。��学則により講義回数１／３の欠席で原則として期末試験を受けることはできない。やむを得ず欠席の場合はできるだけ事前に、または事後速やかに（概ね次回講義以前）に申し出ること。事情を勘案してレポート提出を以て出席に代えるなどの措置をとることがある。
�８饗Г箸靴瞳醉貌�午後在室。ただし調査指導などの理由により学外に出ることもあるので、質問等がある場合は事前にメールでアポをとることを奨める。連絡先→tokubo@me.com
＊前職において12年間、考古学研究・調査および文化財保護に携わってきたが、その職務として「講義」を担当したことはない。関連した研究報告・公開講座等の経験は多いが、これは「講義」とは性格を異にするものである。故に厳密には本科目に係る実務経験はないということになる。