徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    日本文学特講DⅡ

科目番号00007担当教員名中山 弘明単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期後期 対象年次1年~
授業概要
(授業目的・方針 等)
戦争を「読む」Ⅱ 近代日本史の中で、戦争は様々な角度から論じられて来た。一九四五年八月十五日に終結した「戦争」でさえ様々な形で呼ばれてきた。「太平洋戦争」「大東亜戦争」「十五年戦争」などがその一部だが、視点を日本から変えればまた別な名称も可能だろう。戦争をめぐっては現在、証言や記錄、メディア、文学・映画・漫画などのフィクションとの関わりからも議論されている。後期は、この戦争を描いた様々の文学をテーマに即して読み込んでいく。戦争は誰にとっても無縁ではない。それを考察する手がかりを文学の中に探って行きたい。
到達目標
講義を基本とするが、演習としての要素を加味していく。大学院生として日本の近代文学を読み込んでいく資質の養成を目標とする。我々がまさに戦争の世紀を生きているという強い問題意識を常にもって授業に臨んでほしい。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】本講義の授業計画講義問題意識の養成
【2】近代史の中の戦争講義と演習戦争小説を読むことについて
【3】黒田善夫「わが内なる戦争と戦後」を読む講義と演習黒田善夫精読
【4】「ぼくはいう」を読む講義と演習敗戦というテーマ
【5】小島信夫「アメリカン・スクール」を読む講義と演習小島信夫精読
【6】「アメリカン・スクール」を読む講義と演習占領というテーマ
【7】池沢聡「ガード」を読む講義と演習池沢聡精読
【8】「ガード」を読む講義と演習沖縄というテーマ
【9】石原吉郎「望郷と海」を読む講義と演習石原吉郎精読
【10】「望郷と海」を読む講義と演習強制収容というテーマ
【11】津島佑子「葦舟、飛んだ」を読む講義と演習疎開というテーマ
【12】林京子「空かん」を読む講義と演習林京子精読
【13】「空かん」を読む講義と演習原爆というテーマ
【14】古山高麗雄「セミの追憶」を読む講義と演習従軍慰安婦というテーマ
【15】シリン・ネザマフィ「サラム」を読む まとめ講義と演習難民というテーマ
評価方法
学期末のレポートに日常の評価を平常点として加味する。
教科書
石川巧・川口隆行編「戦争を〈読む〉」(ひつじ書房)
参考図書
毎時指示していく。
備考