徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    日本文学演習 (Japanese Literature Seminar)

科目番号10531担当教員名佐々木 亨単位4単位
科目群専門必修・選択必修開講期通年 対象年次2年
授業概要
安倍晴明が登場する中古・中世の説話を用いて、思索を深める訓練を行う。高校生に気付かせ考察させようとする諸点を再発見して、教員としてどのようなメッセージを込めてゆくべきかを検討する。併せて、随時修論指導も行う。
到達目標
作品読解のために必要な古典の知識をしっかりと獲得し、作品の解釈を深めるべく思考を巡らし、思索の結果を自分の表現で纏め、修士論文を書き上げることが出来る。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】ガイダンス 晴明が登場する説話の特定演習予習は晴明が登場する説話を探す。復習は見逃した説話の本文確認。共に授業時間数を要す。
【2】『今昔物語集』巻24第16における安倍清明① 式神の働き演習予習は本文の現代語訳作成。復習はその修正。共に授業時間数を要す。
【3】『今昔物語集』巻24第16における安倍清明② 真言宗との関わり演習予習は寛朝の事績を調ておく。復習は真言宗と陰陽道との関係を纏める。共に授業時間数を要す。
【4】『今昔物語集』巻24第16における安倍清明③ 調伏について演習予習は真言宗の調伏について調べておく。復習は「忽ちに」の意味する内容を総括する。共に授業時間数を要す。
【5】『今昔物語集』巻24第16における安倍晴明④『宇治拾遺物語』 同一話との違い演習予習は『宇治拾遺物語』巻11第3続との本文比較。復習は相違点確認。共に授業時間数を要す。
【6】『今昔物語集』巻24第16における安倍晴明⑤ 教材とするには演習予習は授業計画案の作成。復習はその修正。共に授業時間数を要す。
【7】『宇治拾遺物語』巻2第8における安倍晴明① 調伏の仕方演習予習は現代語訳の作成。復習はその修正。共に授業時間数を要す。
【8】『宇治拾遺物語』巻2第8における安倍晴明② 身固めの方法演習予習は「反閇」について調べておく。復習は「つと抱」いた理由を纏める。共に授業時間数を要す。
【9】『宇治拾遺物語』巻2第8における安倍晴明③ 「五位蔵人」と「蔵人の五位」 演習予習は「五位蔵人」と「蔵人の五位」との違いを調べる。復習は殺人の動機を明らかにしておく。共に授業時間数を要す。
【10】『宇治拾遺物語』巻2第8における安倍晴明④ 文末一文の持つ意味演習予習は大納言について調べておく。復習はモデル推定の手掛かりを挙げる。共に授業時間数を要す。
【11】『宇治拾遺物語』巻2第8における安倍晴明⑤ 教材とするには演習予習は授業計画案の作成。復習はその修正。共に授業時間数を要す。
【12】『宇治拾遺物語』巻11第3における安倍晴明⑥ 晴明への挑戦者演習予習は現代語訳の作成。復習はその修正。共に授業時間数を要す。
【13】『宇治拾遺物語』巻11第3における安倍晴明⑦ 助動詞「む」の働き演習予習は作中の「む」の職能を特定する。復習は「む」を理解することによって得られる世界を纏める。共に授業時間数を要す。
【14】『宇治拾遺物語』巻11第3における安倍晴明⑧ 播磨と晴明演習予習は播磨と陰陽師との関係を調べる。復習は「共に授業時間数を要す。
【15】『宇治拾遺物語』巻11第3における安倍晴明⑨ 『今昔物語集』同一話との違い演習予習は『今昔物語集』巻24第16との本文比較。復習は相違点確認。共に授業時間数を要す。
【16】『宇治拾遺物語』11第3における安倍晴明⑩ 教材とするには演習予習は授業計画案の作成。復習はその修正。共に授業時間数を要す。
【17】『宇治拾遺物語』巻14第10における安倍晴明⑪ 高難度の呪詛演習予習は現代語訳の作成。復習はその修正。共に授業時間数を要す。
【18】『宇治拾遺物語』巻14第10における安倍晴明⑫ 法成寺を巡って演習予習は法成寺落慶までの経緯を調べる。復習は藤原顕光の没年と関連付けて時間の矛盾を解消する。共に授業時間数を要す。
【19】『宇治拾遺物語』巻14第10における安倍晴明⑬ 道摩の処分演習予習は「追放」と「流罪」の違いを調べておく。復習は播磨という土地、及び「かかるわざ」の禁止を踏まえて処分を分析する。共に授業時間数を要す。
【20】『宇治拾遺物語』巻14第10における安倍晴明⑭ 『古事談』同一話との違い演習予習は『古事談』巻6第62との本文比較。復習は相違点確認。共に授業時間数を要す。
【21】『宇治拾遺物語』巻14第10における安倍晴明⑮ 教材とするには演習予習は授業計画案の作成。復習はその修正。共に授業時間数を要す。
【22】『今昔物語集』巻19第24における安倍晴明⑥ 泰山府君と陰陽道演習予習は現代語訳の作成。復習はその修正。共に授業時間数を要す。
【23】『今昔物語集』巻19第24における安倍晴明⑦ 預言者晴明演習予習は本話中の晴明の役割を分析する。。復習は作中に於ける賞賛の対象を明らかにする。共に授業時間数を要す。
【24】『今昔物語集』巻19第24における安倍晴明⑧ 『発心集』同一話との比較演習予習は『発心集』巻6第1との本文比較。復習は相違点確認。共に授業時間数を要す。
【25】『今昔物語集』巻19第24における安倍晴明⑨ 『発心集』同一話との違い演習予習は両話における晴明の扱われ方を分析する。復習は両話の主題を明らかにする。共に授業時間数を要す。
【26】『今昔物語集』巻19第24における安倍晴明⑩ 教材とするには演習予習は授業計画案の作成。復習はその修正。共に授業時間数を要す。
【27】『古事談』巻6第64における安倍晴明演習予習は授業計画案の作成。復習はその修正。共に授業時間数を要す。
【28】『続古事談』巻5第13における安倍晴明演習予習は授業計画案の作成。復習はその修正。共に授業時間数を要す。
【29】『古今著聞集』巻7第295における安倍晴明演習予習は授業計画案の作成。復習はその修正。共に授業時間数を要す。
【30】まとめ 修士論文提出にあたって演習予習は修士論文の要旨報告。復習はその修正。共に授業時間数を要す。
評価方法
適宜指示する課題の提出状況、及び修士論文の進捗状況。
修論下書きに対する指導をフィードバックとする。
教科書
上記の各文献の該当箇所。
参考図書
その都度指示する。
備考
質問等は、木曜日の講義終了後に7号館6階611研究室にて受け付ける。
実務経験なし。